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腐ハウスブログ

腐女子4人でシェアルームしてます。

腐ハウスの毎日とそれぞれの毎日

ミュージカル「宮」2014、テミンレポ② 舞台の上の輝きについて考えたこと

くるくる

①の続きです。

事態が動くのは学校主催のチャリティイベント。チェギョンちゃんが運営委員長をつとめていたイベントで、最初皇太子にも出演をお願いするんですが無下に断られ、ユル君がMCをかってでます。

最初の学生の出し物つって「ピアノリサイタルでーす!」て爽やかにユル君が紹介して一体なんだと思ったら、出てきたのは屈強な男子たち。腰の高さにピアノの鍵盤を模した布が下がってて。そしておもむろに服を脱ぎ去る男子。ぱっさー!ぱっさー!!って脱いだ先には驚きの肉体美が。腹筋割れてるよ!そして男子達は腕を頭の後ろで組み…ドヤ顔で客席を見渡し…おもむろに…腰を動かしだしたよ!!「フン!フン!!」て腰を動かすたびに布の鍵盤がぺこっぺこっって盛り上がって揺れる。

 

えええええええなんじゃこりゃあああああああ???????

 

えっ意味わかんない意味わかんないなにこれ…えっ??ちんこリサイタル????

不適に微笑むステージ上の屈強な男子。えっ…!?なにこれどうしたらいいの??

驚く私を尻目に大盛り上がりの観客席。彼らが去った後ユル君が現れて「これが、今日の僕達から皆さんへの、お、も、て、な、し、おもてなしです///」っておもてなしなの!?これまじでおもてなしなんだ!!?韓国わからねえ!

 

韓国の、この男子が脱いでサービスするっていう精神は一体どこからやってきたのだろう。日本ではこんなに男が脱いでくれることってないよね。これは兵役などがあることによるホモソの極まりの賜物なんだろうか。

アイドルソングのちょっとエロい歌詞はすぐ放送禁止になるし、女子の谷間は映像にのっちゃ駄目なようなのだが、一方で男子が「母胎ソロ(恋愛をしたことがない、の意味でほぼイコール童貞の模様)」であることをバラエティで公言したり、くねくねするエロいダンスの動きはオッケーだったり、韓国のエロ駄目基準がいまいち分からない。アイドルの舞台なのに意外とちんこネタ盛ってくるしなあ…まじで近くて遠いとはこのことか。

いや別に嫌じゃないんですよ、こういうサービス。日本ではあんまり見られないし。いや然るべきところではやってんのかもだが。でもやっぱ、本当に色んな感覚が、「近くて遠い」のだなと思う。まあ何がどう「同じ」であり何が「違う」のかは本当に曖昧で、近代以降にもたらされたこの「国境」という概念を、私達はそろそろ脱却すべきときだと思うけど。

 

その謎のパフォーマンスのあと、突然轟音とともに舞台がピカーッと光り、一体なんだなんだと思ったら突然「イ・テミンオンステージ」がはじまった。いやほんとまじで。

光の演出とともに、ひとりステージ上に現れたてむちゃん。例の「鳥篭のなかの人生はいやだ~自由になりたい~♪」の歌を熱唱。なんと羽が生える。いやまじで。後ろの画面に映る演出で、てむちゃんの背にばさっと羽が生える。

 

羽!羽生えちゃったよ!やっちまったなこの野郎!!

この大空に~翼をひろげ~飛んで~ゆきた~い~よ~~~

羽といったら黒歴史の象徴ですよ…思い出される暗黒の日々&妄想日記!やめて!傷を抉るのはやめてください!!

って羽を前にして悶えてたんですが、気がつくと回りは普通に歓声上げてるひとも多かった。あれ?ここで笑ってるの私だけ?

羽のあと激しい音楽に変わると、てむちゃんはダンサーを従えてがっしがし踊りはじめる。ガッシガシガッツガツ踊りまくる。これは一体何の時間…?完全に、皇太子イ・シンじゃなくてSHINeeのイ・テミンのソロステージなんですけども。

ものすごいキメポーズでソロステージ、完。

皇太子のカッコよさに一同めろめろ、チェギョンちゃんもめろめろ。ていうかこんだけ歌えて踊れる皇太子って一体何なんだ。皇太子てむちゃんのドヤ顔も止まりません。

 

しかしこれがまずかった。

皇太子が今風ダンスを踊り「自由になりたい~」などと熱唱したことで、皇室大炎上。(ここで、さっきのソロステージはイベントの出し物のひとつであったことがわかる。一応話としてつながってはいるのだな…)

病弱な現皇帝はすっかり参ってしまい、皇后は呆れ果て、新婚皇太子夫婦は謹慎を言い渡されてしまう。

実はその日、チェギョンちゃんは結婚してから初めての里帰りの予定があったんですがそれもおじゃん。「おんまとあっぱに会いたいよー」と泣き出すチェギョンちゃん。

 

ここで初めて皇太子てむちゃんが光り輝きます!

チェギョンちゃんを連れてひそかに宮廷を脱出!チェギョンちゃんの実家に連れてってあげるのです!!チェギョンちゃんの愉快なパパママも大喜び。「我が家ではジャージを着なくてはならない!」などという謎ルールによりてむちゃんも強制的にジャージに着替えさせられ、庶民料理を食わせられ、賑やかな家族団欒に、心を動かされる。皇太子てむちゃん、素足にジャージ姿でまた熱唱。

カッコいいのかカッコ悪いのか分からない皇太子てむちゃんの姿に、感動していいのか笑っていいのかときめいていいのかわからん。でもかわいい。いけめん。でもジャージ!!

この愉快なおうちで、てむちゃんとチェギョンちゃんはすっかり両思いになります。部屋を俯瞰した構図というウルトラ演出により、立ったままベッドインという恐るべき技を成し遂げたふたりは仲良く抱き合ってご就寝。(いやプラトニックにですけども)

 

その頃、宮廷は大変なことになっていた。

なんと前皇太子の妃の陰謀がついにここで実行!ユル君の寝所を燃やし、その焼け跡から皇太子の携帯が見つかったとして、放火をユル君を邪魔に思った皇太子の犯行だと訴えたのです!その携帯は、実は宮廷を抜け出す前に皇太子が預けて出て行ったもので、それが妃の息のかかった者達によって強奪されてしまったものだったのですが。その晩、皇太子はまさにチェギョンちゃんのおうちに行っていたので無実間違いないのですが、謹慎中にこっそりだったので本当のことは言えず、だんまりを決め込む皇太子に世間からも疑惑の目が向けられます。

何も知らないユル君はショックを隠せない。ただでさえチェギョンちゃんと皇太子が両思いになって失恋したっていうのに皇太子に殺されかけたのかおれは!と大衝撃。なんかもうユル君哀れ…。

 

ここで唐突にユル君と皇太子のフェンシングバトル勃発。なんでフェンシングした?と思うが、まあいけめん同士のフェンシングっつー場面がやりたかったのだろう!ふたりは敵意を剥き出しにして剣を交えまくる。

そこへチェギョンちゃんが「やめて!」って現れる。ユル君をかばうチェギョンちゃんに、皇太子てむちゃんは「結局お前はユルがすきなんじゃないか」って一人合点。「前々からおれとの結婚、嫌がってたよな…いいよ、離婚してやるよ。離婚してやる。そして今すぐおれの目の前から消えろ!!」と激怒。

おいおい皇太子よどこまで不器用なのだ…と思うと同時に、てむちゃんまじかわいい。怒鳴るてむちゃんがかわいすぎる。もっと見たい…!

 

離婚を言い渡されたチェギョンちゃん、悲しみにくれて、ユル君に、あの夜実は私達は私の家にいたのよ、放火は濡れ衣なの…!と涙ながらに訴える。そこでユル君は、全てを悟るんですね。これは、自分に皇位を取り戻させようとするお母さんの企みだったんだって。そして、泣きじゃくるチェギョンちゃんを見て、諦める。チェギョンちゃんは皇太子てむちゃんがすきなのだ、と。自分はもう、勝ち目はないのだと。

ユル君…ユル君かわいそすぎるよ…この役かわいそすぎる!ユル君もっとどうにかなんないの?こんなにいい奴なのにすきな女の子もいいところも全部あのつっけんどんで不器用な皇太子てむちゃんに奪われていくという…泣

 

結局、ユル君はお母さんに逆らって記者会見を開き、「火事は単なる自分の不都合で、皇太子は何の関係もありません」と明言。

するとどうだろうか、なんだかよくわからないが、次の場面ではいきなり、てむちゃんは皇太子をやめていた。

いつだ!?いつどうしてそうなった!?

この舞台の圧倒的展開、最後まで油断ならない。

 

ただの王族になったてむちゃんは、改めてチェギョンちゃんにプロポーズし、ふたりは晴れて結ばれる。

ユル君が代わりに皇太子となり、めでたしめでたし。大団円でハッピーハッピーのなか舞台は幕を閉じる。

 

 

…改めて思い出してみるにすごい舞台だったな。

展開は、完全に見せたい場面ありきであらすじはぶつぶつだったがなんというかもう、とにかく、てむちゃんのてむちゃんによるてむちゃんのための舞台であった。

なんかもうね、登場してきた時から、ほんと、てむちゃんが現れるだけで会場は溜息、双眼鏡が並んで日本野鳥の会状態。ジャージ姿のてむちゃんの熱唱にもうっとりし、てむちゃんのコメディには全力で笑い暖かい拍手。会場が完全に総おんま状態。何をしても「うちの子かわいい…」と感動する。

 

会場がそんな感じだったら、てむちゃんだって気持ちよくないわけがない。だって、SHINeeのときには、この会場を埋めているファンが、一体誰のために、何のために来てるのかって、色々だ。オニュの歌を聴きにきてるのかもしれないし、ジョンヒョンを愛でるために来てるのかもしれないし、ミノのいけめんぶりを見に来てるのかもしれないし、キー君のかわいさを確認しに来てるのかもしれない。SHINeeという5人組というのがすきで来てるのかも。曲がすき?ダンスがすき?でもこのなかに「テミンがすき」で来てるのってどれくらいなのかなんて分からないし、分けようもない。

 

けど今回は違う訳。もう本当にほとんど全員が、「イ・テミン」を応援しに、見に、やってきてる訳。ほんとにほぼ全員が。それで嬉しくない訳はない。

公演が始まってから始終ご機嫌なようなてむちゃんの姿を見てると、本当に、よかったなあって思った。台湾公演のときから、なんだかてむちゃん前とちょっと変わった?って思うことがあって、なんとなしとってもご機嫌というか、明るいというか、はじけてるっていうか。

やっぱり今回の舞台でまたいっこ大きく自信がついたのかなあ、と、マスターさんたちが大砲没収にもめげずに撮った写真の数々を見て思う。よかったね…よかったねてむちゃん…


なんか、先日、あったじゃないですか。EXOのクリスのことが。

ことの真偽は本人の言葉がない以上、いやきっとこれから先本人の言葉があっても、きっと永遠にわからないのだけど、やっぱり、これで何度目だよというSMエンタテイメントのことなので、アイドル達の労働環境や、賃金が、果たしてその労働にみあったものなのかどうか、というのは結構ほんとに問題のある、闇なのだと私は思う。

SHINeeのスケジュールだけ追ってても、ほんとに休みなんてないんだなということはファンでもわかる。南米にいったり日本に来たりと思ったらテレビに出たり中国でコンサート、新曲出すとかなんとか、その間にミュージカルまでやって。

どう考えてもブラック労働環境なのはまあ芸能界なんてそんなもんと言われればそれまでだけど、やっぱりしんどそう。賃金についてはそれこそ私達にはわかりようもないけど、車とかブランドものとか買ってるからそれなりに貰えてはいるのかなと安心はするけど、でもどうなんだろう。例えばアメリカで自分マネジメントでやってたらもっとお金が稼げるんじゃないか。韓国の完全年功序列な社会だとかマッチョイズムとかも、日本がどうこういえるもんじゃないが、少なくとも日本と同じくらいには、抑圧的でしんどそうに、見える。

私はずっと二次元のキャラを愛でるヲタで、それは三次元には多少の恐れを持っていたからだった。

三次元のアイドルというのはつまりほんとに生きてる人間で、ということには明確に、彼らには喜怒哀楽や生活やお金や家族や大切なひとがある。私が勝手に想像したり期待したりすること、全て本当に、本人とは関係のないことだ。

「応援」というのはほんとに便利な言葉で、本人達を心の底から思ってるようにみせかけて、実は全然違う。自分に都合のいい期待や憧れを投影して追いかけるのになんて体のいい言葉。

本当は私達は、彼らと現実には全く言葉を交わすことも一切できない私達は、アイドルのことなどなにひとつわからないのだ。永遠に。

それなのに、勝手に幻想を作り上げて、それを信じて、期待して、「応援してるよ」 って名前を呼ぶ。二次元のキャラだったら「ほんとのところ」はどこにもないから、いくらだって妄想してもそれは全てそれぞれに真実、けども現実に生きてるアイドルには、「ほんとのところ」がある。そして私達が追ってるのは、全て「そうじゃないもの」。


多分、SHINeeにも、今まで想像できないほどたくさんのしんどいことがあり、そのしんどさをなんとか乗り越えてきたのだろうと思う。どうやって乗り越えたのかといったら、多分、意地や、逃げられなさや、あと強靭な本人達の意思。例えばものすごくしんどくて辞めちゃいたいって思っても、ああ、ファンが悲しむなって思って留まるかもしれない。ファンはそしたら足枷だ。本人が歩き出すのを阻む足枷。

アイドルはファン無しでは成り立たないけど、そうまでしてある人間をアイドルたらしめるファンて一体なんなのか。


その答えが全く見えなかったから、三次元にハマるのが怖かった。

のにいつの間にか沼にハマってて、頭みで浸かって、金切り声でSHINeeに向かって声援をあげてペンライトを振って、でもそれでもわからない。私達は彼らにとって一体なんなんだろう。私達が追っているあのきらきらは何。きらきらの後ろのとんでもなく深い闇を見ないふりをしてる私達は一体何。


多分、SHINeeが、「音楽性の違い」で解散することになっても、本当はそうできる方がいいのかもしれない。でも私はSHINeeのみんなが、SHINeeのままでいてくれることを願っている。

きらきらの後ろの真っ暗な闇を見る覚悟もないくせに、ファンで「応援する」なんてひどくおこがましい。

それでもきらきらを追ってしまう。なんでだろう。輝きが眩しくて、泣きながら追わずにはいられない。私達はただの足枷なのかもしれないのに。

だからせめて、何もわからないからせめて、私は彼らのしあわせを願う。何がしあわせかは、わからない。ただ、毎日彼らが笑って美味しいご飯を食べることができてれば、そんなに不幸ではない気がするから、毎日美味しいご飯を笑って食べられますように。

そして、会場を埋め尽くすペンライトの、光のひとつになりたいと切に願う。それぞれは識別できないけど、小さな光が集まって、巨大な波になるその光の粒のひとつに。そして、それをみて、「ああ、おれたちにはこんなにファンがいるんだな」って彼らが思う時の瞬間に居合わせることができたら。

ファンは足枷だけど、ファンなくしてアイドルは成り立たないから、アイドルをアイドルたらしめる光になりたい。その影は私には残念ながら負うことはできない。それでもなりたい。

ほんとに馬鹿みたいだけど、アイドルをアイドルたらしめる一瞬の光の、その瞬間に彼らにもしあわせがあったのなら、嬉しいと思う。

今のところ、私が言えるのはそれだけ。

やっぱ夢見てるなあ。