腐ハウスブログ

腐女子4人でシェアルームしてます。

腐ハウスの毎日とそれぞれの毎日

ヒプノシスマイク:ヨコハマに森がある世紀末世界に言うのがアホかもしれないが

最近話題のヒプノシスマイク略してヒプマイ。
声優さんがキャラに仮託してラップをするという音楽配信企画であり、いろんなオタクの例にもれず私もいつの間にか足を取られていたわけだが(前回参照)、やはりどうしてもここにだけはつっこんでおきたい。

それはヒプマイのガバガバ女尊男卑設定である。

 

あまりにもガバガバ設定なのでもはや消化できないくらいなんですけど、人間ハマりこむと対象の全てがよく見えてくるアホになり果てるもの。「批判をする奴は全員しょっぴくぞ」レベルの暴走をかますこともままある。
私も沼に足を取られた以上いつそのようなアホになってしまうかわからないので、気がしっかりしているうちになんとか一言言い残しておきたく今ブログを書いている。もう大概色んなところで言われていてヒプマイに関して何か言う波も既に去った感はあるのですが、自分の中で、一応一言物申してはおきたいのです。未来の自分にのこしておきたい。何故なら明日にはすでにアホになっているかもしれないからである。

 

前述のとおりヒプマイの女尊男卑設定についてはすでに様々なところで指摘されている。

ヒプノシスマイクが怖い話

『ヒプノシスマイク』の「女尊男卑」設定は、ミソジニーを表現する免罪符にならない - wezzy|ウェジー

詳細についてはこれらの記事の指摘するとおりである。
もう一度ヒプマイの世界観を確認しておくと、ヒプマイ世界は女が支配する世界である。女が支配する世界H歴という世界。ここは武器が根絶された世界である。支配者である女達は中央区という男を排除した地区で政治を行っている。「野蛮な」男達はシブヤ・シンジュクなどの各ディビジョンに住んでおり、女に支配されている。男達は女の10倍の税金を支払わなければならない。彼らは武器の代わりにヒプノシスマイクという精神に干渉する特殊なマイクでラップバトルを行う。ラップバトルの勝者は、敗者の領土を奪い領土を拡張することができるらしい。


いやあ~~〜〜あまりにもガバガバすぎるでしょ。ガバガバすぎてどこから手をつけていいかわからん。もはや底の無いバケツの勢い。多分皆ツッコミを諦めてると思う。
しかし元気があるうちになんとか思ったこと一度全部ツッコんでおきたいと思う!再三言うが、なぜなら明日にはアホになっているかもしれないからだ!

 


何から書いていいか迷うんですが、とりあえず一番気になったのはここです。
何故女が支配することになったのか。経緯が不明すぎる。

いま世界を見渡せば、ほとんどの国の首長は男だし議員も官僚も大体男である。ヒプマイ世界が現在の世界と並行世界なのかそれともいつかの未来の話なのか不明だが、もとから女が支配する世界だったのではなく、どこかの時点で「H歴」の時代となり、女が支配者になったっぽい。
2017年のジェンダーギャップ指数1位はアイスランドである*1が、そのアイスランドだって2018年現在の女性議員割合は38%ですよ。ちなみに日本は13%*2


本当聞きたいけども、何がどうなったらそんなことが可能やねん。


よしながふみの『大奥』、読んだか?。
女が社会を支配するようになった経緯について、『大奥』は病気により男のみが激減するという理由をこしらえていた。それだって万全ではないが一応読者を納得させる装置にはなっている。
この世界で、一体どうやって女が支配者になれるというのか。
ヒプマイはそこ、どのようにお考えか?
多分何も考えていないのではないか。


男に「野蛮な」という形容詞がつけられているのだから、なんとなくだかおそらくこんな感じを想定しているのだろうか、と考えてみる。
すなわち、武器を使った争いの果てに、女達は「野蛮な」争いを起こす男どもを政治から引き剥がし排除した。物理的な武器も根絶することによって「野蛮な」争いのない世界を女達は作り上げた。それが「H歴」。
なんかこう…あれだよ、「男=野蛮」「女=平和」みたいな図式が当然の前提化されている世界の見方を感じるんですけども。ちょっと違うけどアリストファネスの女の平和っていうのがあったなあと思い出す。もしくは、男は争い、女は「戦は嫌でござりまする!」とひたすら喚くいわゆる「駄目な大河」的な世界観か。なんかそういうものを感じる。「戦は嫌でござりまする!」と叫びまくった挙句にそれでも争いの無くならない世界に嫌気がさした女が、ついに自ら立ち上がり男を成敗し、争いのない世界を作り上げた。それがH歴なのか。


そもそも「男=野蛮、女=戦は嫌でござりまする!」の世界観は初めから男の考えた都合のいい世界観ではないかと思うのだ。
男は欲望の限りをつくし野望を抱き戦争をする。それが当然のように思われているが、それって単に男に欲望の限りをつくし野望を抱き戦争をすることが男にだけ許されているだけだと思う。女だって許されるなら、欲望の限りをつくし野望を抱き戦争をするだろう。女が世界を支配したっておそらく世界の争いは根絶されないし、同じように争いが続くだけだと思う。
そしてそれと同じくらい、本当は争いたくない男もいるはずだ。
ヒプマイ世界がさらにやっかいなのは、「男=野蛮で争いを好む、女=平和を求める」という勝手な思い込みを前提としたうえで、それにさらに抗う姿勢をキャラクターの男達に持たせているところだ。勝手に前提にしておいて勝手に「そんなのおかしいと思うぜ!」と言われても困る。そもそも最初から間違ってるし。


まあ、まあまあですよ。とにかく、女が支配する世界がどうにかして実現したという世界観は百歩譲って置いておくとしよう……って置いておけるか!それ以外にも細部がいちいちガバガバなんじゃぼけ!!

例えば政治を行う女達がいるという中央区である。ドラマパートを聞くと、どうもすごい高い壁に囲まれていて許可証無しでは男は入ることができないらしい。そして厳重な警備がなされているという。
そもそも武器が根絶された世界の「厳重な警備」ってなんなんだよ!!男が警備しているのか?それとも女か?武器が無いのにどうやって「厳重な警備」をするのか。まったくわからん。

大体武器が無いから男がラップバトルをする世界なんやぞ。
じゃあ女もラップバトルするのか?超強力なヒプノシスマイクを持った女達が中央区の壁を厳重に警備しているのだろうか。そしてやってきた男達をラップでやりこめているのか?
そういう設定ならそれはそれでまあ、ありかもしれない。しかしその場合、女のラップは男のラップを上回るということでなければならない。そうしなければ男をうち倒し女の支配を確立することはできないだろう。
一方、女はラップバトルしない世界ならどうか。女がラップバトルしないなら、一体どうやって「野蛮な」男どもを支配しているのだろう。武力も無しに男をどうやって抑えつけて支配できるというのか。中央区の壁の警備を行っているのはヒプノシスマイクを持った男達なのだろうか。それならば何故、男達は女に唯々諾々と従っているのだろうか。

寂雷先生は「君も男ならラップできるだろう」とのたまっていた。つまり、男は皆ラップという武力を持っているのだ。ヒプノシスマイクさえあればいつでも戦えるわけだ。いつでも女に反旗を翻せる武力があるのだ。しかし、現状は女達に支配されている。
一応ヒプノシスマイクは行政により管理が行われているし(違法ヒプノシスマイクというものがあるらしい)、女達はヒプノシスマイクを無効化する対抗手段を持っているらしいことが分かる。
しかし、無効にするだけでは支配はできない。圧倒的に男に勝る何かを女達は持っていることになる。それは一体なんのか。男達が対抗できない、女達の武力とは一体何なのか。


そもそもこの世界の男達、女が支配する世界についてどう思っているのだろう。
女が支配して長い時間が経ち、生まれた時から女が支配している世界にいるから特に疑問にも思わないのだろうか。それとも、この世界の男達には少し昔には男が世界を支配していたことを覚えている人達がいるのだろうか。じいちゃんが「昔は総理大臣は男やったんや…」とか言って若い子達に「またじーちゃんがなんか言ってるよ、ボケてきたから仕方ないねえ」などと思われているのか。それとも35歳くらいまでの男性ならH歴以前の世界を覚えているのか?もしかして、女が支配権を取ったのはもっともっと最近のことなのか。ヒプマイのキャラ達がその政変を身を持って知っているくらいには?それならなおのこと、彼らは今の世界をどう思ってい生きているのだろう。仕方ないと思っているのだろうか。税金が女の10倍なのに?

いやいや性別を理由に税金10倍てやばすぎるやろ。どう考えても男達は支配者の女に搾取されているのだ。だから、このヒプマイでラップバトルに出場する男キャラは「世界を変えたい」と口にする。中央区のバカでかい壁が「俺達が10倍払っている税金で造られている」ことに激怒している。
しかしだよ、彼らが具体的にどんな風に「世界を変えたい」のかは不明なのである。男女平等の世界を作りたいのだろうか?謎である。ビジョンが不明。
お前ら、世界をどう変えたいの???

 

さらにこの世界の混迷を深めるのは、キャラが吐く女への暴言である。
カマっぽいこと言うなとか、女の(ピー)にでもブチこんで置けとか、もう言いたい放題。彼らは「女的なもの」を憎んでいるらしい。

しかし、例えば今現在の男が支配する世界において(この辺から認識が違うと絶望的に分かり合えないのだが、議員や官僚や経済界などのいわゆる「支配層」が圧倒的に男ばかりなのだから、「男が支配する世界」と言って差し支えなかろう)、「男っぽい」は褒め言葉である。
「男前だね!」も「漢だ!」も、なんかこう肝がすわってていい感じであれば女にも使われる褒め言葉だ。支配者に近づくことは褒められるべきことなのだ。
反対に「女っぽい」ことは罵り言葉になる。「女々しい」とか「カマ野郎」とか、女っぽい存在であることはそれだけで唾棄すべきことなのだ。

であれば、女が支配する世界において「女みたい」であることは褒め言葉になるのでは?
女が平和をもたらした世界であれば、例えば「女みたいに優しい」とか「女みたいに美しい」というのは男にとって褒められるべきことになるのではないだろうか。「女前!」とか言われたりして。

 

彼らが女にまつわる暴言を吐く理由がそれなりにきちんと納得のいくものが考えてあるのであれば、私は物語のなかで必要なものとして認めることはできると思う。
例えばH歴になったのがほんの数年前で、なんだかよくわからんが何がしかの武力を持った女達に男達は圧倒され屈服することになり、その争いと支配浸透の過程で男達は女にそれはそれは酷い目に遭わされた、ということなら、まあ、わからんでもない。
支配者たる女にめちゃくちゃ暴力を振るわれたり金をふんだくられたり理不尽な要求をされたりしてめちゃくちゃな目に遭わされたというなら、一郎や左馬刻様も女に暴言吐きたくもなるだろう。例えば今男に虐げられまくっている女が「このクソ粗チン野郎ども!」て言うようなものである。
ただし、それは社会に対する圧倒的な反逆であるからこそ喝采を送りたくなるのであって、そうでなければただの暴言である。

 

要は、「女が支配者である」という基本設定に付随するはずのさまざまな社会的設定をガバガバにしたまま、何も考えないまま、なんとなく今の社会で使われている暴言をただ使わせてみただけに見えるのだ。


もうしそうだとしたらだな。まったくおもしろくない。
大事なことなのでもう一度言う。まったく!!おもしろくない!!!!しっかりしろよ!!フィクションとして、まったくおもしろくないんだぞ!!!!設定を考えるならちゃんと全部考えてからにしろ!!ガバガバなファンタジーほどムカつくものはないぞ!!!!

 

例えば寂雷先生の病院にしたってどうだ。寂雷先生の診察室にやってくる看護士は女だ。それってこの世界においてそれでいいのか?女が支配者の世界なんだぞ。それこそこの世界のトーキョー医大では男じゃなくて女が加点されてるんじゃないのか。男の医師は女の3割に抑えられているんじゃないのか。
どこの職場も女がメインで、男は女が産休や育休をとっている間の非正規職にしかなれなくて安い給料でこき使われているとかじゃないのかよ。それくらいじゃないと納得できないぞ「女が支配する世界」って。

独歩の上司だって「ハゲ」らしいから多分男だ。男の上司ってアリなの?女が支配する世界なんだから上司は当然女だろ。この世界では寂雷先生はゲスい週刊誌で「美男すぎる男医!」とか特集されていなければならないし、独歩は上司のパワハラだけでなく職場の女達からさりげなくボディータッチされたりお茶汲みを命じられたりするセクハラに遭っていなければならない。一二三が女に刺されても「水商売だから仕方ない、もっとまともな職についたら?」と女の警察官はろくに相手にもしない。幻太郎は小説が売れても「美人小説家」とばかり言われて小説の実力を見てもらえず文学クソババアどもが牛耳る文壇で都合よく扱われている。乱数は支配者の女に「オネエサン」と取り入ってばかりのいわゆる「男に嫌われる男」だ。銃兎は頭が切れて実力ある警察官かもしれないが、男だから組織内で出世できない。それとも警察のような危険が伴う現場労働は全て男に押し付けられているのか?女達は、デスクで男達が危険にさらされながら必死で働いた報告書を気楽に読んでいるだけだったりするのか?

ヤクザの左馬刻様は「金権女に酒」を好きなだけ奪い取るという。しかし女は奪い取れる存在なのだろうか?女は支配者なんだろ?権力は女が持っている。左馬刻様はそれを奪うことなどできない。何故なら彼は男だから。彼が権力に近づくためには女に取り入るほかないはずだ。例えば、極道の妻ならぬ、極道の夫?


そういうなんかこう、考えはあんのか運営よ。どうなんだ。
「女が支配する世界」の実情とは一体どうなんだ。そこはどういう社会なんだ?税金10倍以外は今の社会と全く同じなんてそんなわけないだろう??男は一体どんな風に虐げられているんだ?まさか税金10倍以外は今の世界と変わらないなんてこと無いだろうな??
もしかしてもしかしなくてもまじでそうだったとしたらだな。

 


ファッッッッッッッッッッッッッッッッック!!!!!!!!!!!!!!!!

 


クソか!何がクソって、生半可な覚悟でそんな設定つけてんじゃねーよバーーーーカ!!(左馬刻様風)
設定を完遂できないならおとなしく現代設定にしておけ!!!!できもしないことにナメくさって足を突っ込んで自爆するくらいならおとなしくしておいてくれよ。まずもってフィクションとして緩すぎ。フィクションの世界設定ナメてんじゃねーぞ!トールキン先生見習ったらどうだ!!!!言葉から新しく作ってみるくらいの気概を見せたらんかい!!!!!!!!!

独歩ばりのシャウトをキメたくもなりますわ。

 

雑な設定しかつくれないくせにそんなセンシティブな領域に踏み込むんじゃねえ!!男尊女卑が一体何なのかもわからないくせに「女尊男卑」とか何言ってんだ。現実の男尊女卑を直視しろ。それでなければ決して「女尊男卑」なファンタジーはつくれない。ファンタジーやらフィクションやらは現代設定だと色々調べたりしなきゃいけなくて大変だから逃げ道にする場所じゃねーんだぞ。我々がよく知るこの現代とは違う世界を舞台にするからには、そこには現代とは全く違った何かがあるはずなんだ。そうじゃなければ異世界設定にする意味が無い。そして「今この現実と違う」設定をきちんとつくりあげるためには、「今この現実」をきちんと把握していなければならない。今この現実がわかってないやつにファンタジーはつくれないんだよ!!!!!!!!!!!全員しょっぴくぞ!!


などと偉そうにのたまってみるが、私だってファンタジーを自分で書く趣味を持っているが設定を完遂できたことなど一度も無い。フィクション・ファンタジーは難しい。現実ならばただ現実がどうなっているのかをきちんと調べればいい。「何故そうなっているのか」は、事象が先にあるのだから理由は後付になる。けれどもフィクションは違う。現実にはありえない事象を起こらせることができる。それはいくらでも自由だ。しかし自由だから、それが起こった理由も自分で考えなくてはならない。設定がガバガバなフィクションほど人をイラつかせるものはないんだよ!!

 

 

 

とはいえ、である。

ひとつふと思うことがある。
この支配者たる女どもの見世物とされてラップバトルをするという状況そのものは、声優の皆さんにとってはある程度リアリティがあるものかもしれない…?ということだ。

 

男性声優というのは特殊な環境だと思う。それは男性アイドルも同じようなものだと思う。ホモソが優越するこの社会において、女に媚を売り女からの承認に生活の術を頼る存在は異質だ。女に媚を売るなど男社会では恥ずべきことだからだ。だから例えば男性アイドルは男性のファンがいると喜ぶ。自分が男社会でも認められることを望む。

社会全体は男尊女卑的で客体化され性的に消費されるのは常に女の側だ。しかし、アイドル的な環境下にあっては男性が女に客体化され性的に消費される。男性声優やアイドルは社会全体とは正反対の場所に立つことになる。ここは局地的な、女のえげつない欲望がおしげもなく披露される場所だ。BLCDなんかもあるわけである。女のバリバリに性的な視線が男達にゲリラ豪雨のごとく注がれまくっている。

 

そのただ中にある「中の人」にとってはその豪雨は非常に身に危険を感じさせるだろう。強欲な女のファン達にその身を晒し、欲求に応え、そのなかで競争を勝ち抜くわけだから、そこは、そこだけは、ヒプノシスマイク世界はリアリティがあるのかもしれない。

 

ただし、それはやはり、社会のほんの極一部での出来事だ。

 

多分運営はそこまで考えていないんじゃないかなあと思うんだよなあ。
単に「観衆の女達がワーキャー叫ぶなかで男達が見世物的にバトルする」「ファンの女達の投票で勝敗が決まる」という局地的に女が優位に見えるこの状況を、「なんだかそれっぽくておもしろいよね」との軽い気持ちで「女が支配する世界」に見立てただけなんじゃないだろうか。

そこは確かに、一種のリアルかもしれない。けれどもやはり、非常に局地的な世界だ。
たった一粒ほどの、女が優位な世界。しかしその外側にはどこまでも続く広大で荒涼とした男が優位な世界が広がっている。
そのことを理解せず、たった一粒の狭い世界で「女に抗う男達」を魅力的に描くのは非常に、なんというか、それって結局何を現したいの?という気持ちになる。外側の世界は、マッドマックス怒りのデスロードが未だに新しい世界なんだぞ。

それを、わかっているのかい?

 

 

 

一番言いたかったのは以上のとおりである。ご清聴ありがとう。
もちろん、まだドラマCDと楽曲しかないという状況なので、これから先実はめちゃくちゃ深遠な世界設定があることが判明しないとも限らない。そうなったら私は脱帽しよう。
「カマ野郎」はこの世界では「自分達を搾取し支配するクソ女どもに同調するような男」を指す、などという超深遠な設定が実はあるなら脱帽します。かといって現実に差別用語である「カマ野郎」をこんなにカジュアルに使っていいかというとそんなことないと思いますが。


しかし、気になるんだよなあ~~。
ハマのチームなんかヤクザと警官が一緒にチーム組んでるでしょ?メディア対応とかもあるんでしょ?ヤクザと懇意にしていることが職場にダダ漏れじゃないですか。職場なら既に公然の秘密なのかもしれないけど、一般市民にそれがバレるのはさすがにまずいんじゃないの?それでいいのか?そもそも治安維持を担う警察官がラップバトルに出ていいものなんだろうか…公務員は出場禁止とかの規定がありそうなもんですけどねえ。

 

ていうかテリトリーバトルをして勝ったらどうなるんだろう。テリトリーが拡張できるのか?新宿が勝ったらハマも渋谷もブクロも全部新宿になってしまうんだろうか。大新宿時代…?
テリトリーバトルして勝って縄張りが拡張したら一体どんないいことがあるというんだろう。すっげー顔が広くなるとかそういうアホみたいなことしか思いつかない。
各ディビジョンで争いあっているというけどお互いの行き来は普通に自由らしいし、ディビジョンて何なんだろう。いや多分ふんわり「地元」くらいのもんなんだろうけどさあ…??


大体だよ、なんで横浜に森があるんだよ。森って。森ってなんだよ!日本に森ってあるの??山地じゃないの??森と山の違いって何?白神山地は山地だよ????
しかも港の近くの森で、一時間以上歩ける獣道がある森。どこのヨコハマだよそれは!!ヨコハマに森あんのかよ!!!海外からの荷物にタランチュラくっついてくるしさあ~~検疫とかそういうのはどうなってんの??行政はもはや機能してないサバイバー世界なの???
しかも、森にヒャッハーが大量発生してるんだよね*3。世紀末なの????北斗の拳世界なの!!????それにしちゃあシンジュクもシブヤもイケブクロもわりと治安は普通っぽいんだけどな~~東京以外の地域は皆ヒャッハーはびこる世紀末世界になってしまったの????

ええ~~でもなあ~~~寂雷先生、釣り行ってるしな。どこの海に釣りに行ってるんだろう。東京湾?行政区域一体どうなってんの?ヒプマイ世界は果たして、女の支配する荒れ果てた世紀末世界になってしまったのか、それとも何も考えていないのか。


投票も終了し1回目の勝敗が決する今、次に出てくる設定が指輪物語ばりに壮大かつ繊細であることを祈るぞ!!????

その頃には私もすっかりアホに成り果てている予感がする。

 

*1:https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/01/nippon_a_23263093/

*2:https://www.globalnote.jp/post-3877.html

*3:ドラマパートでヨコハマの3人がヒプノシスマイクを狙ったヒャッハー達に襲われておりラップで撃退している

ヒプノシスマイク:気がついたらハマの女になっていたんだ

最近ツイッターで皆がヒプマイヒプマイって言ってるけどなんなんだろう…?あと最近やたら独歩って見るけど皆そんなに国木田独歩好きだったっけ?なんか歴史上人物とか出てくるゲームで国木田独歩がキャラとして出たのかなあ??

などとふんわり思っていた1ヶ月弱ほど前。ヒプマイって何?とツイートしたところ、フォロワーさんが「ヒプノシスマイクっていう声優さんがラップする企画があるんですよ」と教えてくれた。


声優さんがラップ……??????


ヒップホップというと私も例に漏れず「なんか怖い」と思って近づいてない派なんですが、今や世界は70億総ヒップホップ時代。
私がここ数年ハマっているKpopでも、とにかくラップしないやつは人間じゃねえくらいの勢いでアイドルもラップしまくっていて「君もKpopアイドルならラップできるだろう?(速水奨ボイス)」と言わんばかりの情勢であるし、なんといっても今一番人気のBTSさんはヒップホップアイドルグループである(だよね?)。今はRMと改名してしまったが、BTSリーダーの彼は以前はRAP MONSTERと名乗っていたくらいだ(デビュー前に名乗っていたイキった名前を「それいいじゃん」とそのまま芸名に使われてしまったらしい)。

Kpopにハマっていなかったら正直ヒップホップにはかなり抵抗があったと思う。しかし、まがりなりにもKpopを毎日聴きまくっていればヒップホップ的なものを聴く機会ができるわけでして、数年間かわいらしく美しい顔をしたアイドル達がラップしているのを見てきたおかげで、「ラップ?ちょっと聴いてみるか」くらいのレベルには達していたわけですよ。Kpopは素晴らしいなほんと。

 

それでYouTubeに公開されていたヒプマイのMVを見るわけじゃないですか。

衝撃を受けた。

何ってラップなのにアニメ声…アニメ声なのにラップ!!!!!!!
さらに衝撃的なのは、速水さんがラップしていたことである。えっ速水さんてあの速水奨さんだよね??ベテラン声優の、藍染隊長の速水奨さんだよね?????
何度も画面を見て声を聴き確認するが、間違いなく速水さんだった。えっマジかよ。ラップ???

 


色々あってKpopとはちょっと距離ができていた最近、無趣味人間と成り果て張り合いのない生活を送っていた私の心にするっと入り込んできたのがこの謎のコンテンツ。一日一回テーマソング(??)を聴くようになること数日が経過した。

このプロジェクトね、音楽配信プロジェクトらしいんですけど、YouTubeに随分色々公開してあるんですよ。そんでちょうど様々な曲やドラマパートがドカンと発売・公開になって盛り上がってきていたタイミングだったらしくてなるほどそれでこんなに話題になっていたわけだな!!
さらにリンゴミュージックやスポティファイに全曲公開済という大盤振る舞いじゃないですか。びっくりするじゃないですか。とりあえず全部一度聴くじゃないですか。

 

 

左馬刻様がオンザマクロフォーンて何?インパクトがありすぎる。なんで自分で「様」って言ってるんだ。毒島メイソンて名前意味が分からんし、乱数でラムダと読ませるとか完全にどうかしてるし、そもそもなんで渋谷のギャンブラーが「Cool! Cool!! 注1」してんのか意味が分からない。実はラジカセで喋ってんのか?

※注1:許斐剛


あまりに色々なことが押し寄せてきて到底一度では頭が片付かないわけですよ。
大体存じ上げている声優さんが速水さんと木村さんしかいない。2013年末に二次元オタクからKpopアイドルペンになり二次元オタクコンテンツから遠ざかってはや4年半。メロスには音楽がわからぬ。ただ全然わかるようにならない韓国語をフィーリングで聞き流して暮らしてきた。
もともと声優さんに詳しいほうでは全然無かったけど、戻ってきたら時が流れまくっていて完全に浦島太郎状態になっていた。皆演技ができる上に歌えてお顔もかわいらしいしラップまでできなきゃいけなくてすごくない?声優に求められるスキル高まりすぎでは?


とりあえず知っているところからググることにした。
木村昴さんがすごいラップがうまくてびっくりして調べたら元々ラップがお好きでらっしゃったらしい。そうだったんだ!
ていうか、なんてお声がまろやかになられて……と感慨深くなる。ピンドラのときはきれいなジャイアンとか言われてたのに。いや、ピンドラの冠葉大好きでしたが。ピンドラ、最近ネットフリックスに入ってて久しぶりに全部見返してやっぱり号泣しました。幾原監督愛してる。

速水さんについて検索したらこの企画が持ち込まれて「本当に大丈夫ですか?」と返したというインタビューが出てきた。まあ、そう思いますよね…?
男性声優ラップバトル『ヒプノシスマイク』短期集中インタビュー連載 - 第2回:速水奨「ラッパーってキュートな人たちだと思う」 | マイナビニュース
ちなみに今ブリーチの実写版映画やってて見に行ったんですけど、そしたらすんごい懐かしくなって配信でブリーチのアニメも見た。藍染隊長……私、中学生のときブリーチを超真剣に読んでたんで、藍染隊長が死んだときすごい衝撃受けたしその藍染隊長がまさかの黒幕だってわかったときもめちゃくちゃ衝撃を受けたんですよ!!藍染隊長!!!!20年近く経って!ラップしてる!!!(してない)

 


そして左馬刻さまの中の方である浅沼さんのWikipediaみたら42歳って書いてあるんですけど……え?42歳??????若すぎないか。
衝撃を受けて出演作を見てみる。水樹奈々ちゃんオタクの友人が「そういえばこの舞台見に行ったことある…」と言い出した。そして浅沼さんが健康によくてとっても苦いセンブリ茶を飲んでいる映像が何故かYouTube上にたくさんあがっていた。段々声優さんについて調べていくと、なんかYouTubeに色々動画があがっててそれを見てしまうわけなんですよね。いやーーーーーーなんだろう、この、泥沼。え?嘘でしょ??42歳?????
ちなみにメイソン役の神尾さんも一緒にセンブリ茶を飲んでいた。どうもあんスタの何かのコンテンツらしいんですよね……あんスタ……離れている間に様々なアイドルっぽいコンテンツがいっぱいできてるもんなあ…………ときの流れを感じる………

 

斉藤壮馬さんも私存じ上げなかったんですけど、ソロ曲のMV見て衝撃を受けました。衝撃を受けてばっかだけど仕方ないじゃないですか浦島太郎だから。だって!すごい!今時のアイドルなんだもの!!えっ………高田馬場???このゲスの極みからゲスを抜いたような感じ…最近の声優界どうなってんだ。びびりたおすぞ。
乱数の白井さんもね、初めて知ったんですけどなにってYouTube上に謎のハエの真似をする白井さん、中華麺の真似をする白井さん(真似???)の映像が上がってるんですよ。よくわかんないんですけど何故かハエとか麺とかをしてるんですよ。なんでかわからないんですけど。なんだろう………なんだろう、これは……………新たな才能すぎないか。友人は一日一ハエしているという。
あと独歩の伊東さんかひとりテニミュしたりホットリミットを熱唱していたりする動画もあるんですよね。Kpopのみで占められていた私のYouTubeアカウントがどんどん謎の声優動画で埋められていく。

YouTube、インターネット上のパンタナル


そして私が最も衝撃を受けたのがイルマティック入間銃兎の中の人駒田航さんである。このインタビューを読んで欲しい。
スポーツのある生活vol.8「声優駒田航さん、食と運動は人生においてマスト」 | ASICS Japan
陽。陽の気があまりにも強い。陽の人すぎる。あふれ出る陽の気で読んだそばから目が焼け爛れそうだ。

 

えっ…………………………なんで商社の営業じゃなくて声優やってるんだろう?????

 

ていうか身長185センチ??でかいな???しかもドイツ語と英語もできるんだ??最近の声優さんは歌ってラップしてついでに外国語も話せるし背が高くてイケメンじゃなきゃいけないの???どういう職業なんだ。びびりたおしまくるぞ。ていうかどう考えても慶応かICUを卒業して商社に就職して海外赴任してるタイプにしか見えない。商社の新卒採用HPに先輩社員として載ってそうでしかない。「日々挑戦的な環境に身をおいて切磋琢磨できる同期は本当にありがたい存在ですね!」とか顔写真つきでコメントしてそうでしかない。
ちなみに私の東大時代の同級生で商社に就職した奴は、その稼ぎを国内外かまわず風俗につぎ込みまくっている荒ぶるクズ(独身彼女ナシ)1名と、先日駐在から帰国したというので一緒に飲んだ際「将来的には国連を視野に入れていきたい」とのたまった超意識高い系1名だ。(私の視野にはアイドルしか入ってなかったわ、と返したら爆笑(失笑?)された)

 

ええ………なんだろう、陽すぎて怖い………

 

二次元キャラではなく中の人のスペックの高さが怖すぎる。あれじゃないですか、これも最近知ったんですけどかつて子安武人がつくったという伝説の、空前絶後の実写乙女ゲー(攻略対象は子安さんのみ)darlingを受け継ぐべきなんじゃないですか。いけるって。知らんけど。
そんなことを考えて気を紛らわせないとふとした瞬間に「ハッこの人すっげースペック高いんだった!!!!」て思い出すほど怖い。もはやホラー。チラチラちらつく商社の影に怯えて全く落ち着いて視聴できない。

そんな私に和みを与えてくれたのが、二郎役の石谷春貴さんであった。インタビュー読んでたら宮崎出身らしいんですよ。宮崎なの?応援するわ。私は宮崎県出身者として宮崎の人は応援する主義なんだ。
そしてツイッターを見たらこれがもうね、素朴。超素朴。和むアンド和むオブ和むってくらい和む。皆見て欲しい。完全に甥っ子を見ている気分で「ガンバレ…」と口から自然と応援の言葉が出てしまった。


そんな感じで、別にハマろうとか思っていたわけではなく積極的に没入して調べたわけでもないのに何故か大量の情報を仕入れてしまい、気がついたらヒプマイの曲とドラマパートを休日一日かけて聴きとおすという虚無行動をとってしまった。さらに気がつくとダウンロードしていた。何故だろう。今毎日通勤時間に聴いてる。いつも左馬刻さまの「なんだこのクソロープ!」のところで限界を迎える。だいぶおもしろいだろ「クソロープ」って。

 

などと考えていたら指が勝手に検索していた。「銃左」と。
いや!!なんていうんですかね!!指が!指が勝手に検索してて!!!!なんだろうなんかすごく言い訳したくなるんですけど、気がついたら検索してたんですよ!!!!!!!

 

アイドルファンになって以降私のBLを愛する魂は眠り込んでいたんですけど、帰ってきた。黄泉の国から戦士達が帰ってきた。
順調に毎日二次創作を消費して大体読み終わった。さらに独歩の方と超ハイスペックホラー(入間の方)のBLCDがあることを知った。あらすじを読んで膝から崩れ落ちた。

「~ミステリアス美人リーマン攻め~」

【ドラマCD】僕らはそれを恋と呼ぶ | アニメイトオンラインショップ


すごい、帰ってきた、ていう感じがした。
この絶望的なまでにオタクセンス溢れる煽り。「~ミステリアス美人リーマン攻め〜」。
黄泉の国から戦士達が帰ってきてしまった。シシガミ様が里に迫っている。

 

しかしだ!ここでシシガミ様が向かう先には得体のしれない奴が横たわっている。いわばジコ坊。

 

いわゆる、ヒプマイのガバガバ女尊男卑設定である。

 

ヒプマイには既に様々に指摘されているこのガバガバな設定があり、やはりそれにツッコミはいれざるを得ない。何故ならガバガバ過ぎてほんの少しヒプマイ世界のことを考えただけで疑問しか出てこないからである。私はファンタジーでは設定厨と言われる部類だ。

次回、「その設定にするならまずよしながふみ先生に弟子入りしてきて!!」の巻。
乞うご期待!

 

 

 

春になったら私たちは


私は1987年生まれの今年で31歳になる人間だが、覚えている一番古い「芸能人の死」はX JAPANのメンバーの方の報道である。今調べたら1998年のことだそうだ。ちょうど20年前。
特にバンドとかに興味があるような子どもではなかったので当時誰のことかはよく知らなかったのだが、とにかく連日テレビでやっていて、テレビの画面に映る嘆き悲しむファン達の姿を覚えている。


昨年12月にジョンヒョンさんが亡くなった。

テレビでは、葬儀場に駆けつけたファン達が彼を悼むため長い行列を作っているのが報道されていた。それで思い出したのが20年前のあの映像だった。
私は現場には行かなかったのであの行列に私がいたわけではないけれども、20年前に見たあの映像と同じようなことが、自分自身に起こるなどとは考えたこともなかった。そう思った。


その日は、私がここ数年通っていた社会人大学院の修士論文の提出日だった。私は修士論文を提出し、本当にほっとして、それから家に帰るところだった。電車のなかでツイッターを見ていたら、突然、多分私がフォローしているKBSのアカウントからだったと思うけど、「샤이니 종현, 숨진채 발견」という速報が流れてきた。
それが、韓国語での誰かが亡くなったときのニュースの決まった言い方であるというのは勉強して知っていた。直訳すれば「亡くなったまま発見」とでも言えばいいのか。しかし、一瞬意味がわからなかった。「は?」と思ってそのままツイッターを更新し続けていると、10分も経たないうちに今度は日本語のニュースが流れた。「SHINeeジョンヒョン、遺体で発見」。最初に見たのは多分聨合ニュースの日本語版アカウントだったと思うけど定かではない。今度こそ意味がわからないわけないのだが、それでも意味がわからなかった。「まじでか」などというしょうもない言葉しか出てこなかった。
TLはものすごい大混乱になった。嘘でしょ、と皆が言っていた。亡くなったという報道は誤りで、病院に運ばれて今治療中なんだという話もなされていた。本当にそうならいいけれど、と思いながらツイッターにはりついていた。しかし夜10時くらいになると、KBSかYTNで「遺体で発見」などと言っているニュースが流れ始めていた。その時点で、私は、ああ、本当なんだ、と思った。ちゃんとした、と言ったら変だが、そういう専門の通信社が流すというのだから、多分本当なのだ、と。英語や日本語でもニュースがばんばん流れていった。私がフォローしている、SHINeeとは関係のないアカウントの人たちがそれらを見て、「え、私のフォロワーさんにもファンがいるのに…」などと次々驚いたりしていた。哀悼のメッセージを発する人が増えていった。ファンはそれでもまだ、一縷の希望を託してSMエンタの公式発表を待った。しかし日付が変わって少し経った頃だったか、ついに発表があった。それは間違いなく、彼が亡くなってしまったことを伝えるものだった。

ジョンヒョンさんの友人のナインさんから、彼から預かったという遺書が公開された。亡くなるほんの一週間前に彼はソウルでソロコンサートを開催していた。その前に彼から預かったという。死んだら公開してほしい、と言われていたそうだ。内容は、非常に苦しさが伝わってくるものだった。彼女もこんなものを渡されてそれは困っただろうな、とうすぼんやりと思った。こんなものを預けられて、でもその後にちゃんとソロコンサートもやっているわけで、まさか本当をこれを公開することになろうとは、その最悪の想像は、なかなかつかなかったんじゃないだろうか。勝手に推し量るのみだが。
ジョンヒョンさんは、お姉さんに最後のメッセージを送った、と伝えられている。それを受け取り、慌てて通報し、そしてその部屋で彼の姿を見つけた、そのときの感情は想像してあまりあるものがある。

葬儀が執り行われながら、私は韓国ではこういう風に葬儀をするんだなあ、と初めて知った。ネットで色々調べたりもしてみて、日本のやり方とはずいぶん違うことを知った。
弔問に訪れる同じ事務所の私たちファンにも馴染みのある面々や、その他芸能人などが続々とニュースで取り上げられた。そしてファンの長い列。遺影のなかのジョンヒョンさんは柔らかく微笑んでいた。たくさんの人が嘆き悲しんでいるその場所で、写真の中の彼だけが笑っていた。
喪主、というのが韓国にもあるそうだが、そこにSHINeeのメンバーの名前が並んでいた。何度見ても現実感が無かった。メンバーが死んで、その喪主にメンバーの名前が並ぶなんていうのが今あっていいはずがない、と思った。そういうのは、彼らがジジイになって、私もババアになって、そういう歳になって、往時を思い返して懐かしみながら「今でも喪主をやるくらいなんだなあ、そういうグループだったんだなあ」なんて思いに浸りながら偲ぶときにあってほしかった。それが今起きているだなんて信じられなかった。だってまだ全員20代なのに。

ニュースがあってから葬儀の間、SHINeeのメンバーを見ることはなかった。出棺の日、彼らはカメラの前に現れた。位牌と棺を抱えたメンバーの姿は、このうえなく憔悴して見えた。メンバーの位牌を持ち、棺を抱えたSHINeeの姿を見ることがあるなどと想像したこともなかった。いつも華やかに笑っていた彼らの、萎みきった背中は相変わらず現実感が無かった。何かドラマの一場面なんじゃないかと何度も思ったが、しかし本当だった。
同じようにいつも華やかな笑顔ばかり見ていた少女時代やスーパージュニアなどのメンバー達もそこにいてジョンヒョンさんを見送っていた。誰もが、本当に言い尽くせない悲しい顔をしていた。遺影のなかのジョンヒョンさんだけは、変わりなく優しく微笑んでいた。当たり前だった。彼の時間だけが、もうそこで止まって動かないのだから。

 

 

このニュースの前に、SHINeeの日本でのドーム公演が既に告知されていた。オニュさんの兵役前最後の公演だ、と予め銘打たれていた。

こんなことが起こるとは全く思わない、2017年の夏、ひとつ事件があった。オニュさんがセクハラ容疑で逮捕されたという事件で、このときも目撃情報などが錯綜し、結局日本で言うところの書類送検的なものになったらしいのだが、司法のことはよくわからないし更に外国の司法はもっとよくわからないしで結局どうなったのかよくわからない。
オニュさんを脱退すべき派、それでも私は彼を信じて待つ派などファンの間もごっちゃごちゃになりツイッターで誹謗中傷も含めた議論が巻き起こった。日本では待ってるよ勢が優勢に見えたが(それもどうかと思うが)、韓国では脱退して4人派も結構多いように見えた。ネットでしか見てないからよくわからない印象論でしかないんですが。#MeTooが世界的に盛り上がっている昨今であるし、彼への批判はもっともなものである。
私は態度を決めかねた。脱退しろとまで言うことはできなかったが、しかし自分が全く知らないグループだったら「最悪だな、永久に芸能界に戻ってくるな」とか言ってたと思う。私はかくもダブスタな人間だった。

とりあえず彼はしばらく活動を自粛する運びとなり、9月のドーム公演は彼無しの4人で行われた。その後もこれからどうするのかよくわからないまま情報は無く、時間は流れた。そして前述の、オニュさん兵役前最後のコンサートというドーム公演が予告された。
私は行くのを迷っていた。このままオニュさんの件がどうなったのかよくわからないまま行って前と同じように声援を送ることが「正しい」のかわからなかったからだ。私は普段性暴力には絶対反対の意見を明確にしている。そんな容疑がかかった(もしくは既に解決済みなのかさえよくわからないのだが)メンバーに声援を送ることが許されるのか、果たして。ていうか多分許されないんじゃないかと思った。本当ならば行かないでいるべきだと思った。しかし実際兵役前最後と銘打たれているわけで、これが最後になるならやはり行きたい気持ちもあった。
一体どうしたものか、と考えてチケットの申し込みをしないでいるうちに、ジョンヒョンさんのニュースが飛び込んできた。

 


公演は中止になるかなと思っていたが、決行されることになった。メンバーの直筆のメッセージが公開された。予定通り開催することについて、ミノ君が、「どれが正解であるか僕たちにもまだわかりません」と言っていた。私は最終日だけ行くことにして、友達とチケットを取った。
そして迎えた当日。
京セラでの公演が既に行われていたので、大体の内容は聞き及んでいた。私は上記のようなこともあったうえのこれで、正直言ってもうSHINeeのコンサートに行くのは最後になるんだろうなあと思っていた。こんなにたくさん色んなことがあって、それでもなお以前と同じように彼らに声援を送ることは不可能だろうと思っていた。もしかしたら泣きさえしないかも、と思った。

しかし始まってみるともう最初に、なんか画面に宇宙みたいな映像が流れた瞬間から既に泣いていた。まだ本人達の映像すらまだ映ってないのにもう泣いてるよ!と自分でも思ったけど、回りからも次々にすすり泣きが聞こえてきたので多分私だけではないと思う。
メンバー4人の姿が舞台に、証明に照らされて現れた。ああ、4人なんだなと思った。そしてこれが5人になることはもう本当に永久に無いんだと思うと、とにかく悲しかった。

演出は非常によく考えられていたと思う。最初はかなり抑制的で、彼を悼む雰囲気で満ちていた。何曲か歌って、完全に生歌でしかもジョンヒョンさんのパートが各メンバーにきちんと割り振られているのがわかった。ダンスも4人でやっていて、これらを練習するのに一体どれほど大変で、そしてつらかったかなあ…。メンバー達はいつもどおり「輝くSHINeeです」と挨拶した。いつもと同じなんだけど、ああこれももう4人で言うんだなあ、と感じざるを得なかった。
その後にはジョンヒョンさんを悼むコーナーが設けられていた。彼の曲である「하루의 끝」が流れ、画面には彼の写真とともに彼へのメッセージが流れる。日本語と、ちゃんと韓国語でも流れていた。在りし日の姿、という言葉を使うのはあまりにも早い気がするが、そうとしか言いようが無い画像が次々と移され、ドームには泣き声が満ちた。映像の後には、ジョンヒョンさんのパートはそのまま彼の歌声が流れる様式で、バラードが歌われた。彼の声が流れるたびに、この声の人はもうこの世にはいないのだというのが改めて、信じられないなあとしか思えなかった。歌の途中にミノ君が「ジョンヒョニヒョン!!」と叫んだ。ファンは皆、文字通り号泣していた。よく「号泣する」と言うが、本当に本当に号泣する姿を、しかも一度にこんなにたくさん見たのは、私は初めてだった。

こんなに皆悲しんでいてとてもじゃないがコンサートを楽しめるわけがない、と思ったけども、曲順や照明などで段々と楽しい雰囲気も出てきて演出の気球が飛ぶ頃には笑いも結構起きていた。それで初めて思ったけど(今更)演出ってすごいですね。
それでもやはり、最後にはやはり皆泣いていた。SHINeeの名前を呼ぶ会場の声ば、一番最初の東京ドームよりも大きかった。ヌナンノムエッポが合唱になったときは本当に涙が止まらなかったし、そしてダブルアンコール、最後の最後、聞いていたとおり、五つのマイクが浮かび上がる舞台で四人が歌う声、そしてぽかりと空いた真ん中の空間、マイクにつけられた一輪のバラと、録音されていたジョンヒョンさんの歌声が、誰にも埋められないその位置を、これまでの何より表していた。彼の歌声はのびのびと明るく、優しく、響いた。改めて、彼はこんなにもすばらしい歌声だったのだと今更ですが、思った。こんなに歌がうまい人にはもう出会えないんじゃないかと思った。歌が終わった後には、本当に文字通り、嗚咽があちこちから聞こえた。あんなにたくさんの嗚咽を一度に聞く機会も、もう無いと思う。
私はずっと歯を食いしばっていたらしく、今日までずっと歯というか顎が痛い。


今回全くトーク無しで進んだこのコンサートにあった最後の挨拶で、オニュさんが、「祈ります」と言っていたのが印象的だった。
この世には、誰にもどうすることもできない、どうしようもないことがある。だから、こうしてほしいとか、こうしてくださいとか、こうしたいとか、相手にも自分にも何も確約できない。そういうときは多分祈るしかないのだと思う。何に対して祈るかはそれぞれによると思うけども、とにかく、祈るまでしか、言うことができない。
SHINeeはもう、こうしたいとか、こうしてほしいとか、そういうことが言える世界にはもういられなくなってしまったのだと思った。
代わりに、もう祈ることしか、できない。自分の手にあまることが起こる世界では、こうあってほしいという希望はそのまま口にすることができない。ただ祈ることしかできない。誰に対しても、自分に対しても。

ミノ君は「強さが正解ではないとわかった」と言っていた。太陽のようにひたすら明るかったミノ君が、こんなことを言うなんて、と思わずにはいられなかった。
「お姉さんはとてもきれい」と歌っていた少年達はいまや…というのが、記事でよく使われるSHINeeの枕詞だった。子どもだった彼らはいまや立派な大人になって、というわけだ。
しかし、お姉さんはとてもきれい、と歌っていた子どもだった彼らがたどり着いた大人の世界が、こんなにも影を背負ったものだったとは、と考えるとやりきれない。
子どもから大人になる間に、多分誰でも、それなりに自分ではどうすることもできないことを知って、少しずつ何かを諦めたり妥協したりししてどこかしらに影を負うものだと思うけど、それでも、彼らに降りかかる影がこれほど大きくつらく悲しいものになるだなんて誰も思わなかっただろう。

SHINeeは完璧なアイドルだと言われていた。不祥事的なことと最も遠いと思われていたグループに、まさかこんな最大級の衝撃が起こるなんてなあ、と思う。
最も「完璧なアイドル」に近いと思っていたけれど、完璧なんてものがこの世にあるはずはなかった。それは、一瞬でも気を抜けば砕け散るような薄氷の上に立てられた砂の楼閣のようなものだったのだ。それほど、ありえるはずのないものだった。そんなことも知らずに、彼らのことを最も理想に近いアイドルだとずっと思っていた私は、ありえないものを彼らに投影していた。
しかし、彼らもまたその投影に確実に応えようとしていたのだと思う。「完璧なグループ」だと言われれば言われるほどに、それに絶対に応えたかったんじゃないか。しかしそれは、やはり人間には無理なことだったのかもしれない。少しずつヒビが入っていって、そして粉々に砕け散ってしまった。
「戻ってきます」とオニュさんは言っていた。この砕け散った欠片が散らばるここで、もう一度新たに城をつくりなおすのは、並大抵のことではないと思う。
城などつくらなくてもいいと思う。そのほうが楽ならそのほうがいい。ただ、城をつくらないでいるよりもまた城をつくりたいというなら、もう黙ってそれを見届けるほかないと思う。


こんな彼らの姿を見てしまったら、もうこれが最後だなんて言うのは無理だなと思った。これからも応援「しなければいけない」と私は思った。おこがましい言い方かもしれないが、ここで彼らを「見捨てる」なんてとてもできない。
オニュさんの事件のことは棘のようにひっかかっているのですが、もう駄目だと思った。この棘はもう刺さったままでいいからそのまま行こう、というような気持ちになっている。
だから私はこれで本当に正しいことはもうできない。
けど、それなりの反省と社会的制裁を受けたなら復帰も可能、ということであれば、制裁はもう十分受けたという気もしてしまうんですよ。それとこれとは全く別だろう、ちゃんと反省したのかよ、とかもう言おうと思えばいくらでも言えるんだけど、なんかもう、あの姿を見たら、言えなくなってしまった。
とはいえ、実際次の活動がどういう形で、そもそもあるのかさえ、よくわからないですが…。

 


SHINeeのファンになったのは2013年の12月だった。最初に彼らを見たのは、2014年1月の香港。ファンになって、すぐに香港に行くことを決めた。
それからほぼまる4年。もっと前から応援している人達に比べればひよっこである。たった4年、一方的に見ていたただの他人であるファンだけど、それでも悲しいものは悲しい。
もっと近しい人達にしてみれば、やりきれないことばかりだろう。


それでもこうして、こういう儀式を通じて、ファンは少しずつ気持ちを切り替えていくし、残された人たちも、少しずつでいいから、また新しい気持ちをいつか持てたらいいと思う。
そういう気持ちが持てなければあまりにも悲しくてやりきれないから。
けれども、一人で死んでいったジョンヒョンさんのことをふと考えてしまう。彼はどれほどつらく悲しく、苦しかったのだろうか。
傍目にみれば、売れているし、成功しているし、お金もあるし、家族とも関係はよく、友人もいて、メンバーとの関係もそれこそ死んだら喪主をするようなそういう関係で、才能もあって、外見もよく、そういう人が、ただその人本人にとっては、つらくてつらくて苦しくて仕方がなかった、ということが、ただ、悲しい。

彼が亡くなってから、数年前に死んだ友人のことをずっと思い出していた。彼女もうつ病だったし、まだ亡くなる前のことだが、彼女が死のうとしたことが一度ならずあったということをたまたま知ったときはものすごい衝撃を受けた。そこまで知っていたけど、それでもいきなり死ぬことがあるとは思っていなかった。働けていないことを気に病んでいた。私は、「こういう仕事ならできるかもしれないよ」というような話をよくしていた。具体的な求人情報を添えたりして。今思えば、そういう言葉のひとつひとつが彼女を追い詰めたのだろう、と思うが、今更後悔しても遅い話である。
ある日、彼女のご家族から連絡があり、彼女が死んだことを知った。私は今年でもう31歳になるが、彼女は永遠に30代になることはないのだな、と時々思う。

本当につらく苦しく、悲しかったのだろう、ずっと。死んで、今はもう、つらくも苦しくもなく、悲しくもなく、穏やかで豊かでいられるのだろうか。そめてそうであってほしいと祈らずにはいられない。私は確たる宗教をもっていないし、彼女が何か信仰していたのかも知らない。死後にどう祈るべきなのかわからない。
とにかく、もうつらいことなどまったく何も無いようであってほしい、とだけ思う。ジョンヒョンさんにも、とにかく今は、それだけを、祈ることしかできない。


学生時代、友人と、就活がつらいといってはよく会っていた。ちょうどリーマンショックが起きた後で、就職活動は厳しかった。今は状況は結構よいと聞く。内定が出たら鰻を食べようと約束していて、新宿で鰻を食べたなあ、と思いだした。そういえばその頃は、まだ鰻が絶滅するみたいな話はそこまで言われていなかった気がする。
友人と鰻を食べたお店にはそれ以来行っていない。

春になったら私たちは、どうなるのだろうか。春になったら、新しい季節が始まって、時間はどんどん過ぎていくんだろうか。そうして過ぎていくなかで新しい気持ちもどんどん育って、次へ次へと進んでいくことができるのだろう。ただ、もうそこにはいない人達は、同じ時間では歩いていくことはない。そうであれば、季節の巡りよりももっと穏やかな場所にいることを祈る。

春になったら、私はとりあえず、友人のお墓参りに行こうと思う。

 

 

 

推しに不祥事があり具体的にいうと性犯罪の容疑です

自分の推しグループにこんなことが起こるとは、ついぞ思っていなかった。
まさかの現行犯逮捕。容疑はつまるところ痴漢である。
法律用語や日韓の司法の違いもよくわからないのでこの辺についてはどういうことなのかよくわからないが、現在は多分書類送検的な状態になっているっぽい。
被害者は訴えを取り下げたが、韓国ではセクハラ事件は非親告罪になったため、取り下げとは関係なく捜査は続行中とのこと。
※この辺は本当によくわからないんでだいぶ違ってるかも、すみません。


ニュース記事などによると、クラブで泥酔し女性の特定部位を触った疑いだそうです。本人は否認しているのか酔っていて覚えていないと言ってるのか、大体そんなところらしい。
監視カメラからは死角になっていて映像証拠は無し。
ディスパッチ(韓国の文春砲的なやつ)に現場の目撃証言が載っていたが、それによるとものすごく泥酔していて前後不覚の状態であり柱と間違って女性の足を掴んだのでは、ということであった。しかし、それを「真実」だと信じ込むには微妙なところだ。
事件から一ヶ月、9月には東京ドーム公演と京セラドーム公演が計画されていたが、どちらも彼は不参加ということになった。
日本公式からの連絡では「本人の反省したいという意思で」ということだったが、これも真実はわからない。もしかしたら捜査中は国外に出られないのかもしれない。

 

先日の東京ドーム公演には一応行った。
今回のツアーの演出が個人的にあんまり微妙だったのに加えてまさかアリーナとほぼ同じ内容でソロコーナーもなく終わってしまったのは、メンバーが1人欠けていたのを置いておいてもちょっと、ちょっと!!!という感想だった。しかしこれももともとそうだったのか、今回メンバーが欠けてしまってそうなったのか、どうだったのかよくわからない。
彼の歌のパートのところはどうするのか、他のメンバーが代りに歌うのかと思っていたが、そのまんま彼の歌が音源で流れた。彼の声がドームに響き渡るたびにものすごいいたたまれない気持ちになった。

最初はちょっとやらかしてしまったな、というくらいかと思っていたが、ことはもしかすると思ったより深刻なのかもしれない。というか、私の認識が甘かったのかもしれない。
韓国側の一部では(韓国語が不得手で韓国のファンダムの規模感もよくわからないので、これもどれくらい一部のことなのか分からない)、最早脱退しかない、というような動きもあるようだ。
私が一番ショックだったのは、ドーム公演でテミンさんが「今度は5人で…」的なことを言ったことについて、性犯罪者を擁護するな、という意見があったことだった。そんでもってそれに対する擁護が、「運営の用意したカンペを読んだだけであって本心ではない」という方向だったのも。


酔って前後不覚であったなら今回はまあ大目に見てもよいのか。実際どんな風に触ったのか。それは故意であったのか、それとも前後不覚で本人は全く覚えが無いものなのか。実際どうだったのかは全然わからない。
ディスパッチの目撃情報によれば情状酌量の余地がなくもなさそうに思えてしまうが、そもそもこの、酔って女性の身体を触ったということ自体、果たして許されるものなのだろうか。

この国に居住するほとんどの女性は人生に1度は痴漢された経験があるといっても過言でない痴漢大国ジャパンである。最近は痴漢冤罪がよく話題になるが、要するにそれくらいに痴漢は「ありふれて」しまっている性犯罪ということだ。被害者になることも、加害者になることも、「ありふれて」しまっている。
あとお酒にも甘い。外国がどうだかは知らないが、日本では酒の席で酔ったうえでのセクハラ、というのは、通常のセクハラに輪をかけて許されがちだと思う。酔っていたから仕方ない、本気で怒っても仕方ない。真面目にとらないで受け流すべし。酒+セクハラの二重の緩さである。
よう考えたら酒の席で酔って上司に「バカヤロー」とか言っちゃったらそれは全然許されない気がするので、要はナメられてんだろうなあ、女っていうのは、と思う。部下が上司を罵倒することは許されないが上司が部下を罵倒するのはなあなあに許されてしまうのと同じで、罵倒してもセクハラしても許される格下の存在だと、つまりはナメられてんだな、と思う。

いやー、自分の身に置き換えてみたらほんといい迷惑だよね。酔って身体触られるとか最悪ですよね。いくら酔ってたからって本当に嫌だ。
実際のところが全くわからないのでなんとも言えないけど、やっぱね、駄目ですよ。酔って女性の身体を触るとか絶対駄目です。最悪です。


ツイッターをチェックすると、結構な頻度で「クラブなんかに行ってた女が悪い」とか「有名人だと思って女がハメたんでしょ」とか「むしろ触られて嬉しかったんじゃない?」みたいなのが出てきてそれが一番つらい。
自分が被害者になったときにそんなこと言われてみろよ。もう立ち直れないよ。同じ女にそんな風にお前が悪いなんて言われたらもう本当に立ち直れないよ。
大体クラブがそんな危ないところなんかどうか私は行ったことないんで知りませんけども、どこにいてどんなカッコしてたって、とにかく触る奴が100%、1,000%悪い。

 

私だってSHINeeのファンなので、オニュがそんなことしてないと信じたいですよ。正直言って、ファンとしての私は「今回はしっかり反省して、謹慎したらちゃんと戻ってきてほしい」と思っている。ここでSHINeeが終わってしまったり、4人になってしまったりするのは本当に悲しい、と思っている。
そもそもアイドル完全にアイドルが第2,3世代とかになってきて、SHINeeはそもそも最早アイドルとしての第一線からは退却している。防弾少年団とかの華々しい活躍の話を見かけるたびに苦しくなる。SHINeeは一体どうなるんだろうか、と考えずにはいられない。
彼らの活躍の場は狭い。人気というふんわりしたものに支えられている彼らの人生は、この先どうなるのだろうか。そんなことばかりをここ半年ほど考えていた。そこへきてのこれである。
彼らの不安定な足元や将来のことを鑑みれば、待ってるよ、しっかりして、と言いたくなる。


けども、果たして「待ってるよ」と言うことは許されるのだろうか。それは果たして許されていいことなのだろうか。
人間誰しも過ちはある。社会復帰の道は用意されてしかるべきだし、それが必要だと思う。けども、それじゃあそのとき被害者はどうなるのだろう…?と思うと、一体どうしたらいいのか分からなくなる。こういうのはまたきっとこれまでに山のような議論があり、様々な専門的な意見があるのだろうと思う。私が今ここで知りたいというか、考えていて、それでもわからないので誰かに教えて欲しいとすら思うのは、アイドルファンとして、性犯罪の容疑のかかったメンバーを、待つと言っていいのか、ということである。

 

待ってるよ、とか今回は仕方ないよ、みたいな言い方って、被害者からしたらとんでもないと思うんですよね。私ならふざけんなと思う。セクハラやらかした野郎のことを、その実態のことは何にも知らない周囲の人々が「大丈夫だよ」とか言ってたら心の底から悔しいだろうと思う。
性犯罪においては、そういう周囲の人たちの声や信じたいという気持ちが、被害者の心を何度も何度も傷つけてきたのだと、そういうことは想像に難くない。

その人がそんなことするはずない、みたいなのは、最も近しい人にさえわからない。妻が知らないうちに性犯罪やってた夫みたいなのが山ほどあるわけだから、いわんや単なるファンをや。

 

日本にいると、これまで色んなアイドルが様々な不祥事でフライデーされ、しかしなんとなくなあなあになって謹慎して反省して復活してきたのを目にしてきたので、なんというか、アイドルの不祥事には慣れているところがある。
日本のファンは多分不祥事に甘い、というのもあるのだろう。私は韓国側の厳しい反応に正直驚いてしまったけど、よく考えればそっちが普通ではないか。自分の感覚がおかしくなっているのではないだろうか。

見逃して、許して、なかったことにするのは簡単である。そのほうが楽だ。自分にとってもそのほうが絶対に楽である。
今までふわふわーっと好きだったものをある日突然「ハイやめ!」とはなかなかできないものだし、自分の楽しみを自分で断ち切るのは本当に難しい。私だって、ここで、「こんなこと」で、SHINeeという自分の楽しみを失いたくない、と思う。
日本は大人アイドルファンが圧倒的に多くて、皆しんどい日常をやりくりするカンフル剤的なものとして自分の生活のなかにアイドルを取り入れているんじゃないかと思う。なんというか、合法の麻薬みたいなものというか。酒とか煙草みたいなものというか。身体にそんなにいいものではないと分かっていてもやめられないもののように、アイドルというのが、アイドル本人にとっても人権侵害になりうるものだと分かっても、アイドル自体が誰かに危害を加えたとわかっても、イメージと違っても、しかしそれでも、ファンをやめるよりは多分見なかったことにして忘れるほうが自分にとっては得だ。自分に直接関係の無いことなら、知らん振りをして自分にとって楽しいことだけを見させてくれるように、するほうがよっぽど楽である。

 

そうやって自分に楽をさせてきたけれども、今回は本当にどうしていいのかわからない。
報道が少ないとか一般のひとは気にしてないとかも耳にするが、つうかそもそもSHINee自体が韓国で一般のひとに興味を持たれるほどの存在であったかも微妙なので、報道が無いからといって問題性がないわけではないと思う。
ヤクやってましたとかのほうが10倍マシだった気がする。それは所詮本人の問題だからだ。同情の余地がまだあった。
しかし被害者がいるとなれば、私は果たして「加害者」となった推しに果たして「同情」することは許されるのか?大目に見て待つ、ということは、許されるのか?
(そもそもやったやってない論もあるが、仮に故意性のなさそうなディスパッチの報道を信じるとしても十分に迷惑かつ痴漢行為であるのは間違いないように思える)

 

そういう事態を、私は、許して、待ってしまっていいのか、と考える。
全然わからない。

全然わからないのですが、一体どうしたらいいんだろうか。


多分、自分が推してない全く関係ないグループの人とかだったら「永久に芸能界に戻って来んな」、とか思ってそうだよな、とだけ思う。

 

 

 

 

 

 

変な方言にイラッとしてしまうのは何故

先日ツイッターで、大阪の「天王寺」という駅名(?)のアクセントの位置についてのツイートを見かけた。標準語的なアクセントのつけ方を持ち込む非関西ネイティブによってよく間違われるものらしい。
これについて、そらそういうこともあるよね、というのが私の意見である。そういうこともあるよね、というのは、非関西ネイティブにとってはそんなのは分からないので間違えることはままあるが、現地の人から見たらなんじゃそりゃちょっとなおしてくれと言いたくなるようなものだろう、ということである。


私は九州は宮崎と熊本の境の出身でして、自分のネイティブの言葉としてはちょっと宮崎弁ぽさのある熊本弁みたいなやつを喋る。お前今なんばしょっとねー、夕ご飯ば食べとったったーい、みたいなそういうやつ。所謂「九州弁」と言われたときに想像される方言にわりと近いけど、コテコテの熊本弁と比べるとやわらかめというか弱め、かと言って宮崎弁かというと全然違うという曖昧なあたり。たい、ばい、は使うけども、やじ~とかは使わない、ばってん、とかも使わんよ、という感じ。
※ちなみにたい、ばい、は九州全域使っているかと思いきやそうでもない。宮崎弁は使わないですね。


私も例によってテレビのドラマとか漫画で妙テコリンな九州弁を見聞きすると激怒するクチだし「それは宮崎弁じゃなくてどっちかっちゅったら鹿児島やろ!!」とかいちいち突っ込む派なんだけども、前述の天王寺の一件を見ていたら、この怒りとか気になるとか指摘したくなるという気持ちは、果たして何なんだろうか、と思った。

 

中途半端な変な方言に違和感感じて怒ったりするのは地方出身者にはまああるあるかなと思うんですけども、これって単に心が狭いやつなんだろうか。私は今のシェアルームでドラマとかで変な九州弁とか聞くと「おかしいやろー!!」とぷりぷりすること多いけど、大体合意は得られない。まあ、九州出身が私だけなので当たり前かもだが。(私はもともと歴ドラとかで妙テコリンな時代考証できてないやつとか見てもぷりぷりしてしまうので本当に単に心の狭いやつなのかもしれないが)
それにしても、いちいち突っ込んでいると本当に自分が単なる心の狭い人みたいに感じられる。アクセントひとつで、いちいち言うなよ、と言われると、「……そうかなあ……」みたいな、後味の悪い気持ちになるのである。


標準語が母語のひとにはこの手の怒りというのは想像しにくいのだろうか、だって変なんだよ、と説明しても、「別にどうでもいいじゃん」とか「そんなに細かいこと気にしなくてもいいのでは?」という回答も多い。感じられないことについて、溝は深い。


そら心が狭いということだったら、そうなんですかねえ、という気もするけど、なんかなあ、と思う。
その辺のスーパーで売ってるなんちゃってチキン南蛮がどう見てもただのチキンの唐揚げタルタルソースがけになっているのを見ると「それはチキン南蛮じゃなさすぎるだろ!!!唐揚げのタルタルソースがけと名乗れよ!!」と死ぬほど突っ込んだりする狭量さをつい発揮してしまうのだが、かと言って、例えば昨今流行の「海外の妙テコリンなSUSHI屋に乗り込んで本物の寿司を教えちゃうYo!」みたいな番組を見ると「余計なお世話」としか思えない。カリフォルニアロール食ってサーモン食っとけばいいがなみたいな気持ちになる。そして散々言っておきながら日本でインドカレーと呼ばれているものは現地ではもっと細かな分類があってそもそもインドカレー」という呼び方自体が…みたいな話を見ると「そうなのか…しかしよくわからないし食べるぶんにはあんまり気にならないな…」という投げやりな気持ちになる。
この相反する気持ちを自分の中で一貫づけることは難しい。とても難しいと思う。ものすごいダブルスタンダードに陥っている。あるときは心が狭く、あるときは鷹揚で適当。

 

この差は単なる思い入れの差、なのだろうか。
チキン南蛮は宮崎にいた時分それなりによく食べていたし宮崎を代表する料理だし思いいれがあるっちゃああるけども、寿司は別に自分にとって何でもない、ので気にならない。しかしこの論は要するに「自分にとっていかに近しいか」という基準にしかならない。近しいものは気になる、近しくないものは気にならない、たったそれだけのことなんだろうか。物事に対する近さへの個人の感情と、心の狭さに由来するだけのものなのか。そういわれると、いやそうじゃないだろ、と言いたくなる。言いたくなるのは何故なのか。

 


私にとって言葉は私のアイデンティティのひとつである。
私は○○とは違う、というのがアイデンティティの始まりだと思う。私の喋る言葉は標準語とは違う、関西弁とも違う、九州の福岡弁とも熊本弁とも宮崎弁とも違う。私の喋る言葉は、そのどれとも違う、私の出身の集落の人たちしか喋らないものだと思う。私のアイデンティティはその言葉に立脚していて、多分同心円上に「身近さ」みたいなものも広がっているし、知っている度も中心に近いほど濃い。

私の喋る言葉は超of超ローカルなもので、このグローバルな時代にクソローカルな方言ひとつに拘って一体何になるんだと言われると全く反論できない。方言で議論できるわけもなし、ドラマや映画は方言どころか日本語の標準語ですら最早不要では?英語と中国語がわかれば高品質のエンタメは見られますよ?という時代である。最早日本語を解することすらあまり意味が無いのに、そのなかのクソローカル方言に拘って一体何になるのか。

 

しかし、だからこそ、私は多分自分の方言に拘りたくなるのだと思う。何故なら、私にとってそれはコミュニケーションのツールであるだけではなくて、私という人間が、どこでどう育ってどんな人達と一緒にいたかを丸ごと抱え込める唯一のものだから、である。それは、私にとって標準語ではなく、私の方言のみが行えるものである。だから、気になるし、同心円上に存在する「近しい」ものについても、つい何か、言いたくなってしまう。
アイデンティティの置き所について考えてみる。近さ、とはつまりアイデンティティの置き所との近さということかもしれない。

誰でも自分のアイデンティティをないがしろにされるのは嫌だろう。「私はそんなの気にしない」というのは、多分その気にしないことはそのひとにとってアイデンティティではない、ということなのだろうと思う。あるいは、「気にしない」ことこそが、アイデンティティであるか。

 

思うけども、「気にしない」は優しくて度量が深いが、重大に無神経でもある。気にしないよ、と言われれば救われることも多いが、気にしないよ、と言われることで逆にないがしろにされた気持ちにもなる。

 

「ないがしろにされている」ことへの怒りなのかもしれない。
軽んじられている、と感じることに対する怒り。それを軽んじられると、自分も軽んじられていると感じる、という範囲の個別の広がりはあれども。
軽んじるということは、怒る対象とある程度上下関係がないと存在し得ない。軽んじられたくないから怒る、もっときちんと、対等に見て欲しいと思う。要は、怒るか、そうでないか、その怒りがどれほどに「正当性」を持つかは、その上下関係に一番左右されるんじゃないだろうか、少なくともそれが、「正統」なのか「言いがかり」なのか、分けることがほとんど不可能だとしても、分けられるとしたらそれしかないだろうと思う。

 

方言を喋るものにとって、標準語は壁であり天井であり支配者である。標準語がまさしく全ての、ニュースもドラマもアニメも全ての「標準」であるなかで、方言はあるキャラづけのためにしか存在しない。もしくは、存在すらしない。例えば九州弁を喋るキャラ、これはそれだけであきらかに標準語を喋る人たちとは違うものになる。イメージ通りの純朴、頑固なキャラ、或いはそのイメージを逆手に取ったキャラ、しかし九州弁を喋る人間が都会のスマートなイケメンキャラということはまあないであろう。そういう存在に予め設定されている。またそれは一部確かにそうであるから、たちが悪い。実際に方言は、標準語のような洗練された語彙や意味を持っていない。その点について「劣っている」ことは、また事実だと感じる。

子供の頃はせめて関西弁の地域に生まれたかったなあと思っていた。同じなまっているでも関西弁ならカッコがつくが九州弁では単に田舎くさいだけである。と。これを否定できるひとは果たしているか。九州弁が本当にスマートでカッコいいなどと言えるひとがいたらそれは単なる思慮浅であると思う。

 

いちいちアクセントひとつにうるさいのは、方言はローカルなものだからだ。だからこそそれ自身に多様性はない。「多様な宮崎弁」は存在しない。それはひとつひとつが「違う方言」になるのであって、だからこそ、強烈にアイデンティティと結びつく。標準語は多様性を引き受けることができる。それは、標準語がローカルなものではないからだ。ローカルなアイデンティティと結びついていると感じられないから。多分、標準語話者はひとりだけで違う言葉の世界に放り込まれて初めてその言葉のアイデンティティを知るのだろうと思う。そこで初めて、「私は違う」ことを知る。違うことを知らなければ、アイデンティティをそこに置く必要がないから。

 

もちろん、言葉にアイデンティティを置くかどうかはひとによる。そのローカルにアイデンティティを置くかどうかも、ひとによる。人によっては本気でこんな言葉もローカルも捨てて忘れたい、アイデンティティの一片にもしたくない、ということもあると思う。それはそのひとにとっては、捨てることこそがアイデンティティになるのだろうし、無かったことにすることこそが必要なのだと、それもまた理解はできる。

 

 

全ての人に言葉をアイデンティティにしろ、とは絶対思わない。大体が方言なんてのは日本のなかでマジョリティに生まれた日本人にとってそれ以外に自分の属するものや差異を感じることがなくて済んでいる、ちっぽけなアイデンティティの話である。

とはいえ、国ほどの大きな塊には共感を持てなくとも、ローカルレベルには共感を持てることもあり、アイデンティティの範囲の収縮がどのレベルになろうとも、「自分はここに属している」と感じるときの甘い気持ちから逃れるのは難しいと感じる。

 

差異を認めることと、私たちは同じだわかりあおう、と言うことのどちらが正しいのか、わからないが、とりあえずより相対的に世界で支配的なほうが「正しいものを教えてあげよう」というのは大きなお世話だし「気にしないよ」と言うのはデリカシーが無い。と思う。全てはその相対的な上下がどこにあるのか、どっちにあるのか、それを見定める能力を養うことによってのみ担保されると思うがそれすらおぼつかない。

 

変な宮崎弁に怒ることは私にとって「正当な」行為なのか、単なるクレームなのか。

 

とりあえず何かを表現するときは、なるだけ、限りなく、それを「正確に」描写できるよう、調べて、協力してもらうことで避けられるものなら、それをしよう、と思う。

大阪弁のキャラの二次創作はできないが仕方ない。

 インドカレーを本当は何と呼ぶのがいいのか、知らなくともまず、これは本当にインドカレーと呼んでていいのか、と直感的に疑う能力を磨きたい。

自分から伸びる同心円を、広げられたらいいが、きっと私の円の中心は永遠に九州の真ん中あたりにあることもやめられないだろう。

 

 

 

21世紀の30歳はすきなものがわかりません。

最近なんかしんどいというかなんかきついなあ、ということが多く、ぼやぼやしてコナンの映画見に行ったらクソ面白すぎて今実は既に3回見たんですが完全にダメ人間のまま中国語教室の宿題をサボったりしていて2週間すぎていてさすがにダメすぎて一周まわってますますきつくなってきました。
もう5月も半ばなんて月日の経つのがはやすきてきつい。


最近あんまりアイドル情報を追えてない、というか追ってないんだけども、それは気持ちが冷めたというよりは、なんか見るのがつらくて耐えられないのでとりあえず目をそらすのを増やした、というのがあっている。

前々から、アイドルを愛でるっていうのは(私のようなすきになり方においては)ものすごく罪深い、やつだなと思いつつ、それでも気持ちの勢いでぶった切ってきたところがあった。が、ぶった切るのも限界というか刃が鈍って切れずにそのままぶち当たった感。
私のような、というのは、音楽性とかダンスがーとかラップがーとかそういうのではなくて、こうアイドル個人をすきというか、個人を推しているタイプというか、まず個人ありきでそれに歌ったり踊ったりがくっついてくるタイプのすきになり方なんだけども、私は自分がアイドルハマる前からアイドルというのはそうやってすきになるものだと思っていたし今もそれは変わっていない。アイドルというのは、その個人を、会ったことも話したこともない個人に得られた情報から構築した自分の妄想をかぶせてそれを愛すもの、だというのはわりと確信している。自分にとってはそういうもの、だというのを確信している。

 

確信しているので段々つらくなってきた。
そもそもやっぱりそういうすきになり方っていうのは、最終的なところで「倫理にもとる」というところを超えられないなというのをしみじみ了解してしまったので。
いやだってね、やっぱりそもそも「知りもしない他人」に幻想ぶっかけてその幻想を愛して幻想に違ったら気持ちが冷めるなんてやり方は、顔見知りレベルで知ってる相手へのすきになり方にしてもどうかと思うが(中高のスクールカースト最下位あたりの人間は同じクラスの人間にもこういうのをやりがち、いや私のことです)、やっぱ、これは、いかんやつですよ。いかん。
勝手に期待して勝手に失望してみたいなのを、まだ失望はしたことはないのだが、これから先絶対多分あるだろ、というのを隣の芝を見ながら明日は我が身と恐れており、勝手に期待して勝手に失望して、というのを自分でやらかすのを想像するだけで既にきつい。そういう状況になるのもつらいが、自分がそうなるのがつらい。

 

音楽とかダンスとかなんかそういう技量をメインにしてアイドルを好めるひとが大変羨ましい。技量を評価する、というのはわりに「正しい」ことだと思う。技量というのは評価されるために身につけるものだ。だから技量を評価することは、間違っていないしなされてしかるべきものである。

しかし私がやっているアイドルのすきになり方というのはそういうやり方ではない。正当な技量への評価ではなくて、なんだかよくわからないけど何かをきっかけに(顔だったかすら最早わからん)そのひとに幻想をぶわっと膨らませてしまって、そこにあとからの諸々の技量がついてきてそれを「素敵に感じる」ように自分の気持ちでもっていってるわけで本当にそれが素敵なのかすらよくわからない。

そういうのがつらいなあ、と思う。自分が何をすきだと思うのかよくよくわからない。

 

売れてほしい、とか売れ続けてほしいとかいうことを考え続けるのもかなりきつい。生きている人間なので食い扶持は必ず必要である。アイドルはアイドルの仕事を続けないと食っていけないけど、アイドルは一生をかけるにはちょっとつらすぎる職業だというのもわかる。何しろ私のようなファンがつくのである。技量を評価するのではない、個人に幻想をかぶせてみているファンが。これはつらい。しんどい。そんな幻想に一体いつまでつきあってやらなきゃいけないのか?

アイドルという仕事から次のステージへ、ファンの幻想に付き合い続ける忍耐力的な意味でのアイドルという仕事の才能というのはあるかもしれないけど、その次の、もっと個別的な才能、演技とか歌とかとにかくそういうより幻想との付き合いが気楽なほうへ、ファンを「裏切る」可能性の低くていいステージへ、脱出してくれと思うがしかしアイドルでなくなったら推しを推し続けられるかというと私は多分できないと思う。

私は、自分の幻想につきあってくれるアイドルでなければ、すきになれない。これもまた確信している。その辺の、アイドルじゃないラッパーとかぜってーすきになれないもんだって幻想につきあってくれないから無理。冷たすぎて全然無理。

 

売れればアイドルなんてもはやしなくてもよくなる、それは推しにとっておそらく喜ばしいことではないかと思う。もしかしたら心からアイドルという仕事に向いていると自分で思っていて天職みたいにやっているひともいるかもしれない。が、そんなことはわからないし端的に恋愛や結婚についてファンとの折り合いを考えつつやらなきゃならん、というのは現代の倫理観からいっておかしい。しかし、恋愛や結婚にショックをうけてファンをやめる、というファンがいたら、そりゃ考えざるをえない。ファンとの約束というより、これから先の食い扶持を保つために。

なんかこうそうやってファンとして推しの食い扶持を人質に推しの私生活を縛っているのがつらい。いや、そんな縛る力なぞファンにはないかもしれない。そんな権力実は無いのか?どっちなんだろうか。バンバン好き勝手やっても実は大丈夫なのか?そんなことはやっぱりなくてファンというのは推しの足枷なのだろうか。一体どっちなんだ。ファンとは一体何なんだ。誰か教えてほしい。

 

私は「幻想に付き合わず勝手に恋愛したり結婚したりするなんて詐欺だ」という言葉を口してはいけない、それは言ってはいけないことだ、というのは一応わかっているつもりである。が、うっかり言ってしまったらどうしよう、と何かしら炎上が起こるたびに思う。うっかり言いかねないのは、それは私が幻想をすきだという約束をアイドルに求めていることは事実だからである。うっかり口に出しそう。「アイドルだって普通の人間なんだから」という正論が、本当に倫理的にあまりにも疑う余地のないことなので、自分のやっていることがとても非倫理的だといちいちわかるのでとてもきつい。きついのである。生きている人間のファンをするというのがとてもきつい。

 

 

というわけで最近はアイドル情報を追っていない。私が非倫理的なことについて、一体どうやって解決していいのかわからないからである。果たして、私の非倫理的なアイドルのすきになり方と、実際にアイドルをすきで応援するということは、両立できるんだろうか?誰か教えてほしい。思うのは自由でしょうかね。思うのは?では口に出さなければ?口に出してしまったらアウトですが、思うのは一体どっちなんだ、可なのか否なのか。

 

 

などと思うととても疲れてほかの沼をあさりにいったりしているけども、ああ二次元に戻ったらそっちのほうが楽だっただろうか。本人という正解がいなければ少なくとも非倫理的にはなりようがないからマシか?

久しぶりにPixivで二次創作を読んでいたら、私そういえばオタクの始まりは男女カプだったなあというのを思い出して、しかし男女カプだと私のフェミコードにガッツンガッツンひっかかってくるのでなかなかしんどいものがある。何故いつも女子キャラが料理をつくっている二次創作なのだ。結婚がゴールなのか。この辺が21世紀に読むにはしんどいのである。私が読んでいた20世紀の作品は今読むにはきついのである。でも私は明るいラブコメみたいなのめっちゃすきなのでリアルに中学生から好みが変わってないことを自分のPixivのお気に入り一覧から改めて知らされて恥ずかしい。ちょっとだけ消え去りたいくらいに恥ずかしい。なんで自分、手を繋ぐみたいな話がすきなんだろうか…!

 

21世紀の30歳は一体なにをすきになるのが正解なのか、誰か教えてほしい。本当はもっと年齢に相応しいものを相応しいように余裕ですきでいたいのだが、中学生から進歩がないので、とてもつらい。アイドルのことを茶化せないような非倫理的な方法ですきなことがとても、なんというか、直視するにいたたまれないし単純につらいのであった。

 

21世紀の30歳は一体なにをどうすきになるのが正解なのか、頼むから誰か教えてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画名探偵コナンから紅の恋歌 があまりにもおもしろすぎた

GWが終わってしまって死ぬほどげんなりしているし朝一発目から電車が遅れていた。これは全ての社会人の「働きたくない」という怨念の成したものだと私はわかっている。わかってんで工藤!!

と今なんでも最後にエセ関西弁をつけたい衝動に勝てないんですがなんでかっていうとコナンの映画を見に行ったからです。
なんで見に行こうと思ったかというと、なんかたまたま同居人がHuluに入ってた(Kpopに最初ハマったのもたまたまHuluでやってた歌番組を見たからだし私の行動原理はHuluに支配されているのではないか…?ちなみにNetflixも加入してるよ)コナンの映画を見てて久しぶりに見たらなんかアホほどおもしろくて、私ね、もともとコナンだったら服部君(というか和葉ちゃん)がすきなんですよ。そしたら今やってる映画服部君のやつだということに気付いて、見に行くことになったんですよ。友人達と計3人で。アラサーの女3人で。

GWのレイトショーで行ったんですが席かなり埋まっててしかもレイトショーなので大人ばかりだったので、コナンて人気あるんだなあ、と感心した。
今回の映画は2003年の平次君フィーチャー映画「迷宮の十字路」以来の平次君スポットライト映画であるという。思えばもしかして、コナンを見るのってアニメ含めてそれぶりくらいではないか。2003年の映画は見た記憶があるが、それ以降多分、少なくとも社会人になってからは一回も見てない。アニメも。2003年、そのとき私はまだ高1でしたよ。えっ服部君より年下じゃないですかまじかよ。


今回の映画の舞台は大阪と京都である。以下は私のおぼろげな記憶とともにお届けされるので間違っていたらすみません。皆映画館に見に行けばいいと思います。あっネタバレします!!ネタバレ注意!!!!!

 

なんかカルタ関係の特番の対談相手として大阪のテレビ局に呼ばれた毛利のおっちゃんに、コナンたちがくっついていったらなんか知らんけど服部君達も着いてきてたというところから始まる。特番の撮影現場にはカルタの大会の決勝で使うとっても貴重なカルタも持ってこられていた。和葉ちゃんは幽霊カルタ部員でもあるらしく、クイーンを目指す友達の練習相手をいつもやってるらしい。そこで服部君と和葉ちゃんは、突然服部君のことを「未来の旦那さん…///」とか言い出す謎の女性に遭遇する。特番の模範試合の選手のひとりだったらしい。いや、あんた本当に誰だよ。未来の旦那さんて、思い込みが激しすぎないか。ていうか、相当年上なのかと思っていたけど後から高校生と判明。うそでしょ!?

 

そしたらなんと、そのテレビ局に爆破予告が届く。警察(服部君のパパ達)が「ほんまやったらえらいことやで…!」とかシリアスな空気を醸し出す。いや、確かにね、ほんとだったらえらいことですけどね。しかし今時ね、そういう予告のイタズラもたくさんあるからね。

とか思っていたら突然避難命令の館内放送が流れ出す。私は社会人になってからコナンを見るのは初めてなのだが。
あのさあ!!そういうのは!!普通上からどんどん決定が流れてきて現場まで染み渡るようになってるから!!会社は!!いきなり館内放送とか絶対ないから!!!社会人になってから私はわかったんですよ!!なんかこれは新鮮な驚きで、「人生経験の差」というのを人生で初めて感じた。そんなんないと思ってたけどこればっかりは過去の自分より確実に物知りになっていることを自覚した。歳は取ってみるものだ。
正直本当に爆発があるのか疑っていたので、この館内放送も犯人の仕業で、全員騙されて退避してる間に殺人か盗みが発生するのでは?と思いながら見ていた。ら。

 

本当に爆発した。

 

爆発するんかい!!本当だったんかい!!!!
と心の中で10回くらい突っ込んでいたら服部&和葉が巻き込まれていた。カルタの友達も一緒で最初は3人で逃げていたのだが、その友達が「あの貴重なカルタをここに置いとくわけにはいかん!」と言い出して戻ったのである。なんで!!!なんでじゃ!!!!命より大事なものなんかこの世にはないです!!カルタとかどうでもいいです!!!!あんたら逃げなさいよ!!!
カルタを無事確保しその友達はなんとか外に出られたものの、運悪く服部&和葉は燃え盛るビルの中に取り残されてしまう。服部君は頑張って屋上に向かおうとするがめちゃめちゃ燃えていて脱出しようがない。困った。これは困った。さあどうするんだ。そこで服部君は「ひとりやったらどうにもならん」みたいなことを言う。おお、これは和葉ちゃんとふたりで協力して脱出するのかな??と思っていたら。

隣のビルから助走をつけてガラスをバーーーン!!!とぶち破りコナンがスケボーでドーーーーーーンと燃え盛るビルに突入してきた。

おかしいでしょ!!!!普通死ぬでしょ!!!!!

現に煙のなかにつっこんで前が見えず鉄骨にぶつかっていたがこれは洋画なら間違いなく鉄骨に刺さって死んでたよ。また偶然服部君のめちゃめちゃ近辺に落ちることができたわけだが、飛んできたコナンを見て(書いてる最中コナンを変換しようとすると湖南になる…内藤湖南!!あんたコナンだったんだな…!!!!)服部君は、「待ってたで工藤!!」的なことを言ったのである。(ごめん「遅かったで工藤!」だったかもしれん)おい!!!!「1人じゃ無理や…」とか言ってたのはこいつを待ってたんかい!!頼るのはそっちかい!!!そして子供を頼るなよ!!!!!

 

コナン君の謎の超強力素材ベルトで服部&和葉は下に降りることができたのだが、そのあとさらに屋上が燃え広がってコナンが取り残されてしまう。
あのさあ。助けに行ってそのまま巻き込まれてどうすんのよ。ていうかほんと思うけど君らはもっと行政を頼ってくれよ。犯罪には警察だし火事には消防士だよ。君らまだ高校生でしょ?もちょっと世の中のプロの大人を頼ってくれないかなあ。てかほんと今気付いたけどね、こいつら子供なんですよ!!子供!!高校生!!ティーンエイジャー!!!!頭脳は大人!とか言ってるけどね、こいつら子供なんですよ!!!!!ほんと自分大人になってみて気付きました。こいつらは子供なんですよ!!もっと保護されるべきなんですよ!!!!

 

燃え盛る屋上で意識を失いかけたコナンだったが、ふと脳裏に浮かんだ蘭の姿に「蘭!!!!」と覚醒する。すごいなその本能で感じる蘭。ちなみに今回いつもの「らーーーーーーん!!」がなかった。あったのはこの「蘭!!!」のみだった。しかし燃え盛る屋上である。逃げ場は無い。どうするどうする江戸川コナン。助走をつければスケボーで外に飛び出せる。しかし助走をとれるスペースが無い。ここで彼はある方法を思いついた。

方法とは、テレビ局の巨大なアンテナのうえでぐるぐると助走をつけ外に飛び出すこと。

 

もう正直ね、笑いをこらえるのが相当、相当きつい。アンテナのうえで高速でぐるぐるするコナンの姿。今思い出しただけでもむちゃくちゃきつい。もうね、ありえんでしょ、おかしいでしょ、真剣にやっているのかギャグなのか判断つきかねる。すごい。肩を震わせる私の目の前のスクリーンでコナン君はぐるぐるぐるーーーーバーーーーーンと外に飛び出した。がやはり助走が足りない!このままでは道路に…!!ここで突然服部君が飛び出してきてコナンを空中でキャッチ、そのまま川へダイブ。
すごすぎか。体力どうなってんのか、ていうか超人か。久しぶりにコナンを見たけどまじめに超人ぶりが若干テニプリを髣髴とさせるレベルに達しているではないか。そのうち恐竜が滅びるぞ。

 

そういうわけでテレビ局爆破事件からは無事生還したコナンたちであったが、件のカルタを取りに戻った友達が骨折してしまい、来週のカルタの大会に出られなくなってしまう。するとそこへ服部を「未来の旦那さん♡」と表現していた女子・紅葉が現れ、「そんならカルタ大会の優勝はあたしで決まりや!そして勝って、服部君に告白する!」と言い出す。その子は昔子供の頃「大きくなったら嫁にとる」と約束していたらしい。そして焚き付けられた和葉ちゃんが友達の代わりに大会に出場することになる。

 

マジで確認したいが今時嫁にとるももらうもなんもないんだよ!?君ら高校生、若い子達に伝えたいが、今時嫁にとるももらうもない!!結婚つうのはふたりで新しい籍をつくるのであって家に入るとか嫁にもらうとかそういうの無いからね!??

 

と突っ込むわけだがなんかこの辺は多分わかってる人は大人でも少そうだよなと思う。思うけど子供も見る映画だからなおさらその辺気をつけてほしいよ〜〜ほんとに〜〜千里の道も一歩からですよ〜〜〜

てかちゃんと練習したことない子がいきなり試合に出て勝てると思ってるのおかしくないか。真面目に部活やってる子がかわいそうだろ…!

 

さて一方、その紅葉が対戦するはずだったカルタのひとが殺されていた。現場にはリスを連れた麻呂警部がおり、「この子らすきにさせたって」とか言って勝ってに殺人現場に服部&コナンを入れる。二人は現場を歩き回りコナンは勝手にスマホで写真を撮りそのデータを勝手に東京にいる哀ちゃんに送る。

いやいや、セキュリティとかもう、どうなってんの?民間人(しかも未成年)に勝手に情報を流さないでくださいよ!!これも働きだして気づいたけど情報漏えいはまじで大変な問題なんですよ!?こんなことやってんのバレたら京都府警はとんだスキャンダルだよ!!

 

一方和葉ちゃんは徹夜でカルタの特訓。そんな、一夜漬けじゃないんだから、これまでカルタめちゃめちゃ訓練してきた人たちにこんな短時間の練習で勝ったらなんかもう可哀想だし失礼では…と脳裏にちはやふるが浮かぶ。観てないけど。

そして服部君のお母さんが元カルタクイーンというチートな設定である。この人たちの周囲は、チートな人たちが多すぎる。

 

そして迎えたカルタ大会当日、なんか会場は厳重警備。何故ならこのカルタ大会上位に関わっていた人たちが次々と狙われているからである…(事件のことがあまり記憶にないので割愛。インパクトが薄すぎた)

 

一連の事件の犯人は、このカルタ大会主催の不動産王の妻であり元クイーン(故人)のライバルであった男(現在行方不明)ではないか?ということになる。

それで厳しく警備をしていたのだが、めちゃくちゃ簡単に不審者に侵入される。意味ない!!そしてこの不審者は謎の爆死。

カルタ大会では和葉ちゃんが順調に勝ち進んでいた。いや、爆破事件が起こった段階で止めろよ、試合を。と思うが止まらないのがコナンである。なんと和葉ちゃんは気合で決勝に辿り着く。気合ありすぎ。ていうかほんと、名も知らんポッと出の素人に負けたこれまで盛んに頑張ってきたはずの参加者達が不憫すぎる。大体和葉ちゃんも設定がチープすぎんのよ、コナン世界設定がチープすぎんのよ!!

 

決勝は、大会の行われていた…寺?豪邸??の敷地内のすごい崖の上にある離れで開催される。そこには小舟でしか行けない。

そこに和葉ちゃんと紅葉ちゃんが不動産王と一緒に船で向う。どうでもいいけど紅葉ちゃんが和葉ちゃんのことを「私はあんたみたいなただの葉っぱとは違うのよ、葉っぱちゃん」と呼んだのはよかった。葉っぱちゃんかわいい。罵っても葉っぱ程度というところにこのいい育ちがでていて良い。

 

で、ついに決勝が始まるが、なんと、一連の事件の犯人はこの不動産王であった。不動産王は和葉ちゃんと紅葉ちゃんを道連れにこの離れを爆破して死のうとしていたのである!おい、ジジイ駄目すぎるだろ!!!!!

真相に気付いた服部&コナンは服部のバイクで崖上の離れ目指して山を駆け上る。バイクすご過ぎ。いくらなんでもこんな急斜面登れ過ぎではないか。

気づくのが遅かったため離れの下の支え部分が先に爆破されてしまう。ピーンチ!!!!和葉ちゃんピーンチ!!!!

 

ここからがもう怒涛の服部不死身伝説なのだが、飛ぶ。服部&コナンはバイクで崖から離れ目指して飛ぶ。普通死ぬと思うけどもうトンデモが過ぎていて最早突っ込む力もなし。笑いを堪えるのがむちゃくちゃしんどい私を置いて、服部&コナンは燃える離れで真実を暴露する。なんと、不動産王の死んだ妻のライバルだった男は、既に殺されていたのであった。その、死んだ妻によって。それを隠すために不動産王は一連の事件を起こしたのだった(ような気がする。あんま覚えてない)。

 

さてこの燃え盛る離れからなんとか脱出しなければならない。まだ辛うじて離れに通じるエレベーターが生きていたのでそれに不動産王と紅葉ちゃんを乗せるコナンだったがそこで離れが崩壊。普通死ぬと思うのだが、エレベーターの箱をコナンは謎の超強力ベルトで空中に固定。なんとか助かる。ベルトすご過ぎないか。いくらなんでも超強力過ぎないか。新素材が過ぎる。阿笠博士は何者なんだ。東レNASAで研究したほうがいいのではないか。

 

一方燃え崩れる離れに取り残された服部&和葉であるが、なんとかして脱出せねばならない。服部君はちょっと下の方にある池までバイクでダイブする!!と宣言。絵面からみてもどう見ても遠い。飛べそうにない。無理くね!!????!と多分全観客が思ったと思うが和葉ちゃんも無理やろ!と訴える。このまま下の川に飛び込んだほうがいいのではと提案するが、「こんな上から飛び込んだら水面がコンクリートみたいに固なって全身粉々になってまうでぇ!(脳内で大阪弁に補正してください)」的な説明で、ちょっと下の池まで飛ぶほうがまだ可能性があることを告げる。そうかぁ!!?????と全観客が思ったと思うがとにかく飛ぶ。バイクで飛ぶ!!ていうかバイク、生きてたのか。最初に飛び込んだときにぶっ壊れたと思ってたのに全然まだ動く。バイクまで不死身伝説か。

バイクのエンジン全開で跨った服部&和葉、服部はここで伝家の宝刀を取り出す。

 

「よう掴まっとけよ!!手ェ離したら…殺すぞ(で?)!」

 

ハイ!!!!!ハイ来た!!!!!!先生それ私聞いたことあります!!!!!殺すぞ(で?)、聞いたことあります!!!!!!!!!

 

何のエピソードだったっけ…?と思い出す間もなく服部&和葉、飛ぶ。「届けぇーーーーー!!!!!」って叫んで届いたらあらゆる事故は発生しませんよ!!!!!!

 

ふたり、無事着水&ストップ。

なんとか脱出に成功したのだった…

 

因みにこの間、燃え盛る離れを前に警察消防は「アカン…!」とか言いながら立ち尽くしていた。諦めるな!!もうちょっとなんとかしろ!!!

 

こうして犯人も捕まり無事に事件は解決したのだった。

と思ったら紅葉ちゃんが残っていた。彼女はあの燃え盛る離れでの決勝で和葉ちゃんに勝っていたらしい。いや、勝たんかったら逆にいかんでしょうよ!!!

とにかく勝った紅葉ちゃんはそのまま自信たっぷりに服部に告白するが、なんと子供の頃に服部君が言ったのは、「次はもっとつ【よめにとる】」だったのであった………

 

衝撃の真実に紅葉ちゃんは撤退。とりあえず服部君と和葉ちゃんの平和は保たれたのだった……?

 

ていうか紅葉ちゃんの執事で出てたキャラ、声が小野Dだったんですけども。モブに小野D使うのやめろよな!!!!絶対なんか事件に関わると思ったわ!!!!!!

 

 

本当に始終油断させない展開で頭から終わりまで本当にクソおもしろかった。もう本当に笑いを堪えるのが大変だったし発声上映してほしい。私は皆で「殺すぞ」を復唱したいです!!!

 

いやしかしコナンいつから始まったっけ?私確実に小学生だったんだけど。工藤新一より遥かに年下だった頃には気付かなかったが、大人になってみて改めて見たコナン。気づきがめっちゃあったがとりあえず「頭脳は大人!」がそもそも間違ってることに気付いたのが最大の収穫であった。

 

 いや、子供だよ、子供なんだよ、工藤新一。周りの大人もちょっとしっかりしてほしい。こいつら子供ですよ。

 

 

あまりにもおもしろすぎたのでも一度見に行きたいくらいである。そしてHuluに過去のコナンのアニメが1話から入ってたのでちょっと見てみたんですけど、当初の蘭ちゃんの「待ってるからね…」はゆうてもそこまでではなかったのが新鮮だった。そうだよな、新一消えてからまだ1ヶ月くらいだもんな。それに比べて近年の蘭ちゃんの「待ってるからね…!」の悲壮感はすごい。そりゃ20年も待ってりゃ悲壮にもなる。20年だよ!?いい加減コナン新一に戻れよ!!!

あと服部&和葉ちゃんもいい加減くっついてほしい。「こ、こいつのことなんか好きじゃないんだからね!」に20年も付き合うこっちの身にもなってくれ。いい加減にしてほしい。

 

 あまりにもコナンがおもしろかったのでついウン年ぶりにpixivにログインしてしまった。ID忘れててログインするのがめっちゃ大変だった。

私は蘭が犯人の報復かなんかで誘拐された挙句殺されてしまいそれに復讐を誓い完全闇落ちした新一が黒の組織に入り一方順調に大学就職と進み和葉ちゃんと家族になった服部君が操作の過程で進一が黒の組織のトップになっていることに気づいてしまい直接対決の末服部は「なんでや工藤…!」と言いながら新一に殺されるっていう二次創作が読みたいんですけどまだ見つけてない。

 

 

しかしなあー新一服部のスペックが高すぎて蘭和葉ちゃんの将来が専業主婦以外になかなか考えつかないのがつらいなあ、なんか自立できる道…就職…とか考えてもどう考えてもそれぞれのパートナーのスペックが高すぎて無理。なんかなあ、それでいいのかもしらんけど21世紀のヒロインとしてちょっと寂しいよなあ…

と思っていたが私はウルトラCの解決方法を思いついた。蘭和葉ちゃんはそれぞれ空手と合気道があるから、そのままふたりは海外武者修行道場破りの旅に出てカポエイラクラヴマガを会得して私があなたを守る!!を地で行くスーパー最強アイドルになるべし!

いずれ総合格闘技の世界チャンプを決める試合で対戦してほしい。その際には、「…今日は手加減しないからね」「いや、怖いわぁ」と不敵に笑ってリング上で再会してほしい。