読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

腐ハウスブログ

腐女子4人でシェアルームしてます。

腐ハウスの毎日とそれぞれの毎日

あなたと私は次元が違うのでワンチャンできないのです??

以前ツタヤでワンダイレクション(以下1D)のドキュメンタリー(THIS IS USとは別のアメリカ作成のもの)を借りて見たことがある。

イギリスからやってきた1Dがビートルズ以来の旋風をアメリカに巻き起こし、ティーンの女子を狂わせまくっているという内容であった。
全然関係ないけどこのドキュメンタリーで、アメリカの南部のどっかでコンサートをした際、1Dがアメリカ南部訛りをMCで披露してファンが大変盛り上がっている場面が映された。これはあれだ、SHINeeちゃんが地方のコンサート会場で「スキヤネーン」とか「スキバーイ」とか言うやつだな。欧米でもそういうのやるとウケるらしい。

 

そのなかで、1Dの人気の秘訣として、①彼ら5人が本当に仲のよい親友であること、そして②世界的な人気がありながらしかし彼らは手の届かないスターというわけではなく、ファンが実際に近づける可能性がある、というのがあげられていた。
①についてはなんしろ今年に入ってゼインが脱退したうえに活動休止が決定してしまったのでなんともというところであるが、問題は②である。

②の「近づける」とは別に顔を認識されるとかそういう話ではない。一言で言うと「ワンチャンあるで」ってことである。ワンチャン。ワンチャンつうたらもうあれですよ、ここでの意味はひとつ、つまりワンナイトラブ!!ずばり言うとセックス!!!


そのドキュメンタリーによると、1Dのみなさんはファンと「遊ぶ」ことがあるという。メンバーが誕生日かなんかにファンの用意したパーティーに赴き、一晩をファンと過ごしたというのもあったそうである。
「もちろんそこで実際に何が行われたかはわからないけどね」(肩をすくめながら吹替え調)とメリケンの芸能記者は言うわけだが、要は、マジで、ファンとして周辺をうろちょろしていると彼らと遊ぶことができるかもしれず、ワンナイトラブのご相伴に預かれる可能性が無きにしも非ず、ということが、1Dを熱狂的に支持して「Marry me!!!!!!!!!!!!!!!」とか叫ぶファンを作り出している要因らしい。

もちろん実際にワンチャンできるかどうかは別だ。向こうは世界的なスターである。ワンチャンした子はきっと山ほどいるだろうが、それは大体芸能界周りの美女または美男である可能性が高いんじゃないかとか思う。けども、ただのファンが「もしかしたら、私でも、もしかしたら…」と思える、という要素というのが大事らしいのである。

本当にそのワンチャンドリームとでも言うべきものが1Dの人気の源泉のひとつだったんだろうか。1Dと欧米に疎いので私には分からんのだが、どうなんでしょうか。1Dの入れ込んだファンと出会ったことがないのでわからないのですが、でも日本のファンには1Dとのワンチャンドリームなんて実質的にはないからまた違うような気も。いや、それとも日本のファンにすらワンチャンドリームを抱かせるものがあるのか!?


しかしそれにしたって、日本ではアイドルの人気にそんな要素があることが「いいこと」としてこういう特集のなかに入ってくるなんてありえないと思う。ワンチャンドリームが売りになるのなんてそれこそかなりの地下アイドルとか人気がそこまでじゃないバンドとか、そういうファンの人数がかなり少ないので結果ワンチャンあり得るみたいな世界くらいだ。それだって結果論だし。
「親しみやすい」という言葉は日本でアイドルに対してよく使われる。けれどもそれは「ワンチャンあるで」とは全然意味が違う。「手の届かないスーパースター」ではない、という点では同じだけど、ファンの女子が一緒の遊んだりできるということではなく、「近づきがたい雰囲気はなく、老若男女が好感を持ててしかも実際に握手会等で握手したりできる」という意味だろう。

日本のアイドルだったら、クラブとかで遊んでる姿というのは決して「売り」にはならない。むしろ減点だろうかと思う。でももし本当にワンチャンドリームが人気要素のひとつなら、1Dにとっては「そこに遊びに行ったら本当に彼らと出会えてワンチャンあるかもしれない」という幻想を提示できるからむしろ「売り」になる。なるほどなあ、と思った。

 

実際のところ欧米のアイドルファンダムにワンチャンドリームがあるのかどうか本当に不明だが、とりあえず日本ではワンチャンドリームは「アイドル」にとっては絶対(と言い切っていいと思えるくらいに)売りにはならない。
「あの彼と付き合いたい」みたいな理由でファンやってるひともまあまあいるとしても、多分「本当に付き合えると思ってる」ひとはほぼいないんではないかと思う。いや、いるのか?六本木で飲んでたら山Pと知り合って付き合うことになった、という話を友人から又聞きしたことがある(その時点でだいぶ怪しい)けども…?いやーでも大体のファンは思ってないだろ、やっぱり。
それどころか「マジ恋枠」じゃなくてファンやってる場合もあって、なんかこう理由はひとそれぞれだと思うけどもそういう場合ワンチャンドリームなんぞ全然魅力の理由にならない。

そういやふと今思ったけどBIGBANGだとわりとワンチャンドリームって「売り」になる?どうなの?BIGBANGはすっかりアイドルというよりは「アーティスト」といった趣きになったけど、韓国では一応「アイドル」と目されているようです。でも日本だともう「アイドル」って認識はない?のか??どうなんだ???BIGBANGペンに聞きたいがワンチャンドリームってどう?あったら気持ち盛り上がる??

 

「マジ恋枠」じゃないだのそうだの、なんだかんだ言いつつ、「もし本当にありうるならば」、私はアイドルとワンチャンしたいだろうか。私はSHINeeよりは年上でテミンさんなんて6歳も年下だしワンチャンドリームなんて犯罪じゃね???と思うんですが仮に、仮にですよ、仮にだとして今私が19歳のめっっっっっかわな女子だったら、どうだろうか。そしたらワンチャンドリーム、持つだろうか。
アイドルファンのみなさん、どうですか。仮に、仮に、本当に可能性があるとしたら、ワンチャンドリーム、持ちますか。10代や20代前半のファンのみなさんはどうでしょうか。その年代だったら全然ありえる話です。可能性的に。もしくは、自分と同年代以上の年齢のアイドルを応援しているファンの皆様。それだったら犯罪ではありません。ワンチャンドリームありますか。持ちますか。もし、本当に、可能性があるとしたら。


私も19歳のめっっっっかわな女子だったら、もしかしてワンチャンドリームあったかも、しれない。もはやわからない。今はもう何よりも現実が確固すぎて仮定すらできない。「ないないないない」っていうのが先に来すぎて、仮定すら想像できない。したいかしたくないか、とか以前に、自分の希望以前に、「ありえない」というのがでかすぎて自分の希望が想像できない。とにかくそれくらいに遠い。ワンチャンドリームは遠い。

ワンチャンドリームあわよくば付き合いたい、みたいな気持ちでファンやってたらそりゃ熱愛発覚したらガッカリするよなと思う。「私にもワンチャンあるかも」っていう気持ちが支えでファンやってたら。分かりやすい。本当に分かりやすい。ワンチャンドリームでファンやることに対する是非は置いといて、そりゃそうだろって調納得である。それにティーンでワンチャンドリームでファンするなら「これぞアイドル」って感じがする。ティーンが同年代のアイドルに幻想を持つくらいなら、まあそういうもんかなっていう気もしなくもないのだ。ていうか、ワンチャンドリームでファンやってたら「あの子がイケんなら私もイケんじゃね!?」とか逆に気持ちが盛り上がるかもわからん。

日本でのアイドルをめぐるファンのもろもろで大変奇妙でわかりにくい深遠であるのは、「そうじゃない」からだろうなあと思う。
大勢はワンチャンドリームあわよくば付き合いたいのを狙ってるわけじゃないのだが「熱愛報道はショック」。不思議だ。よく考えると。ますます一体何にショック受けてんのか分からなくなってくる。自分のことだが。

ファンの主張は「プロなんだからプロらしくアイドルやってくれ」というものなわけだがそこにあるファンの「○○がすき」っていう気持ちが複雑すぎて、どこにも分類できない。多分「恋愛」じゃないような気がするのだ。なんか、アイドルは「性的ファンタジー」を売る、ファンは消費すると言われるけど、なんかちょっと違うような気がする。だってあんまり「あのひととつきあってみたい」なんていうワンチャンドリームのやりとりをしてる感じがない。

ワンチャンドリームを提供する誰かとワンチャンドリームを抱くファンのほうが本当に「性的ファンタジーを売るアイドルと擬似恋愛ファン」と呼べると思う。それこそ、1Dが本当にワンチャンドリームを売っているのなら、Marry Me!!!!!!!!!と叫ぶファンとはわりとそんな感じで結ばれているかもしれない。なんというか、個人と個人がつながっている感じがするのだ。アイドルであるある男の子と、そのファンである女子(もしくは男子)が、個人として、「あのひととつきあいたい」という、私と、あなた、というもので。


では、ワンチャンドリームですらないのに何故か生活の中心をアイドルが占めているファンというのは一体アイドルに何を求めているのか、その気持ちはなんなのか。これは一体なんなんだ。


これは擬似恋愛なのではなくて、アニメや漫画のファンに近いのでは?と思う。完全に用意されたキャラクターや各個の物語があり、ファンはそれがすき。それはもうアニメや漫画のキャラをすきな気持ちと近い気がする。だから、その物語やキャラクターが「そういうものだ」と思ってすきなので、それが壊れるのが困る。だって「そういうキャラクター(物語)じゃないと愛せない」んですもん。そうじゃないんだったら困る。

ああ、現実の人間にキャラクターをかぶせてそれを演じさせて楽しむ、永遠に続く演劇みたいだ。まさに演劇なのかもしれない。

それなら「夢を壊さないで」というのもよっとなるほど。「舞台上であなたの素を出さないでください、キャラになりきってください」ということだ。アイドルというキャラクターを、目に見える限り永遠に演じきってほしい。恋愛でショックを受けるのは、浸って楽しんでいた舞台に、いきなりその役の「なかのひと」の実際の恋人が割り込んでくるような感覚かもしれない。迫真の演技中に突然の乱入者。だから「夢が、物語が、壊される」からやめてほしいという感覚。

「アイドルを演じている」感じがするのは、多分、私たちに見せられている「アイドル」像が、あまりにも現実離れしているから、な気がする。あまりにもファンシーすぎるのだ。だってさあ、「普通」の男の子って女子にあんなに優しくないじゃないか。ブサイクが不器用に恋愛してたら大体嘲笑されるじゃん、「すきです」つって喜んでもらえるなんて実はそんなにない。「うわ気持ち悪い」って言われることだってあるし、自己肯定感の低さに漬け込まれてチョロいって思われて適当にセックスだけして終わったりすることだってあるし、痴漢って大体冤罪なんでしょ?って言う男友達、店員が女だとナメてかかってくる男性客、同期の女子を外見やその他でランキングづけして品定めするいい歳した会社員。そんなんばっかだ。あんな、すきって言ったら「ありがとう」って言ってくれることでさえものすごく貴重だ。尊い。ただそれだけでも。だっていないもん。現実に。

そこにさらにこれでもかこれでもかってとにかく「カワイイ」盛りがされてて時々息が詰まるくらいに感じる。SHINeeの日本のファンクラブの会報とか、ほんとすごいもん、見てほしいくらい、本当に「カワイイ」盛りがすごい。「メンバーみんなでお料理してみましょう~」とかってなんか料理工程ミスしたりしたのに「うわーやっちゃった☆!」ていうカワイイ字体の吹き出しとかついてたりする。成人男子がそんな「やっちゃった☆」なわきゃねーだろと思うし、載ってるコメントとかも、正直そんなこと思わないだろってくらいに品行方正でファンに感謝している。「みなさんの応援が心の支えです!」とかね、んなわきゃないだろと思うもんほんとに。そりゃ人気商売だから応援があるにこしたこたないし嬉しいだろうけど、別に心の支えになんかならんだろ。心の支えになるのは、もっと身近な人たちとそれから芸能活動をしたいという思いとそれからお金だ。「次ももっとみなさんに素敵な姿を見せたいです!」とか、いやーまあ新人の頃ならいざ知らず安定した地位と収入があってはそこまでファンに尽くしたい気持ちもそんなにないでしょ。(だから新人にみんな流れがちなのかも、だって新人はわりと本当にそういうこと思ってる率が高い)

ゆうて成人のいい歳した男子が、周りを芸能界に囲まれた彼らが、美しさも金もなんにもないそーんなしょうもないファンに優しいはずがないのである。でもそれが、くるりと「アイドル」という砂糖にコーティングされてまるで魔法の国のパステルカラーのファンシーなお菓子みたいにつくりあげられている。そして「みんなありがとう!」って手を振る。現実にはいるはずのない「王子様」がその空間では存在して、どんなファンにも手を振ってくれる。

それが嘘だということはわかっている。パステルカラーのコーティングを剥がせば、中身は鈍い色をしたおいしくもないスーパーで1斤123円で売ってる食パンと同じだ。別に素敵でもなんでもない。知っているからこそ多分、たのむからパステルカラーのコーティングを剥がされないでくれ、魔法の国のパステルカラーのお菓子の役を演じきってくれ、と過度に願いすぎるのかもしれない。「現実」の彼らと、演じる役としての「アイドル」の彼らが、まったく離れたものだとわかっているからこそ。そのアイドル劇場で王子様みたいな役割をまっとうしてほしい、「なかのひと」が本当は全然王子様なんかじゃないことを、思い出させないでほしい、求められているのは何より「演技力」である。

きついなあ、と思うが、かといって何が起こっても、結婚しても本人が本当は性格が悪くてファンのことを「キモいババァ」などと言っていたとしても「それすら萌える」とかっていうのも、またなんか、と思う。全部萌えに回収するってそれもまためちゃくちゃ暴力的だ。全部上からまるめて飲み込んでしまう感じ。全部「萌え」と「かわいい」で薙ぎ倒していく感じ。それもそれで怖い。

 

永遠に続く演劇の「キャラクター」とは、ワンチャンドリームなぞ抱かない、抱いたとしてもなんというか「絶対に現実にならない」という気楽なきもちでしか抱けない。だって存在している次元が違うんだもん、そりゃそうだ。だって私どんなにがんばってもサンジ君とはワンチャンできないもん。なるほどそれと同じ気持ち、だったのだろうか…?でも、本当は彼らは存在している。同じ次元に。サンジ君とは違う。それが根本的に違う。サンジ君には「本当のサンジ君」は存在しない。心から女の子のことを尊い存在だと思っている。でもアイドルには「本当のなかのひと」が存在する。そして彼らは別にファンにとって優しくはない。

とにかく現実の人間とお付き合いするのは難しい。
いっそワンチャンドリームのティーンになりたい*1。分かりやすいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:

万が一私が若くて美しい芸能界周りの人間だったとして、SHINeeでワンチャン狙うなら絶対オニュだ。オニュヒョンだ。だってなんた「オニュならワンチャンあるで」って思うもん。でもワンチャン狙ってることがバレたらすっげー冷めた目で見られそうだし冷めた目のままでもちゃんとワンチャンやって、次会った時に意味ありげに「この前はすっごい楽しかった(ハート」とか言ったら覚えられてなくて無視されそう。こわい。韓国の美女じゃなくてよかった。

テミンさんは心が童貞なので誘うのはチョロい。チョロいがすごい挙動不審な動きをしそうだしなんなら事に及ぶに至って尻込みそうだ。テミンさんが。やはりワンチャンするならオニュヒョンがいい。

ジョンヒョンさんは、なんかマジで恋愛しないと事に及べなさそう。ワンチャンとかなしっていうかすごい恋愛したそうじゃん??ワンチャンとかじゃなくて、もし事に及んだとしてもそれはもう既に恋愛って感じになりそう。ワンチャンじゃなくて。一番壁が高いかも。

きーちゃんは本当に本当に楽しくセックスするセックスフレンド!!!!て感じならいけなくもないか!?どうかな!?時々会って楽しくお話しつつみたいな感じでカラっとしててお互いの恋愛話とかもしちゃうみたいなあとくされとか全然ないやつ!!それならいけるか!!???

ミノ君は全然思いつけない。ワンチャン…全然無理そう…きちんと手順を踏んで彼女になれたら事に及べると思うがそもそもワンチャン狙う女子とか嫌いそうだ。

 

想像するのももはや漫画のキャラの想像方法になってる。私がタイバニでバニーちゃんが女子とワンチャンするならばみたいなのを考えるのと脳の回路が多分一緒だ。こういうことをやっているから恋愛にショックを受けたりするのだ。

現実の人間とのお付き合いは本当に難しい。