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腐ハウスブログ

腐女子4人でシェアルームしてます。

腐ハウスの毎日とそれぞれの毎日

SHINee World 2017 FIVE ときめきエクスプレスに乗って未来で踊りたい

 


※ネタバレしてます。

 

 

 

今年の日本ツアーが始まりましたね~!!!
今年は先週末の福岡が私は初見でした。ネタバレをそれほど気にする方ではないけども、一応映像系ネタバレはなるだけ見ずに初日から二週間ほど過ごしやっと私の初日が!

初日前日になんとジョンヒョンさんが足怪我ということで、ジョンヒョンさん、健康が一番大事と何かのインタビューで言っていた気がするが、やはり己の健康に不安があるのかい…?とりあえずもっとたくさん食べて寝てくれたまえよ…!!
ちょあソロ期のジョンヒョンさんの尋常でない痩せぶりは見ていて不安になるようだったんだけど、結構骨格がガッシリしてそうだから余計に痩せると目立つんだろうなと思う。そういや去年は胃腸炎だったね…!!!!


福井の初日も捨てがたかったんですがちょっとやっぱり遠くて心が折れた。距離なら福岡のほうが遠いけどでも空港が街に近くてマリンメッセまでも近いし会場もほどよい狭さでどこの席になってもそれなりに満足できそう、と去年の参戦で判断し今年も選んだ福岡。

しかしここで盲点!1日アリーナCだったんですが、入ってみたらね、これ埋もれたね!本人達の姿ほぼ見えなかった。スクリーン見てました。いや代々木のアリーナ後列の埋もれ方に比べたらだいぶマシですが(EXO代々木のとき本当にアリーナの一番後ろでマジでスクリーンすら見えなかった。音を聴きに行っただけだった。あれは悲しかった…)


さて今回のツアー、なんとリプレイとか振付の仲宗根梨乃さんが演出だというのがダンサー募集のチラシがネットにあがって日程等とともに漏れるという大変なネタバレがあったわけだけど、なんかけーぽ追ってるとこういう事態結構あるからあんま驚かなくなったね。うっそお!?みたいな飛ばし記事意外と本当だったみたいなよくあるやつ。
前に少女時代コンを演出したやつをDVDで見たけど、すごいショー!!!て感じだった。実際初日の感想ですごいショーっぽかった!という感想が流れまくっていた。
しかし流れてくる感想で謎なのがABOABの演出だった。そもそも題名だと馬鹿ソングみたいなやつなのかなと思ったのに聴いたらすごいシリアスで真剣な歌ですごいシリアスに「血液型占いなんてナンセンスだぜ!!」みたいな歌詞歌ってるからどういう態度で聴けばいいのか不明すぎてちょっと寝かせておいた歌なわけですよ。そんな歌を、一番盛り上がるところで、なんだかよくわからないけどステージが…割れる……??は……???


そして今回のツアーっつったら間違いなくこれですよ、ペンラ。でかい。重い。そして高い。最近どこのグループもグループのペンライトをつくっているけどそういえばSHINeeにはこれ!ていうペンラがないですね。俗に打製石器と呼ばれているペンラもあるけど、あんまり韓国でも使われてるの見たことない(やはり見た目が微妙にダサいからか…?)
私はいわゆる「ペンラ」の名にふさわしいペン型ライトが軽いしお手軽ですきですが、ほかのグループのファンがみんなこれぞというペンラを持っているのを見ると、一個統一したのがあったらいいかもなとは思っていました。が、今回のが統一のになるのかならんのか知らんけど(でもデカデカと2017て書いてあるからこれは今回限りなのかな…ということは次また違うやつを買うことに…!?)、やっぱでかいし重いし高いね。荷物になる!!
※今日福岡から職場に直行したので職場でペンラを同僚に見せたところ「でかいwwwwwwwwwww」と爆笑をいただきました。ありがとう!


ペンラの設定などもろもろちょっと運営もあたふたしつつ、ついに開演。
今回は衣装はキーくんが直接やったのではないということですが、冒頭は銀テカテカ衣装で、テカテカなのに下にシャツをガッツリ着込んでいるオニュさんに、引き続き「絶対に肌見せしない」という強固な意志を感じた。
あと水中ルシファーが…あれは………なんだ?斬新すぎてよくわからんかった。何故水中でルシファーを…何故…!?

 

てかもう私としてはもう今回のツアーの優勝は絶対Do Me Right!!!ていうかもうアルバム聴いたときからこの曲が一番すき!!!!!て思ってて、いやアイドルソングとして優勝じゃない??歌詞も素敵だし!!私今までの日本語曲のなかでこれが一番すきよ!!!楽しくて仕方ない、踊り続けたい、とか優勝よ!!!!!!ときめきエクスプレスよ??間違いない!!!!!

毎度ダサい問題が持ち上がる日本曲ですが、それでも敢えて日本運営で曲をつくる意義があるとしたら、やっぱりこういうザ☆アイドルソングかわいい系だと思うんですよね。こういうのは今んとこ絶対韓国より日本のほうが作るのがうまい気がする!!カッコいい系とかオシャレ系だとやる気が空回りがちだけど…
あ、でも今回のGet The TreasureはなんかMVよかったよね!!!!なんつうか、もう端的に予算!!予算感じた!!!やっぱセンスは金で買えるんだと思った!!!だって全体そんな高くない服屋で服見てて「お?これいい!」て思う服って絶対その服だけ1万円超えてたりするじゃん!ほかはニット2500円くらいのお手軽なお店なのに、「あらこれこの店で突出して素敵なデザイン!」て思った服だけ値段みたらいきなり17000円とかしたりするじゃん!?バカヤローこっちはどの服も手軽な値段だと思って安心しきってお手軽な気持ちで物色してるのにそこでいきなり買えない額ぶっこんでくるなよ!!そんなの置くなよ!!!て激怒のち涙でその服を戻すんですけども、やっぱお金かけた分だけセンスはついてくるんだ…間違いない……
しかし突然何故ユニバがお金をかけることにしたのか知らんけど、試聴会で「サカナクションとか聴いてる層にも届けたい」とか「もっと評価されてしかるべき」とかいやなんでいちいちちょっとずつイラっとするワード入れてくるのそなた達??今更感!!

しかし運営までこぞって「うちの子達はもっと評価されるべきなんだ」とか言い出すあたりに、SHINeeの売れ運のなさみたいなのを感じてしまうがね…ぐぬぬ…てかTMWTDのMVがめっちゃ微妙だったから(SMでSHINeeで今更それする!?て思った…なんか新人グループならわからんでもないがそれでも)最近はSMにさえ不安感じるし!ほんと不安…信じさせてくれ!売れて欲しいとはきっと関わる全てのひとが思っているんだ!!

とにかく今回のアルバムはDo Me Rightだいすきですよ私は!ときめきエクスプレス最高!!!そしてコンサートのパフォーマンスも可愛さときめきマックスで最高最高!!!!衣装もめっちゃすき!!チェックのスーツ最高最高よ~~~!!!!!
ときめきエクスプレスとかなんじゃそらって感じですけど、曲調がときめき仕方ない感じだから全然違和感ない。ちょっと変な歌詞が変に聞こえるかどうかってその曲にあってるかどうか、によるんだなと思った。もちろん、ほかにオシャレとかカッコいいとかそういう曲があってこそこういうアホかわ☆アイドルソングがきら星のごとく輝くわけで、全部アホかわソングだったら困りますよ。ユニバさんよろしくお願いしますよ。オシャななかにたったひとつ輝くときめきエクスプレスがいいんですよ。だから予算増えたならこれからがんばってほしい!!!(偉そう)(誰)

しかしときめきエクスプレスタイムのジョンヒョンさんのかわいさがすごかった。爆発してた。てか全体にほんっとにニコニコしててね。もうね、ニコニコが止まらない感じで。思えば前はジョンヒョンさんてもっと気分にムラがあるものだったというか、あ、今日はちょっと機嫌がのらない日なのね…みたいなのもあるのが醍醐味というかな感じだった気がするけど、去年くらいからそう感じることがそもそもなくなった?いつもニコニコしててかわいさが身体から漏れ出てる感じ。やっぱソロとかソロコンとかやってそれなりに自分のやりたいことは自分のやりたいようにやれるようになった環境のおかげですかね。余裕って大事だなあ。ときめきエクスプレス優勝だよ。すっごいかわいかったよ。もう今また見たくて仕方ないもんときめきエクスプレスが。ときめきエクスプレス!!!!あれ?もしかしてエキスプレス…?どっち??

 

正直私の最高がときめきエクスプレスだったんで、そのあとはその余韻にひたりつつ見る感じだったんですけど、途中のアンプラグドメドレー?あれよいですね。バラードのターンて結構間延びがちだから、ああいう生感があってジョンヒョンさんやオニュさんの歌のうまさを改めて認識するターンとってもよいです。こういうののアレンジはジョンヒョンさんすきそう。


で、問題のABOABなんですけどね。二日目が私久しぶりに席がよくて、センステ向かって左側すぐ下くらいだったんですよ。ほしたらね、センステがパッカーンて割れて謎の立体型になったところでその上で懸垂??しながら??なんかアクロバティック?に?踊るSHINeeさんたちをめちゃくちゃ至近距離で見れたんですけどオニュさんが言われている通りにやばい。てかなんかもうごめんけどほんとムッチムチのパッツパツで。下半身が。お尻とか太ももが。ほかの衣装でも、5人ともお尻の形が違うんだなあ、とか見てたんですけど(ごめん)ここに至って正直オニュさんのパッツパツのムッチムチにどうしても目が奪われてしまい、そのパッツパツのムッチムチが立体機動で(?)色んな角度から!!眼前にあるわけでもう無理!!!歌詞とか全く頭に入ってこなかったよ!!なんでこの歌でこの演出を!?ていうかこの演出なに!!??わっかんねーよりのさん!!!!!!!ごめんなさい凝視した!!!!!!!!!!!凝視するほかなかった!!!!!!!!!!


最後はWinter Wonderlandで、全員が一例して幕が閉じて終わり、まさにショー!!て感じの演出でした。最後にバイバーイみたいなのがあんまりないのは確かに寂しいけど、ツアーとは毎年あるもの、みたいなルーチーンのなかではこれはこれでよいかも。でも来年これだったらちょっと寂しすぎるので来年はまたバイバーイを復活させてほしいかな…!


今回のツアーはやけにMCが長いのも新しかった。わりといつも台本どおりのMCを聴きつつその日の脱線を楽しむ感じだったけど、今回は常に脱線してたね。二日入ったけど全然違う話してた。
一日目にはきーちゃんが椅子ファーってやるやつ(語彙力…)失敗してもう一回やったりとか、てかあれくらいの失敗で「今夜眠れなくなる」ってきーちゃんのプロ意識の高さに脱帽ですよ。なんでいつもそんなカメラを捉えられるんですか?てテミンさんの質問に「まあひとは僕のことをアイドルと呼ぶよね」と応えたキーちゃん座布団千枚では??座布団持ってきて!!ありったけ!!!!!!

二日目には若干ひやひやするところもあり、テミンさんが「男が男のコンサート行くなんて…(意訳)」みたいなこと言い出して、それに対するきーくんとジョンヒョンさんのフォローがすごかった。きーちゃんが「今2017年にそういうこと言わないの!」て怒ってたし、ジョンヒョンさんが「もうこの話終わり!!」とかまとめようとしてくれてた(それでも敢えてその話題を続けるテミンさん…)。ジョンヒョンさんはソロコンのときまじで色々あったからな…男性のファン絡みで釈明と謝罪も求められたし、やっぱり敏感になりますよね。あれは私も、今現在の世界でエンタメをやっていく難しさと感度の厳しさと重要性を痛感した。きーちゃんが「彼女に連れてこられた興味ない男性が~」とか言ってたときに「彼女とか、彼氏に連れてこられて」て言い直してたし。ジョンヒョンさんありがとう。
テミンさん、男のファンだっていっぱいいるし全然変じゃないしその辺ちょっときーちゃんとジョンヒョンさんにもっかい話聞いといて!!!特にジョンヒョンさんに聞いといて。これからきっとソロコンとかするだろうからほんと、一回聞いておいておくれよ~。

などと突っ込みつつ、ペンラの色を変えて~のくだりで、一部まだ色変わってないところがあるよ!て流れのときに「あ、でも色が見えないひともいるから…」て言ってその後自分でハッ(6 6)!!として「あの…すみません」と申し訳なさそうに言っていた。色覚異常とかが頭にあったのだろうか、と思ったんだけど、私もこの瞬間までそういうこと一切考えてなかったので、一緒にはっとした。本当に全然念頭になかったので。
よくネットで、こっち側の問題には詳しく意見するけどあっち側の問題はスルーみたいなの見かけるけど、まさにまさに自分じゃん。自分だわ。自分でした。
東京の地下鉄の色分けや路線図はそういう配慮がなされていると聞いたことがあるけど、そういやライティングや衣装やペンラの色などでそういうこと考えたこともなく、いや突っ込まれるべきは自分だなと思った。ほんとに思いました。偉そうなことなんか何も言えないねほんとに!!エンタメも何もかもも、みんな健常者基準で考えられてるよね…

よくSHINeeが「もっと成長するSHINeeになります~」とか言うけど、まさに自分も認識をどんどん新しくしていけるようになりたいもんだと思いました。てか、認識すらしてないことはやっぱり契機がないと気づけない。情けないけど。できることは認識してから、それをちゃんと考え続けられるようにすることだけだ。これもまた情けないけど。この点でもすごいありがたいMCでした。ありがとうSHINee
SHINeeは決して社会派と呼ばれるようなグループではないけど、でもちゃんと社会派だ、と思った。こういうところは多分すごく大事で、今だからこそ、次にはもっといいものにできるといいなと思います。
今時のアイドルだもの、ファンもアイドルもちゃんと2017年にフォーカスできるようでありたい!

 

今回演出も一貫性があって私は結構すきでした。曲と雰囲気があってる場面が多いし(しかしABOABは謎、謎だがとにかくオニュさんを見るべし)、アレンジが多いから何回行っても楽しいと思う。次代々木に行くんですが今から楽しみ。
しかしダンサーさんの曲?tell me your nameっていうの??あれ音源化してくれ~~めっちゃカッコいいのにもったいない!!!!あれにダンスつけてやってほしい!!!!!!
そしてやっぱり優勝はときめきエクスプレスだから是非そこに期待してください。かわいさ爆発でときめきエクスプレスが宇宙から迎えに来るよ!!!!!!!

 

 


そういえばちょうどソルビン博多店がオープンしたところだったので行ってきたんですが、1時間並んで食べて寒すぎた。おいしかったけど。トッポッキピザ的なやつおいしかった。そして店内で今まさに流行りのけーぽがガンガン流れてたんだけど、SHINeeとか流れなくて時代の流れを感じてしまった…これが世代交代なのか…?バンタンさんの売れ方ハンパなくてびびる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウケンテツのファンなんだよ!!

突然だがコウケンテツの話をする。
私はコウケンテツのファンである。

ファンになったのは2年くらい前なのだが、そういえばこの気持ちを表明したことがなかった、とふと思いたったのでここで改めて表明しようと思う。

 


私はコウケンテツさんのファンだ!!

 

 

…と言いつつ、実は私がコウケンテツについて知っているのは顔くらいである。ごめんなさい…。あ、今ググったら大阪のご出身なんですね、道理で関西弁で。
こんな感じでコウケンテツさんに対する私のファン活動は出演しているテレビを録画して見る、というだけのもので極みお茶の間ファンと言って過言ではないんだけど、それでも一体彼の何がすばらしいかというのをここで紹介したい。

 

「おいしい」の幅がひろい

つうかもう彼の魅力のほとんどがここに尽きる。

そもそも私が何故彼のファンになったかという話なんですが、NHKのBSで不定期に放送している「コウケンテツが行く アジア食紀行」という番組があるんですよね。たまたまその年の年末年始、暇でごろごろしていたら一気放送していたので見たのがきっかけだったわけですが、どんな番組かというと、コウケンテツさんがアジアの各地に赴いて現地の料理を食べたり現地のひとに習ったりしつつ、お世話になった人々の生活の様子も紹介しつつ、最後にはコウさんも習った料理に自分アレンジも加えながら作ってみてお世話になった家族の皆さんなどと一緒に食べる、という心温まる系ドキュメンタリーである。

 

今までにベトナムカンボジアミャンマー雲南など様々なところに赴いては交流を深めてきたコウさんであるが、結構田舎のほうにも行ったりしており、そこでは見慣れぬ食材や見慣れぬ調理法などが登場する。その料理に対するコウさんの対応がすばらしいのである。

私が「コウケンテツすごい!!」と最初に思った雲南の村でのエピソードで、ちょっと記憶がもう曖昧なんで改変はあると思うけども紹介したいので書く。

 

その村ではお祭りのときに水牛をつぶして食べるそうで、コウさんがお世話になったご家族では、その肉をつかっておばあちゃんが料理をつくっていた。当然コウさんもそれを手伝いつつ習うわけである。料理は、生の肉をペースト状になるまで叩きまくり(叩く作業はほかの家族も手伝っていた)、それに様々なスパイスを入れるという、タルタルステーキ的な料理であった。おばあちゃんに「なっとらん」などと言われながら料理を手伝うコウさんであったわけなんだけども、出てくるスパイスなどといちいち味見してレポートするそのレポートがすごいんだよ!!未知の葉っぱやスパイスを齧ってみて
「あ、最初はちょっとピリっとするんですけどね、後からふわーっと風味が口の中に広がるんですよ~!」
「あ、苦味が、最初はあるんですけど、それが全然嫌な感じじゃなくて深い味がしますね~」
とかいやすごくない?料理人ならそういうもんかもしれないけど、未知の葉っぱとかに対しても全然構えがないしそれでひとつひとつちゃんと違うレポート、味の違いを細かにレポートしてくれる。いやこれすごくない!?

そのタルタル的料理の最も重要な味付けは、最後に胆汁を加える、というものであった。胆汁による苦味が最も重要であるらしい。

私はテレビを見ながら、正直胆汁というのにちょっとひいていた。いや、味の想像がつかないし、なんつうか生の、胆汁…????生の胆汁かあ…!!!??

 

しかしコウさんはその胆汁が入ったタルタル的料理を家族と一緒に食べ、ひとこと言った。
「本当にね、この胆汁の苦味が入って、ふかーーい味がしますね~!!」

すごいなあ!!、私は感動してしまったよ。
だってコウさんが仕事で「おいしい」と言わなきゃいけなくて言ってるわけではなくて、本当にその料理のおいしさを感じ取って言ってることが伝わってくるんだよ。

 

私自身は食にものすごく保守的という訳ではないとは思っているけども、でもやっぱ慣れない味やスパイスをぱっと食べて「おいしい!」と思えるほどの舌は器が大きくはない、とも自覚している。その食べ物としておいしいかまずいというのはあるにしても、慣れない食べ物がおいしく感じないのは大体単なる経験と慣れの不足である。
私があの胆汁の入ったタルタル的料理を食べておいしいと思えるかは疑問というか多分無理な気がするし、食べる前に躊躇してしまうと思う。そんで多分それが顔とか態度に出てしまうと思う。

 

コウさんのすばらしいところは、「おいしい」の幅がめっちゃくちゃ広いことなんだよ!!
行った先で色々見慣れぬ調味料や食材を食べたときの反応が本当に、「おいしいですね~」だけ言うのでは決してなく、その食材のどこがどのように特徴があっておいしいのかを細かく伝えてくれる。し、そもそもその食材の「何が」おいしさであるのかをきちんと見抜いてる感じがあるんだよ!!あとほんとに全然躊躇がない。ちょっと何だそれ?みたいな食材が出てきても、興味深い〜という反応はあれどもそこに「エッなにそれ…?」みたいな、見慣れぬものに対する恐れや蔑みが感じられ無いのが本当に素晴らしい。

私もあれくらいおいしいの幅を広げたい!でもあれはな~人柄と人徳と経験のなせる技だよな~~

 


ひとたらし(特に女性)

ぱっと見て分かってもらえると思うが、コウさんはイケメンである。しかしただのイケメンではなくて、ものすごくひとたらしなんですよ。マジで。

コウさんは番組で世界各地のいろんなところに赴いてそこの人々と交流するんだけども、現地のひととの溶け込みの早さがすごい。すぐ友達になる。

 

現地で料理を教えてもらうともう教えた人達も皆すぐコウさんのことすきになっちゃうのね。早いのよ。おばちゃん達もお姉さん達もみんなすぐコウさんのことすきになっちゃうのよ。またコウさんが悪い男でね~!台湾では料理を教えてくれたお姉さんに「素敵な方ですね~」とか言って、そのあとスタッフに「このひと妻子がいますよ」とか言われて「なんですかもう~(照)(怒)」とお姉さんに怒られていた。コウさん!!!なんてやつだ!!!!悪い男かよ!!!!!
最後にみなさんと別れるときにはおばちゃんたちも泣いたりするし、コウさんも感動している。それが見ててちっとも嫌味な感じじゃないのがいいところなんだよね~~いや~~こんな風にひとと仲良くなれるひとってたまにいるけど羨ましい。これもまた天から与えられた才能だよな~と思う。ひとたらしっつうのはなろうと思ってなれるもんではない。

 


以上思うままにコウケンテツの魅力をお伝えした。
先日ツイッターで、コウさんがテレビの料理番組で「料理は楽しくするのがいいから、つらいときはピザとか取りましょうね」などと言っていたという話が流れてきて「コウさん~~~~~~~~!!!!!!」となったところである。

 

また先日読んだネットの記事で、子育てを始める前は朝起きたらまず運動!そしてしっかりご飯!!みたいな体育会系な子育てを理想としていたと仰っていた。(実際に子供が生まれてみたらそんな思うようにはならない、ということが分かって考え直したとのこと)なるほど、あの太陽のように明るく誰もがすきにはならずにいられない人柄は、ナチュラルボーン体育会系なところから滲みでているのだなと納得した次第である…ナチュラルボーン体育会系太陽男子といえばそう、SHINeeのミノくんじゃないですかー!!!

なるほどな~~ああいうひとの懐にスパーンと入っていく根っからの明るさっつうのはやっぱ太陽の下で走りまくる体育の喜び(?)みたいなのと繋がってんのかなあ~~~そっかあ~~~~~!!!!!!!!(運動嫌いな怠惰者なのでうちひしがれている)


みんなもだまされたと思って一度コウケンテツ見て欲しい。きっとコウケンテツをすきになると思う!!

 

※アイドルほど血眼でコウケンテツを追ってるわけではないので彼の詳細な情報は全く知らずに書いた。人間性は結構クズですよ、みたいな話が実はファンの間では有名だったらどうしよう…
※そんなわけでNHKさんにはこれからもコウケンテツさんを世界各地に派遣する番組を継続してつくってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年総括② 初Kinki Kidsコンサート~韓国旅行

①の続きです。


○12月 Kinki Kids東京ドームコンサート

何故か、初めてキンキのコンサートに行くことになった。同居人ちゃんがチケを余らせていたからである。多分私が初めて買ったCDはキンキのガラスの少年であったと思う。まだ細長いジャケットで小さいCDの時代である。三十路を前に私も古い人間になったなとことごとく感じた2016年だったんですけど、キンキも20周年だそうです。

コンサートが始まってびっくりしたのはまずバンド!バンドの人数がすごい。並大抵のバンドではない。そしてダンサーさんもすごい。ジャニーズのダンサーは皆ジャニーズジュニアがやってるのかと思ってたんですけど違うんですね、プロのダンサーさんだ。

そしてキンキの二人が登場するわけですが、二人の衣装が振り切って全然違う!色味とかで一応統一はしてあるんですが、光一さんが一貫してジャニーズ王子スタイルであるのに対し、剛さんはたるたるとした身体のラインが一切見えない衣装で貫かれていて完全に謎のバンドマンの風体。
アイドルグループの醍醐味として、「私生活だったら絶対に友達にすらならないような趣味も性格も違う人間達が、会社によって一蓮托生のグループにさせられたことによる絶妙な人間関係の機微」というのがあると思うんですけど(これが自らメンバーを募って結成したバンドとかとの大きな違いだと思うんですよ)、キンキの服装はそれの極地って感じがした。王子と謎のバンドマンが何故かデュオを組んでいる。そして20周年。すごいなキンキ。

バンドもダンサーさんもプロなのでそれだけで見ごたえ聴きごたえのあるステージ。しかもなんだかんだ言っても私はキンキ世代だったみたいで、曲は大体知ってるんですよね。流れるたびに「あ、聴いたことある」という曲ばかりで、自ら聴いたことはあまりなくてもそれでも知ってるもんなんだなあと感心する。

ソロステージはもうね、王子とバンドマンのそれぞれの極みって感じでしたよ。
まず光一さんのソロでは、私の想像する「いかにもジャニーズ」みたいな舞台が展開された。キラッキラの衣装で踊ったり歌ったりくるくる回ったり。ダンサーさんも素敵だ!ここまで存分にジャニーズっぽい世界観でキラキラしたかと思ったら、急にギターを弾く謎のバンドマンが舞台に現れた。あれは……謎のバンドマンこと剛さんだな!!
ここから剛さんソロが始まったんですけど(以下記憶が微妙に曖昧なため順序等違う可能性あり)、一曲目はしっとりバラードだったとして次からがすごかった。謎のバンドマンとバンドによるセッション。これがめちゃくちゃ長い。延々と続くセッションで、剛さんはバンドの一部と化していてモニターにすら映らない。延々とセッションが続いて、なんかよくわからんけどすきなことやっててすごいなと思っていたら、やっとモニターに剛さんが映った。「お?」と思った次の瞬間から何かをリズムに合わせて言っている。なんと言っているんだ。耳を傾ける。

「おっさんおっさんおっさんおっさん……」

おっさん…??
おっさん?おっさんて…おっさんのおっさん……???深まる疑問のなかおっさん連呼は続いた。おっさん??おっさんて言ってるの??え??一体なんて言ってるんだ??え??おっさん?????

混乱!!!!なんでおっさん!!!!????ていうか本当におっさんて言ってる??????なんて言ってるの????????????

そして剛さんが語りだした。
「僕達の宇宙とみんなの宇宙がひとつになると最高にハッピーになります」(記憶曖昧)
え?????どういうこと??????????????

宇宙???と混乱に拍車がかかったところで、「僕が指を掲げる数をみんな瞬時に判断して飛んで欲しい。今年溜め込んだ脂肪燃やしてほしい(記憶曖昧)」とたたみかける。
延々と続くセッション。そして剛さんが高々と指を一本掲げた。

「1」にあわせて、バンドと照明が跳ねた。

待ってこれは一体なんの……!!?????
うろたえる初心者をよそに剛さんは何回も指を掲げた。2、4、3、1、3…… それを瞬時に判断して跳ねるバンド&照明。
これが…これが宇宙!?????よくわからない。よくわからないが跳ねる人々。宇宙。そして最後に剛さんが1とみせかけて6(?)を掲げ、そこからセッションはクライマックスに向かった。本当によくわからなかった。でもなんかすげー、と思っていたら、ここでいきなり、いきなりだよ?いきなり、「薔薇と太陽」が流れてきた。どっかの歌謡祭かなんかで見聞きした、キンキさんの新曲(多分)。
知らない人はどっかで探して聴いてみてほしいんですけどこれがまたむちゃくちゃ「ジャニーズっぽい!!」て感じのドラマチックな曲で、さっきの宇宙のセッションからいきなりこの超ジャニーズミュージックが流れてきて、舞台にジャニーズ王子の光一さんが現れて踊りだすんですよ!!!異空間すぎるよ!!!なんか!!!!

そこから怒涛のメドレー(どの曲も知ってて懐かしかった)ののち、一旦終了。ああ終わったなあと思ったら終わった瞬間からアンコール始まった。ファン熱いな!!こんなにすぐにアンコール始まったの初めて体験した。いや、普通こんなもんなの?普段私が入り浸ってるSHINeeのアンコールがのんびりすぎるの?そしてアンコール始まるのも早かった。さくさく進行で熱気が冷めないのがすごい。アンコールの剛さんの衣装はフォースとともにあれって雰囲気でした。

ところでトークなんですけど、これもトータル1時間くらい喋っていたような気がする。「おれたちめっちゃ話すからね」と本人達が言っていたとおりにめちゃくちゃ喋っていた。
トークおもしろかったけど、これ自分が日本語わからないファンだったら死んでたな。ソウルコンとか行くとトークの間やっぱり聞き取れないしネタもわからんしでやっぱりつらいなあ、と思うことがあるのを思い出した。これファンになったら死ぬ気で日本語勉強しないとだな…相当上達しそう…
あと、先日に①で書いたとおりジョンヒョンさんのソロコンでの差別的発言で燃えたのがあったことを思い出すと、相当ひやひやしたところもあった。
男子ファンいじりというジョンヒョンさんソロコンと同じターンのあたりとか…
多分韓国だったら公論化アカウントができてたんじゃないか。この辺はちょっと、やっぱり社会全体が認識をアップデートしてかないといけないですよね、この二人が云々とかそういうレベルではなくて。

いやしかし終わって最初の感想は「おもしろかった」でした。お金は有限でもう私にはお金を使うべきひと(SHINee)がいるんで毎年は無理だけど、3年に1回くらい来たい。そういう楽しくておもしろいコンサートだった。

 


○12月 SHINee 日本シングルWinter Wonderland発売

12月おもしろいことありすぎだろ。
さて、迎えました日本シングル発売。先日のFNSで相当盛り上がり、あとどうも日本公式アカウントであるシャイニッターさん、中の人変わった?とりあえず前に比べて格段に活動的かつ人間的かつよい感じである。CDのFC版に、2014年SMTown伝説の雨のEverybodyDVDをプレゼントという、これまででは考えられないようなファンの心を捉える特典まで追加してきた。FNSでファンの信仰心も高まり、皆がシャイニッターさんに感謝の気持ちを述べるなど和気藹々とした雰囲気であった。
SHINeeオリコンでウィークリー1位を取ったことがなく、今回こそいけるのでは?という雰囲気であった。これまではAKB系列とかジャニーズとかと同日発売になることが多くはじめから「今回も無理かあ」みたいな感じもあったのだが、このたびはぱっと見強敵がいないように見えた。見えただけだったのだが。

そういう雰囲気で迎えた初日。まさかのデイリー2位。ええ!?となって1位を見ると、ボーイズアンドメン研究生、とある。誰。
多分多くのファンが「まさかの!?」的な感想だった。ボーイズアンドメン、名古屋発のアイドルとは聞いたことがあったが、まさか研究生という存在もあったとは。最近売れてるらしいとは小耳に挟んでいたけどそうか、こんなに売れてたのか…と衝撃が走るなか、唐突にキスマイファンから「我々もかつて戦った」という情報がもたらされた。どうもキスマイさんは夏あたりにボイメン本体と激突し、そのときはファンの決死の追加購入で勝利を手中に収めたという。これを「追いしゃらら」と呼ぶそうである。

「追いしゃいに」

追いしゃららという秘伝の策を授けてくれたキスマイペンにならって、このような語が爆誕した。ここから決死の追加購入が始まったのである。このタグを見たのか、生まれ変わったシャイニッターさんも突如追加特典を発表した。タワレコ購入者へのクリアファイルのプレゼントである。正直、「クリアファイルかよ!!」となった。

私はこのCDランキングというのに疑問を持っている。だって今時CDなんか誰が買うんだ。オタクだ。オタクがCDを買うのだ。それは握手券とかコンサートの応募シリアルナンバーとかクリアファイルとかとにかく「特典」のために買う、あるいは「一位になってほしい」ために買う、というもので、確かに「一番金を使えるオタクはどこだ」を見極めるランキングにはなると思うけど、正直それが一体なんなんだ、とも思う。せめて音源も加えてくれないと「音楽」ランキングとしては使えないし、何よりなんかこうオタクを煽って煽って買わせまくる商売方法も正直もうちょっとどうにかなんないの、と思うんですよね。煽られてそれに乗っかって消費しまくるのってトランス状態みたいで楽しいんだけど、でもそういう商売しかないっていうのもなんかなあ、とも思う。
これは韓国の歌番組とかでもそうなんですけどね…でもなあ、じゃあ1位じゃなくていいのかと言われるとやっぱり「アイドル」はそうもいかないしなあ…

そして2日目。どうだ!?と見ると、なんとまた2位!!そして1位は全く違う人々に変わっていた。QUARTET NIGHT、略してカルナイ。誰。
なんと、アイドルゲーム&アニメ(というほど私もちゃんと見てないのであれです)「うたの☆プリンスさまっ♪」の派生ユニットだそうである。今度は二次元か!!!!!!!!!!

ここへ来てオリコンシングルランキングは、ご当地、Kpop、二次元の地域と次元を超えた三つ巴の争いと化した。特典もそれぞれ「会いにいける系」と「コンサート応募券」と「クリアファイル」「FC限定DVD」などと多様である。追いしゃいに、のタグに触発されてなのか、気がついたら「追いカルナイ」なるタグも発生。私はうたプリファン(というか二次元オタク)はオリコンとかは特に意識していないのかと思っていたが、どっこいめちゃめちゃ全然意識していた。そりゃそうか。アイドルだからね…。

もうね、なんかもうすごかったよ、ファンの決死の追加購入の嵐が。ほんと、ファンダム同士が金で殴り合ってる感じだった。オリコンデイリーランキングはファンダムの金と愛による総合格闘技だと前々から思っていたけど、実際参入してみるとまじでエグい。まじで、エグい。
実は私はそのとき前々から予定していた韓国旅行でソウルにいたため、タワレコとかには行ってないんだけど、なんかもう空気がすごかったよ。この熱狂と闘志みなぎるTLが。

結局ウィークリーランキングはカルナイさんの勝利に終わった。SHINeeはデイリーは2回ほど1位をとって盛り返したが、惜しくも及ばなかった。
いやあ、なんか、すごかったな。
同時に、やっぱなんだかんだ言っても金と手間を使ってくれるファンに勝るものはねえな、と思った。こんなにお金と時間と手間というたら体力まで使ってくれるファン、すごくないか。すごいよ。これがアイドルを「応援する」ことなんだなあ、と改めて思った。この情熱を持てるファンはすごい。

すごいが、買う買わないのプレッシャーとか無く応援したいなあという気持ちもやっぱりあるのだった。根が怠惰なので、プレッシャーとかなく楽に応援したいという気持ちが常にあるのである。その点売れて売れて仕方ないみたいなグループが羨ましいという気持ちもやっぱりあるなあ…

こうやって煽って煽ってお金使わせまくるからこそ、当然アイドルに対して「金払ってるんだ」みたいな風潮も生まれがちなんじゃないかとも思う。アイドルとファン、ただそれだけの関係なのに、難しいなあ。最終的にはお互いハッピーにいられることを願うばかりですが、先日スマスマの最終回を見てさらに憂鬱になった。

 


○最後 韓国旅行

年末、シェアルームの同居人ちゃんたちとソウル行ってきました。本当はミノ君の初主演映画「二人の男」を見ようと思ってたんですけど公開終わってた…

ということで、代わりにコエックスで上映がはじまったばかりのSHINee World Ⅴサラウンドビューイングを見てきた。あのねえ、めっちゃよかったよ!!!!機会があったら皆ほんと見て!!
臨場感あるし、メンバーのアップの画面と前景映像をうまく編集してあって、普段見逃していたメンバーの動きとかをつぶさに見ることができて大変感動した。ソーアメージングからカラフルの流れ、めちゃめちゃ楽しい。
あとミノ君のイスマンコールを体験することもできます。イスマンコールはまじでやばい。

コンサートとかで渡韓すると時間や場所に制約がかかってなかなかのんびりできないので、今回はとにかくちょっと遠い場所にある食堂まで行ってご飯を食べたり、チムジルバンでひたすらゴロゴロしたりできてこれはこれでとても楽しかった。東大門のDOOTA行ったらめちゃめちゃ素敵な服がめちゃめちゃ売ってて金持ちだったらあそこで買い物するの楽しいだろうな…結構なお値段だった。でもかわいかったなあ…!!

 

 


さてもう2016年も終わりですね。いやあおもしろいこと多かったなあ。
残りのタスクは韓国の歌謡祭をチェックするくらいですかね。
KBSのテミンさんとバンタンの子のコラボが楽しみです。

来年も平和に韓国アイドルを追える世界でありますように。
よいお年を。

 

 

 

 

2016年総括① 北京旅行~FNS歌謡祭


2016年がそろそろもう終わりですね。今年もなんかダラダラしてたら終わってしまったなあ…
だいぶブログを書くのをさぼっていたんですが、年末なのでサボっていた間におもしろかったことを総括して2017年を迎えたいと思います。


○北京旅行

北京行ってきたんですけど、大学2年生のときに旅行で行ったきりなんで、もう何年ぶり?8年ぶり??
香港とか台湾はSHINee見にがてら行く機会があったりしたんだけどなかなか大陸に行く機会がないので、やっと行けて本当によかったです。そして前回行ったときが北京オリンピックの年でそのときもだいぶ再開発したという話でしたが、今回行ったらさらに街が整備されまくっていた。びっくりした。
あまり食道楽ではないのでほっておくとあんま大したもんを食わずに終わってしまうところ、今回は一緒に行ったお友達のおかげでおいしいものがたくさん食べられて本当によかったです。

ところで北京ではなかなかタクシーを捕まえるのが難しいらしく、「ちょっとここまで歩くのはしんどいなあ」みたいな距離でタクシー乗ろうとしたらどうにもこうにも断られ(距離が近すぎるとダメっぽかった)そして我々がお世話になりまくったのはトゥクトゥク的な乗り物であった。電動自転車トゥクトゥク的な??正式名称は不明なんですけどもうタクシーに断られまくってでも歩くのはもう疲れてるしバスはよくわからんしどうしたらいいのー!!てときに何度トゥクって助けられたことか!トゥクのおじさんほんとありがとう!!
しかし車がバンバン走ってる何車線もあるでかい道路を堂々とトゥクで走るおじさん達には恐れ入った。そして4人乗りのトゥクに6人とかで乗る我々もどうかと思う。

あと英語ツアーのほうが安いので、万里の長城&明十三陵は英語ツアーで行ったんですけど、我々6人のほかはオーストラリア、ニュージーランドマーシャル諸島からいらっしゃったという方々だった。私今まで「これは日本社会で育った人間特有の反応」なのかとか考えたこともなかったんですけど、「は~なるほど~」というときに「ああ~~~!」て相槌を打つじゃないですか?で、ガイドさんが色々説明してくれるたびに「ああ~~~!」て言ってたんだけど、そのたびに同行の皆さんが「……(笑)」てなるんですよね!?この反応って日本以外ではしないんだったっけ!?全然考えたことなかったよ!!
そのほかにもバスのなかでぺちゃくちゃ喋りまくり、ご飯をもりもり食べ、「ああ~~~!」を連発し、我々は東夷としての蛮行を尽くしたって感じであった。
北京楽しかった。今度は内陸の都市に行ってみたい。西安とか!

 

○ジョンヒョンさんソロコンライビュ

これはだいぶやばかった。ひとりで行ったことを後悔した。
冒頭からいきなり上半身裸のジョンヒョンさんがぐねんぐねん踊る映像が流れた時点でもうだいぶやばかったし、映像のあとご本人が「X」(ライブ名)に鎖で縛り付けられてバーンて昇ってきたのを見たらもうほんとやばかった。そこからもうぐねんぐねん踊るし筋肉テッカテカだしギラッギラだしもうほんとやばかったのに、ついに宙に飛ぶまでしたので死んだ。ひとりで悶え死んだ。やばかった。このコッテコテの世界観。
さっきからやばかったしか言ってなくて語彙が死んでるが死ぬしかない。語彙が死ぬしかないコンサートだった。ぱねえ。(語彙)

オシャレターンに入ってようやっと息つくことができたけど、ほんとにすごかった。アンコールでベースまで弾いちゃうし、脱ぐわ歌うわ踊るわ喋るわで詰め込み放題もパンパンでお腹一杯です。これを真剣にカッコよくやるというジョンヒョンさんはすごい。これはなかなかできることではないよ。
ていうか、オシャレなのもすきだけど、こういうコッテコテなのもすきなんだね、ジョンヒョンさん…コンサート名からして「X」だもんな…!!

すっかりソロも板についてきたなあ、と思ったけど、それでも「アイドル」であること、SHINeeであることをやめないでいてくれるというのは大変貴重でありがたいことだなと思った。

そういえばこのコンサートの映像(ボリウッドっぽいダンスなど)およびジョンヒョンさんの発言(男性のファンに対し「僕は『そっち』じゃないんですけど」と言った※言った言わないについても議論あり?という件)が、韓国で「公論化」されていた。何か問題等があったとき、韓国ではネットで問題提起し回答を求める行動を「公論化」と呼ぶようです。ツイッターで「公論化」アカウントを作ったりして、会社とアイドルにフィードバックを求める動き。アイドルのファンダムでも結構見かけましたね。
1日目終わって私が寝ている間に公論化(他国の文化を差別的に表現している、同性愛嫌悪的な発言である)→ジョンヒョンさんからの素早い回答まで全て終わっていた。自分で過程を追う前にそこまで終わっており、しかも起きたときにはそれまでファンダム内で起こっていた別の問題(アイドルの写真を使って卑猥なコラをするな、という話らしい)とも合体しており、2日目にはさらに問題は大規模に延焼し、何がどういう問題なのか全貌を全く理解できないまま、韓国語ができないので情報を追う事もできずうやむやのまま、そして下火になったっぽい。
ボリウッドっぽい映像については、正直私はそれをネットで見かけたときには特に何も思わなかった。その問題が起きていることを知って、初めて「そういえばそうなのか…」と認識したくらいである。
改めて自分の認識の水準はまだまだということを思い知らされたし、素早い対応があったことはよかったのかな、と感じた出来事だった。

 

SHINee World Ⅴ横アリ

すばらしかったね!!!!!!!ほんっとうにすばらしかった!!!!
ワールドツアーに日本も入れてくれよう…と願って久しかったわけだがその夢が!ついに!!叶った!!!!何事も言葉に出して願えば叶うのかもしれん。感無量。
日本でやるということは日本語版があるのは日本語版になるかな?と思っていたんだけど、どっこいさよならひとりに至るまで全て韓国語でお届けだった。これにもびっくり。ソウルコンの感動が蘇りまくったよ…どの曲もいいなあ、そして振り付けもかわいい、素敵。

稀に見る高倍率のチケット争奪戦で、幸運にも友人に誘ってもらって行けた。自分で申し込んだのは落ちた。一日目に行ったんですが、なんとTriggerの途中で音声トラブル?電源トラブル??で曲が止まるというまさかの事態にも立ちった。こんなことあるんだな…そしてそれでも流れが止まらないようにトークでつないだりするSHINeeさん達の経験値。
正直SHINee本人達のスケジュールがパンパンすぎてこっちもその状態でこのコンサートやって体力的に大丈夫なのか!?と思ったし、実際Everybody終わったあとのSHINeeの疲れた背中は、初めて見たSHINeeの「年相応の人間」の後姿だった。本当に本当におつかれさまです…

韓国語が分からない人間にとってソウルコンは本当に楽しいけどトークがわからないのがつらいところもあって、ソウルコンのセトリを日本でやってくれて、でもトークも分かるなんて最高のプレゼントすぎるじゃないですか。本当にありがとう。
あの鬼のようなセトリは、1年に1回もないソウルというホームでの最高のコンサートとして迎えるからこそ可能なのかもしれないけど、それでも本当に今回の機会はありがたさしか感じなかった…!!

あと、なんか今回ソウルコンと同じように、アンコールの前の映像で流れる「 너의 노래가 되어(An Ode To You)」を歌おう、という流れがあって1日目は歌ってる人ほぼいなかったけど、3日目はかなり歌っていたようである。したらなんだか韓国のファンダムのほうではものすごく評判がよかったようで、「日本のファン見直した、すごい」みたいな賞賛ツイートを多く見かけた。「歌う」という行為ひとつでこんなに!?とちょっとびっくりしたのは確かである。それだけ韓国では「歌う」という応援の仕方の意味が大きいんだということを感じた。キー君も「韓国語なのに一緒に歌ってくれて~」などとコメントして喜んでいたようだったし。日本だとコンサートで一緒に歌ったりすると「お前の歌を聴きに来たんじゃねぇ」てめちゃくちゃ叩かれるけどね…
とりあえず次回のソウルコンのために歌詞暗記を強化しようと改めて思った次第である。勉強にもなるし。アイドルは国境を越えるけど、ファンが国境を越えることは意外と難しく、Kぽアイドルでは特によく俎上にあがる問題にもなるけど、こうやってひとつひとつこえてゆけるタイミングがあるといいんだけどなあ。「夫婦をこえてゆけ」じゃないけどそれこそ。

 

SHINee FNS歌謡祭出演

オニュさんの!誕生日に!!!まさかの!!!地上波!!!!!まさかの!!!Everybody!!!!!

FNS決まったというファンクラブからのお知らせが来たときはついにゴールデンタイムの地上波…と感動したものの、でも多分発売予定の日本の新曲なんだろうなあ、と多分みんな思っていた。ツイッターでも「歌唱力は伝わるけどでもダンスが…」という声を多く見かけた。私もあれでSHINeeが判断されたら残念だなあと思っていた。いやだってさあ、やっぱ踊れるって見せたいし曲も韓国の曲のほうがやっぱりいいしさ…(この辺は100回くらい話したのでもう言わないようにしたいんだけどでもやっぱりさーーーーやっぱりさーーーーーーーー)

と、皆が生暖かく当日を待っていたところで突如ユニバ公式からYoutubeに初東京ドームしょっぱなのEverybody映像が上げられた。どうしたんや!!FNSに向けて気合入ってるなユニバ!!
と、ちょっと期待が高まったところで公式からまさかのお知らせが。FNSではEverybodyを歌います…だと……!!?
どうしたんや!!ユニバ!!!!!やればできる子だったのか!!!!!!!にわかに沸くTL。俄然期待が高まってきた。さらにクリスマスメドレーまで歌うという。公式ページで出ているクリスマスコラボメドレーは、え、これ全部ジャニーズなんですけど、まさか一緒にやるの…?ジャニーズと…??そんなこと日本の芸能界で可能だったの!!??

冬ソナから続く韓流ブーム頂点のときから一転、嫌韓の潮流になって以来今は本当に地上波に出るのが難しくなりましたよね…。私はあの当時はまだファンじゃなく一介のアニメ漫画オタクでしたけど、そんな私でも相当テレビで韓流アイドルとか俳優さんとか見てました。今は隙あらば韓国や中国を見下したり露骨に嫌悪したりする報道や発言が増えて(表に噴出してきただけでずっとそういう下地はあったんですが)本当に嫌です。社会の空気を読むテレビ局も本当に韓流アイドル出さなくなったし、それなのに音楽ランキングの上位には韓流アイドルが常にいるしでその無死ぶりが余計不条理に感じられる昨今。ゴールデンタイムの地上波でしかも!Everybody!!

当日はもう朝から私もTLもふわっふわ浮き足立ちまくり。職場の飲み会を華麗に断って自宅へ直帰。あと少しで家に着くというところで7時になってしまう。TLを見ていたらジャニーズのクリスマスメドレーが始まったとの報。え?もうここで??クリスマスメドレー出ちゃう!!????TLも私も慌てふためいて右往左往するなか、SHINeeは出演無し。ここじゃなかったんかーーい!!

走って帰ってテレビをオン!そこから絶対に見逃さないぞという気合でテレビを凝視し続けた。こんなにテレビを真剣に見たのいつ以来だ。アーティストが変わるたびに私もTLでも「次か!?」「違った!」「まだかー!!!」というコントを繰り広げる。心臓が痛い!緊張で!!
そして9時近く、ついに画面に「SHINee」の文字が!!!!え!?クリスマス!!??Everybodyじゃなくて!!????
まさかの先にクリスマスメドレー、SHINeeはこちらでした。


SHINee 20161214 FNS 「 Wonderful Christmas time」

いやびっくりするくらい緊張してたね!デビュー10年にもなるのにそれでもこんなに緊張するんだね!!そんな緊張の面持ちのなか、オニュさんの伸びやかな声がスコーンと耳に届いた。お…オニュさん…!!!!歌うまい!!!!歌うまいよ!!!!!オニュさんがリーダーで本当によかった泣!!!!!!!!!!!あと衣装イイネ泣!!!!!!!!
一瞬だったがむちゃくちゃ感動した。髪型も衣装もトンチキじゃない!!
次は10時くらいに出るらしいというどこから漏れてきたかしれない謎情報があったため、次こそのEverybodyに備えてまた待機。いつ出るんだ…次か?いやまだか…!という緊張が果てしなく続く。途中、きーちゃんのインスタにオニュさんお誕生日を祝う動画があげられて歓喜。やっぱり緊張してたんだね…映像ありがとう泣。尊い泣。一瞬寝転んでる映像が映り「え、SHINee!!?」と私もTLもざわざわしたがしかしAKB的などなたか(ごめんなさい忘れてしまった)だった。まぎらわしいわ!!
そして!ついに!!画面に!!SHINeeが!!!!!

いやあ、感無量でした。やっぱりフルでは無理で斬新な切られ方してたけどなんかもういいや。ほかのグループや歌手も、また歌番組に出られるといいんだけどなあ…ありがとうSHINee。こんなに盛り上がって祭みたいでめちゃくちゃ楽しかったよ。テレビの前で掛け声したよ。

 


SHINee – Everybody (SHINee WORLD 2014~I'm Your Boy~ Special Edition in TOKYO DOME ver.)


②へ続く

SHINee World Ⅴ 控えめにいっても最高

くるくる

SHINeeソウルコン行って来ましたーーーーーーーーーー

ちょっと久しぶり目の更新になってしまった、というか夏バテでヘタレてて、SHINeeのコンサート行くって決めたあともなんかいまいちやる気が出なくて、私このままテンション低空飛行なファンになるんだろうか…と危惧していたんだけど、エーネーションでテミンさんみたら急に元気になって俄然やる気が出てきた。ただの夏バテだったのかーーーーーーー!という自分に気づいたところです。
ていうか3年くらい前までは夏バテなんてしなかった。体力…加齢……確実に身体が衰えている。


さて、コンサートの開催情報が最初に流れてきたのが今回もまたしても代行からで、一体代行とはなんなのだ…という気持ちに改めてなったわけですが、いや本当になんなんだろうね代行って??
そろそろあるだろうと思っていたし行くことは絶対だったわけで友人と「行くぞーー!!!!」てなったのだが、この時点では土日の開催のみが周知されていた。しかし我々は思ったのである。去年金曜追加あったから絶対今年も追加あるだろ?と。じゃあ金曜が初日なんだから木曜から飛ぼう!そして金土とコンサート見て日曜帰ってこよう!!というプランをたてたわけですね。そのまま勢いで飛行機とゲストハウス予約。

よく考えたらこの時点でそもそもコンサートをすること自体、公式から発表されていない。大丈夫なんだろうか。本当に大丈夫なんだろうか!!?
しかもテヨンちゃんのソロコンにいたっては公式からも出てたのにすごい直前になって日程変更になっていたのが思い出される。もし日程ずれたりしたら我々ただの韓国旅行に…!!???
と一ヶ月くらいハラハラしたけど、無事公式から発表あって、その後追加もされた。本当によかった。ていうか追加多分最初から決まってたでしょ!?「こんなにも大人気なので追加公演になりました~!」とかやりたいの分かるけど先に言ってくれ!!


もうひとつ、今回は代行を利用しないことにしよう、ということになった。代行がかなり強気にふっかけていたせいもあったし、なんだかんだ言っても、代行を利用するのはちょっと気が引けるところもある。「日本人がチケットとるせいで韓国のファンが行けないじゃん」みたいな、実際のところは不明にしてもその辺も言われればちょっと胸が痛む。
というわけで、せめて正規価格正規手続きで行ってみようじゃないか!!!!ということで、当日券に並ぶことにした。いろんなコンサートのレポとか読むと、EXOでさえ頑張れば当日券いけるっぽかったので、これはいける!!!となったのである。


で、日程が迫ってきたわけですが、ふとTLを見ると、日本語でも結構譲渡のツイートが流れてくる。コンサート当日のソウルの天気は雨が予報されており、朝から何時間も並んだりしないといけないならキツいなあ…とか思い始めた。そもそも並ぶのが必要なのかどうかもわからない。実際行って万が一チケットがなかったら我々ただの韓国旅行に…!!!????(再)
韓国語で譲渡について探してみると、かなりたくさん出ていた。しかも定価である。これは!!もう!!譲渡してもらおう!!!!
私のなけなしの韓国語で突撃アタック。しかし皆さんDMの返りがめっちゃはやい。今見返したら焦っていたせいですごいスペルミスがあった…すみません…。渡韓二日前にしてなんとか友人の分も合わせて二日間5枚、当日現地にて手渡しの算段が整ったのである。いける!!これでいける!!!!!!!

 

というわけで木曜、ソウルへ。着いてまずホンデに行きました。目当てはサンス駅にあるOhBoy!ショップである。一体何の店なのかよくわからないが、そこにいけばとりあえずフリーペーパー(ペーパー…?)のOhBoy!がもらえるということである。今回同行した友人が気がつくとNCT沼にずぶずぶと深く足を取られており、今回のOhBoy!はNCTが出ているということで、それをもらいにいくのである。
実際に行ってみると、OhBoy!ショップはただのオシャレな雑貨屋さんにOhBoy!がいっぱい置いてある、という感じでした。しかもバックナンバーも買えるらしいということで行ったのだが、過去SHINeeなどが出た分は全て完売していた。考えることは皆一緒だった…!とりあえず今回のOhBoy!は一冊もらえた。というわけで、これからここに行ってもSM人が出たバックナンバーはないっぽいです!!

その後はホンデ周辺をぶらぶらしたけど、本当にオシャレ。渋谷と高田馬場と原宿がくっついたような感じで、素敵な雰囲気のカフェとかが目白押し。若者が大勢いて熱気があるし、若者の街らしくお手軽値段のお店が多い。しかしアラサーの我々は若干浮いていた。もうここに来られるような年齢じゃないんだな…と痛感。若さって、いいよね…!しかしここにいる若者もみんなオシャレだった。
ここで若者に人気という、なんか濃い味のついた肉に溶けたチーズを巻いて食うという恐ろしい食べ物を夕食に食した。なんかすごい食べ物だった。韓国って結構カロリー!!??死ね!!!!!!!!!みたいな食べ物あるよね。日本では自制心も伴ってこういうのなかなか食べないからつい食べてしまう。

ところで我々はここでまず最初にチケットを受け取ることになっていた。こんな渋谷みたいな場所でハチ公前みたいな混み方で日本でだって人と待ち合わせるのが難しいのに、怪しい韓国語しか喋れず韓国のひととどうやって待ち合わせたら!?どうしたら!?となったところでふと気づく。
これがあるやないか…SHINeeペンライトが!!!!!!
夜のホンデ駅前で「SHINeeのペンライトを光らせています」とお知らせし、ペンライトを光らせて待機。多分結構変なひとだと思われたと思う。が、すぐに見つけてもらえた。定価でチケットを譲渡してもらう。韓国語がおぼつかないため、カムサハムニダ!!しか言えなかった。ありがとう!ありがとうございます泣!!
ここで分かりましたが、皆さんもハチ公前とかで待ち合わせするときはペンライト光らせるといいと思います!夜などは一発で見つけてもらえるよ!!!

今回は会場近く、ということで、新川(シンチョン)駅のゲストハウスに泊まりました。めちゃめちゃ分かりにくいゲストハウスでしたが中はきれいでやたらひとなつこい犬がいた。オリンピック公園でコンサートがあるときはアリな立地だと思います。

 

というわけで当日!!
朝9時半くらいに会場に到着。行ってみるとグッズ列はそれほどでもないように見えて、余裕じゃね?30分くらい並べば大丈夫じゃね?と思っていた我々死ぬほど浅はかだった。10時に販売開始し、30分くらいでキーリングとコースターの売り切れがアナウンスされる。早い!!!!!!!!!!!!!!!!!早すぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これじゃあ誰も買えないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして捌くのが死ぬほど遅い。たいした人数はいないのだが、二十人ほどを購入スペースに入れて全員が買い終わるのを待ってまた、という大変非効率的なまわし方をしているため非常に遅い。
並んでいる間にも次々に売り切れのアナウンスがされる。(ちなみに日本語でも言ってくれるため大変わかりやすいありがとうございます)そのたびに列からあがる悲鳴。そして友達などに電話して「やばい売り切れたみたいどうする?」みたいなのを相談しだす人々。これじゃあ誰も買えないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結局12時頃にやっとレジまで辿り着けたが、ブリッジシップハウスさんの手がけたグッズはほぼ完売状態であった。か、かなしみ…!!!!!ペンライトとテミンさんTシャツを購入し、離脱。エコバッグほしかったな…ていうか生産量が少なすぎやぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとここでまたチケットを譲ってもらいました。我ながら、よくこの怪しい韓国語でチケットちゃんと受け取れたなと思う。コツというほどでもないですが、当日自分の着ている服を言葉で説明するのはちょっと韓国語では難しかったので、自分の顔から下の写真を送りました。これはかなり有効だったかも。もし機会があればご参考ください。


現場からタクシーでコエックスへ向かい(15分~20分くらいだった。結構近い)、すきっ腹のままSUMショップなどを見たあと、お昼を食べて、タクシーでアックジョンまで乗り付けてセレブタウンをぶらぶらした。とにかく道が広いし街自体も広々としていて栄えてますね、江南のほうは。そして我々のここでのミッションは、このチョンダムドンにあるオシャレカフェで配布されているOhBoy!を入手することであった。前の日にOhBoy!ショップ行ってなかった?と思われると思うが、行った。そしてもらった。しかしまだ欲しいのであった!NCT沼は深い。
ネット上の情報を頼りにチョンダムドンの高級住宅街のなかを歩きそこに辿り着くと、看板すらない死ぬほどオシャレな店構えと駐車場に並ぶ高級外国車達がそこにあった。ベンツ!アウディ!!入りにくい!!!!!!
しかし友人は臆することなくそこへ入った。NCT沼深い。我々を出迎えるイケメン店員。若干怯むものの友人はさらにそのイケメン店員に向かって言った。
「OhBoy!ください」
イケメン店員「あるよ」
あったーーーーーーーOhBoy!あったーーーーーーーー!!!!!NCT沼深い!!!!!!!
さすがにもらうだけでは気が引けるのでお茶をすることに。カフェというよりお茶もできる素敵セレブイタリアン?だった。そしてメニューを見ておののく。
茶が…一杯で1万ウォン(現在レートで約1000円)……!!!???????????
高い。めっちゃ高い。料理もそれなりに高いが茶もコーヒーも高い。フルーツジュースにいたっては一杯1万5千ウォン。高い。めっちゃ高い!!!さすがセレブタウンチョンダムドン…芸能人も住んでいるというチョンダムドン…!!!びびりながら一杯1万ウォンのミントティーを飲んだ。味は普通。

その後SMの新社屋まで観光しつつ歩いていったけど、ホンデとは全然違う大人のセレブタウンだった。ホンデならどこの店に入っても大丈夫そうだけど、ここはちゃんと見極めないと茶一杯1万ウォンみたいな店に入ってしまうデンジャラスセレブリティタウン。30分くらい時間が余って、これならパッピンス食えるんじゃね?ってなってソルビン入ったら食べる時間が10分くらいしかなくなって焦って食べた。何やってるんだろうか。そこからタクシーで会場へ戻る。死ぬほど飛ばす運転手のおっちゃんでむちゃくちゃ怖かった。死ぬほど飛ばしてくれたおかげで25分ほどで到着。ちなみにですが、19時くらいでも当日券普通に売ってたし並んでもいなかった。ご参考ください。


そしてコンサートですけどね!!!!!!!!
散々みんな言ってるけど心からすばらしいコンサートだったよ…

詳細は既に忘れかけてるんですが、私は1日目3階の40区域で決していいほうの席ではないけど、あの体操競技場の大きさなら全然問題ないですね。普通によく見える。どうしてもできるだけ近くに、というひとなら別だけど、入れればいい、くらいのひとなら当日券でも十分だと思います。

セトリが!!!!これでもかってくらいとにかく踊る踊る踊る。まだまだ踊るどんどん踊るという感じで、見てるこっちが息切れしてくるくらい。とにかくステージが全て、限界まで踊る!!歌う!!!

SHINeeだけの色をっていつも言ってるけど今までできてたかというとそういうわけでもなかったので、今回は頑張りました、的なことをきーちゃんが言ってたそうだが(後から回ってきた訳レポありがとうございます)、今回本当に「SHINeeっていうのはこういうスタイリッシュカラフルオシャレ和やか風味です!!」てのが出てたと思う。今年の日本ツアーもだけど、きーくんが演出と衣装に入ったおかげで、随分雰囲気が変わった。VCRも、「なんか宇宙から降りてくるみたいなのはちょっと…」というお言葉どおり。不思議の国のSHINee、という感じで、壮大さはないけど等身大でオシャレでカラフル。
Triggerとか、音源だけ聴いてたときは歌詞がちょっと厨二…て思ってたけど赤のレーザーを使った演出がすごいよかった!punch drunk love、ヘナチョコボクサーほんっと弱そうだったけどジョンヒョンさんがノリノリで踊ってたので、楽しいのね…よかったね…と思った。新曲が4曲?披露されて、なんかもう記憶の彼方なんですけどね、よかったですよ!!!フィールグッドが覚えやすいしノリやすいしすきだった…プリズムはジョンヒョンさんの作曲だそうで、前になんかで「SHINeeの曲はかかない」、と言ってたけど、意外と早く撤回されたね。

そんでジョンヒョンさんとおにゅさんの、please don't go!!!!!!
まさかこれがコンサートで出るとは!!!!!やらないのかなあ~と思ってたところでまさかであった。嬉しい…泣 ふたり、歌はめっぽううまいけど、真反対の歌のうまさなところが本当にいいですよね。ロマンチックで情熱的なジョンヒョンさんの歌声と、安定してて癒し系のおにゅさんの歌声が、こうやって出会って一緒に歌を歌っていることが奇跡に思える。普通にしてたら、同じジャンルで歌ってないよなこのふたり…
テミンさんのさよならひとり(グッバイ)も組み込まれていた。いやーよかった。なにがよかったってパフォーマンスもよかったけど、ここでこうやって披露する場があって本当によかった。やっぱりファンの前で披露してこそだよねえ…そんでテミンさんこの歌かなり気に入ってるんだね…!

そしてこれを言わねばならないのだが、ミノ君の、髪である。
びっくりした。本当にびっくりした。最初出てきたとき「えっ誰?えっミノ君いなくない!?えっあれがミノ君!!!!!???????????」と全員が驚愕したまさかの銀髪である。
いやーーーー正直ミノ君には普通の黒髪が一番似合う気もするんだが(ていうか全体的にかちっとした服とか髪が似合うよね彼は)、いやでも二日目で割りと目が慣れた。もうびっくりしない…すごい…素がイケメンだからどうにでもなるのか…?ていうかミノ君て最近イケメンの階段いっこ上りましたよね!?前は「イケメンな少年」だったけど、今は「イケメンの男性」って感じ。そしてどこまでも明るい。太陽属性。こんなに誰もが憧れるイケメンなのに、ちっとも嫌味なところがない。そしてこんなに「健康男子!!」て感じなのに、きー君と普通に仲良しなのもすごい。一般社会にいたらきー君みたいな今流行りのジェンダーレス男子っつうの??と折り合い悪そうな気がするのにそういうのも全然ない。これ本当にすごい。すごいよミノ君。ミノ君ほんとすごい。一言で言うなら尊い。奇跡。男子として奇跡。学校の最強イケメンみたいなやつなんだよな。高校時代、学年400人のうちで1番イケメンと言われていたイケメンがいたが(確かにイケメンだった。そしてサッカー部部長だった。因みに情報だが現在は弁護士)、彼はその他雑魚イケメンと違って私のようなスカート膝丈眼鏡ガリ勉オタクにも普通に話しかけてきていた。多分彼みたいなやつなんだなと思う。全てに秀でている真のイケメンはひとを分け隔てない…

 

毎回言ってるけど本当にSHINeeってバランスいいよなと思う。心から。きーちゃんみたいなオシャレさんがいて、ジョンヒョンさんみたいなおしゃクソロマンチックサブカル音楽野郎がいて、それだけだとちょっと音楽素人には近づき難いところなんだけど、そこに太陽属性スポーツマンのミノ君がいることで一気に親しみやすくなるし、テミンさんみたいな誰からも愛される美しいひとがいるとそれだけでみんな和んじゃうし、おにゅさんの安定した歌声と底知れないイジンギが沼みを加えてくるし。結果音楽やオシャレに一家言あるでみたいな面倒くさいひともテミンさんがわいい( ;  ; )みたいなミーハーヲタクもみんな大満足できる!!!!!!奇跡!!!!!尊い!!!!!!!!!!!!

 

ジョンヒョンさんが作曲の曲を歌ったり、きーちゃんが演出に入ったり、着々と自分たちで色々できるようになっていて、しかも今回はトロッコで2階3階の間通ってくれて、ファンサービスもすごい。アイドルらしからぬスタイリッシュな音楽とステージでアーティストをやりつつ、こうやってトロッコでやって来てくれるという王道アイドルさも両立されているのがすごい。アイドルなんかじゃない、と決して言わないでくれるところに私みたいなミーハーなファンは死ぬほど救われるのだ。

 

ところで2日目、譲ってもらった席が3階真ん中のちょっと前目のところで、真ん中であるため関係者席が周りに多かった。その関係者がさ〜〜〜〜ほんとね、真面目に見ろよ!!!!!????て感じの鑑賞態度でね??ずーっと座ったまましゃべってるやたら写真撮るしSNSに上げるひとらいたしそれで係員さんに注意されてたけど!しかも3曲目くらいでふと見たらいなくなってるし!!!お前ら何しに来たんだここに!!!!!!

鑑賞態度がどうのこうのとか言いたくないんだけど、本当に言いたくないんだけど、あんな端っこの席とか、あと韓国の若いファンにとって11万ウォンて決して安い金額じゃないのに来てるわけだし、そのなかでこんなど真ん中で黙って座って見てるってのはなんかさ〜〜なんかさ〜〜〜〜友達見ろよな〜〜〜〜関係者だろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちなみにシウミンさんとスホさんも見えた。そもそもその周り3列くらい全部関係者席だったんだけと、その周りの関係者席の皆さんのテンションの低さからするとシウミンさんは本当にファンのごとく(ていうかファン)盛り上がっていてペンラも振るし、その姿を見てたらなんか心が浄化された。いやほんと関係者なんて毎日彼らに会っててわざわざ騒ぐほどのものもないんだと思うけど、ついついさ〜〜周りの低テンションのなかでシウミンさんはマジで輝いてた。このひとのファンは幸せだな、と思った。客席からこんな風に「アイドル」を楽しむことを知っているひとなんだなあ、と思ったんだよ。

 

ファンって不思議だな、と思った。なんでこんな、一生知らないひとのことをこんなにすきだと思って、しかも私など言葉もわからないのに、なんでこんな金を使ってこんなところに来ているのだろう、と思った。 なんでこんなに一生懸命になって大声出してるのか、つくづく不思議だ。本当に。

 

などと久しぶりにセンチメンタルな気持ちになって、とにかく素晴らしかったですソウルコン。DVD出るの1年後くらいなんだろうな…遅いよ!!!!!!!!!

 

ソウルコンに文句つけるとしたらふたつあって、まずひとつはカメラワークだよ!!!途中でSHINee見失ってたよ!!!歌ってないひとを無意味に映したりしてその人今ちょっと休憩してるよ!!顔が!!!そこ違う!!!そして歌ってるひとを見つけ出した瞬間にパートが次に移りまた歌ってないひとを映す…という。しっかり!!!!!!しっかりして!!!!!!!

 

あと、始まる時間をもっと早くしてください…1日目とか明らかに終電なかった。2日目の終わったあとも怪しかった。そしてタクシーに乗ろうと思ったらクソぼってくる。流しのタクシー捕まえようと思ったけど全然駄目で、しょうがないのでクソぼってくるタクシーに乗りました!ゆうても日本でタクシー乗ったらそれより高いなと思ったので…。そのクソぼってくるタクシーのおっちゃんが、タクシー乗ったら車の画面にyoutube出してしゃいにしゃいに〜〜つってルシファー流し出した。ルシファー!!古い!!!!!やっぱり韓国の一般人にとってSHINee=ルシファーなの??古いよ!!!!私たちもテンションおかしくなってて、むっきんちぇー!!!!!とか車内で掛け声しながら帰った。久しぶりに見たルシファーのMV、改めて見ると意味不明なところ多い!なんなんだジョンヒョンさんの背中あいた衣装は!?そして何故車に乗ってるんだ!!??クルマはなんなんだ!!!!!!!!!テミンさんのヘアバンドなんなんだよ!!!!!!!!!!!!!最後おっちゃん、しゃいにファイティン!!と車から降りる我々に言った。そう思うならSHINeeの新しい曲聴いて!!!!!メロンで聴いて!!!!!!!!!!ビューオススメだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

そういうわけでもっと昼間からやってくれると嬉しいです。ご検討ください!!

 

2日目のコンサートもすごくよかったです。1日目よりちょっとこなれてて、新曲ももうちょっと落ち着いて聴けたし。

 2日目のあとはチムジルバンに泊まってアカすりもしてもらった。シロアムに行ったのですが、そういえば2014年のSHINee World Ⅲのとき、初めてここに泊まったのだった。あのとき雪降っててソウル駅から歩いたのがめちゃめちゃ寒かったな…。あれから時間が経って、私もちょっとだけ韓国語読めるようになったなあ、と前は読めなかったハングルの看板を見て思った。しかし相変わらずコンサートのトークはサッパリなのであった。

 

 これまではSHINeeのコンサートではSWⅢが最高だなと思ってたけど今回で上書きされた。SWⅤ最高でした。

 

しゃおる界隈での、SHINee崇め同調圧力たまにキツい、という話がある。まあ、そうかな、と思うこともあるけど、実際のところ本当に、ファンである私から見るとどこからどう見ても完璧で、アイドルとしても完璧、アーティストとしても完璧、みたいな。なんだけど売上とか人気とか年末の賞レースとかを見るとイマイチ結果がついてこなくて、ファンから見てると歯がゆい、ことも多い。それで自分たちで褒めないと褒めたりないとこあるよなあ、とつくづく思った。こんなにすごいのになあ、こんなに素晴らしいのになあ、て。言いたくなるよ、もっと見て、もっと見てと。実際ピンとこないひとにはこないもんなんだろうな…そういえば私の友人たちでSHINee最初にみたひとも気がつくとみんな違うところに行ってるなあ…しょんなり…

 

こんなに素晴らしいコンサートで、SHINeeのチームワークもすごくて、だけど終わるときは簡単に終わるんだろう。某すまっぷの見てたら、そう思った。ある日突然そういう日が来るんだろうか、と思う。どんなに素晴らしくても。やっぱり今、ここで、見ておくものが全てだなと思った。ここで私が見たものだけが私にとっての本当で、あとは全て、私には分からないことだ。

 

カムバほんとに楽しみです!!!!早くダンス映像で見たい!!!!!!

 

 

オリエンタリズム

くるくる

オリエンタリズム、という言葉はそれなりに聞いたことのある言葉だけど、それが何なのかと言われると説明できない。
私は大学ではアジア史を勉強したのですが、「オリエンタリズム」についてはきちんと専論を勉強したこともないので(お恥ずかしい限り)、とりあえずすぐに読めたものを少しだけ、ここに紹介しようかなと思います。本当は色々あるはずなので、本当にすぐ読めたものだけです。メモ的に。

まず「オリエンタリズム」とは。

サイードの『オリエンタリズム』を訳した今沢紀子氏が、『東方学』(第73号 1987年1月31日刊行)に「オリエンタリズムをめぐる批判――エドワード・サイード著『オリエンタリズム』に即して」という論考を寄せていた。

 Orientという語はラテン語の「日の出の地」を意味する語を語源にもち、本来は現在中東と呼ばれる地域を指し示す語であったが、時代が下ってヨーロッパ人の視野が、東方に広がるにつれてその指し示す範囲も東方に拡大した。したがって、ヨーロッパ人にとってOrientとは第一義的には中東の諸地域を意味し、ヨーロッパ人によるOrientに関する学問としてのオリエンタリズムも、その中核は中東のイスラム世界における芸術、文学、歴史、宗教等についての研究であって、中世以来の長い伝統を誇ってきた。しかし第二次大戦後、研究対象であったOrient諸地域で民族解放運動が起こり、その結果これらの諸地域がヨーロッパ諸国の植民地支配のもとから脱していったことは、伝統的オリエンタリズムに一大転機をもたらした。すなわち、これ以後オリエンタリズムの内部でいわば体制内改革として、この新しい状況に対応するためのオリエンタリズム強化・再編が模索される一方で、オリエンタリズムを全面的に否定してその終焉を期待する立場に立つ外部からの批判に晒されることになった。

( 1987年 東方学73 199-200 )

 

これがまず「オリエンタリズム」のひとつの意味であろうと思う。そしてさらに、このオリエンタリズムに対して批判を行ったのが、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』(1978年、日本語訳は1986年)という本である。現在では、「オリエンタリズム」と言われるとまず先にサイードの本が思い起こされるのではないだろうか。

 

 エドワード・サイードは1935年、英国の委任統治下にあったパレスティナイェルサレムに生まれた。1930年代半ばといえば、ナチスの迫害を逃れたユダヤ人入植者の急増によってアラブ・パレスティナ人の権利が奪い去られる方向でパレスティナ社会が激動した時期にあたる。その後1948年のイスラエル国家成立前後の混乱と以後数十年間現在に至るまで幾度となく再燃した軍事的紛争の過程で、数百万のパレスティナ人が家郷を追われたことは周知のとおりである。具体的な時期や経緯は詳らかでないが、サイードもまた若くしてパレスティナを離れた経験をもつ。その後やはり英国の支配下にあったカイロに赴き、その地のヴィクトリアン・カレッジに学んでパレスティナに居た時と同様に西洋風の教育を受けた。それからさらにアメリカ合衆国に渡ってプリンストン、ハーバードの両大学で学位を取得、そのまま学究生活に入った。

( 同上 202-203 )

 


上記のような経歴を持つサイード氏は、その著書『オリエンタリズム』のなかで、以下のことを指摘した。

 

 西洋と東洋(オリエント)とを分かつ境界線とは実は西洋によって生み出され、西洋優位の力関係を背景として強化された人為的産物であって、この境界線の彼方についての西洋の知識は実際には真の知識つまり真理ではなく表象にすぎない。そしてそうした境界線を維持し、そうした「知識」を通用させることに与って最も大きな役割を果たしたのがオリエンタリズムである。

( 同上 205 )

 

 

上記のオリエンタリズムの話では、日本はじゃあどうなるんだということになる。このことについては以下の論文が大変分かりやすかったです。

近代日本絵画のアジア表象(日本研究, 26巻, pp.185-220, 20021201)

国際日本文化研究センター学術リポジトリ 

(誰でもPDFでダウンロードして読めます)

HPの抄録をそのまま引用します。
 

 一八六七年の高橋由一による上海渡航以来、近代日本の画家たちは、アジアを描き続けてきた。本稿は、エドワード・W・サイードのオリエンタリズム論を利用して、近代日本絵画におけるアジア表象を分析したものである。
 『オリエンタリズム』でサイードは、一九世紀フランスにおけるオリエンタリズム絵画の流行については、ほとんど論じていない。しかしサイードの議論を引き継いだリンダ・ノックリンは、そこに西欧中心主義が見られると主張している。では、アジアの植民地を描いた近代日本絵画にも、サイード的意味でのオリエンタリズムは存在するのだろうか。
 画家藤島武二は、一九一三年に朝鮮半島を旅行したが、その紀行文のなかでフランスのオリエンタリズム絵画に言及している。藤島は、フランス絵画に植民地アルジェリアをテーマとした作品が多いと述べた上で、日本人画家も新植民地朝鮮を美術の題材として積極的に開拓すべきであると言う。また、アジア女性を描いた近代日本の肖像画には、フランス絵画のオダリスクの主題から影響を受けたと考えられる作品もある。さらに梅原龍三郎は、アジアの植民地にこそ鮮やかな色彩があり、日本にはそのようなものはないと語っている。これらは、日本絵画がオリエンタリズムの影響を受けたことを物語っている。
 しかし、アジアを描いた近代日本絵画を、サイードのオリエンタリズム論で説明しつくすことはできない。和田三造らによる多数の作品が、日本とアジアの共通性を強調している。児島虎次郎の絵にみられるように、非西洋である日本は、「自己オリエンタリズム」によって、「東洋人」としてのアイデンティティを形成してきた。従って、宗主国日本もアジアの植民地も同じ「東洋」と見なされる。大日本帝国は、植民地も日本も等しく「東洋」であるという言説によって、支配の正当性を確保しようとしてきた。アジアを描いた近代日本美術にも、同質性の強調という特徴を見出すことが可能である。

 

 

この論文は主に絵画から日本におけるオリエンタリズムを考えるものである。ここで指摘されているのは、西洋が中東をオリエンタリズムによって描くとき、それは「自分たちキリスト教徒」と対比してのイスラーム、「官能性・残虐性・古代性の強調」が特徴であるということである。自分たちとは違うもの、違っていて劣るもの、というような意識とも言えるかと思う。

 

では一方で明治維新以降の日本においてはどうかというと、そこで強調されるのは、アジアと自分たちの異質性ではなく「共通性」であるという。それはもちろん日本がヨーロッパから客体として見られるところの「アジア」にほかならないからであり、差異の強調、政治性をオリエンタリズムとするならば、日本の絵画にそれは当てはまらない。

では日本の絵画にはオリエンタリズム的な問題は無いのかというとそういうわけではない。日本の絵画では、ヨーロッパから「見られる」客体である、という事実をそのまま受け入れ、自分たちが見られるものであるということを踏まえながらさらに他者(自分たち以外のアジア、つまり日本にとってのオリエント)を客体化し「見る」側にもまわったという点が指摘される。それを筆者は「自己オリエンタリズム」と呼んでいる。

 

その例として出されるのが、黒田清輝の《舞妓》(1893年)及び《湖畔》(1897年)である。このふたつの作品では、舞子や着物姿(つまり民族衣装)の女性が描かれており、西欧から見た日本という異質さを意識して描かれている。しかしまた、これらの絵画には生々しい性的な要素はない。生々しい遊興の姿など、日本人にとって好ましくない要素は排除し、これによって西洋オリエンタリズムを取り込みつつ、日本人にとっても都合がよく好ましい絵画となっているのである。

※ちなみに民族衣装を着た女性、というモチーフがオリエンタリズムにおいてはよく描かれる。

そしてそのような自己オリエンタリズムがさらに、日本にとってのアジア、植民地へと注がれた。論文では、児島虎次郎内(1881-1929)の作品を取り上げている。彼は1911年、パリのサロン・ド・ラ・ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールに《和服を着たベルギーの少女》を出品し、初入選を果たしているが、これは白人女性のモデルに東京から取り寄せたという着物を着せた姿を描いた絵画である。

《和服を着たベルギーの少女》は、日本人画家が西洋のジャポニズムに寄り添って誕生した自己オリエンタリズムの作品と言えよう。キモノの白人女性を題材としたこの作品からは、例えばクロード・モネの《カミーユ、あるいは日本娘(ラ・ジャポネーズ)》(1876年)や、ジェイムズ・ホイッスラーの《陶磁の国の姫君》《金屏風》(共に1864年)が直ちに連想される。モネの作品では、色とりどりの団扇を背景に、キモノを身に纏い扇を手にした西洋人女性が描かれるが、ここで展開されている日本趣味は、そのまま児島の《和服を着たベルギーの少女》に流れ込んでゆく。鑑賞者たる西洋人の、日本対する異国趣味的まなざしを吸収し、西洋人の視線に合わせて自分の作品を提示してゆくという戦略は、ヨーロッパという舞台に日本人の出る幕を確保するためには、最も効果的で有効な手法にほかならない。

(同論文 213-214

フランスの東洋趣味(オリエンタリズム)を理解したうえでそれに沿った作品を自ら作成する、という戦略はもしかすると現在にまで通じるのかもしれないと私は思う。

そしてこの画家は、朝鮮の女性をモチーフにも絵を描いた。1920年に同サロンに出品された《 秋》という作品である。

 児島虎次郎は、フランスの東洋趣味を知り尽くした上で、彼らの好みに合うように、しかし日本にとっても受け入れられる表現の範囲内で、植民地朝鮮のチマチョゴリを描いた。これにより、画家はヨーロッパで自分の地歩を固めることができたのである。当時朝鮮半島は、一九一〇年の日韓併合から約十年が過ぎていた。日本の朝鮮統治が国際的に承認されてから十年後、日本人画家は終に、パリ画壇で朝鮮を表象する力と権利を獲得したというわけなのである。さらに児島虎次郎は、西洋の東洋趣味的まなざしを意識しつつ、植民地朝鮮の服装をした女性を描くことによって、日本を観られる側から観る側へと、立場を巧みにずらすことにも成功している。もっとも、この《秋》を以て直ちに日本の朝鮮半島支配を糾弾する材料とするのは、いささか早計であろう。《和服を着たベルギーの少女》《秋》の二作品が、共にフランス向けに構成された東洋趣味の絵画であるとするならぽ、西洋に対して、日本と朝鮮は同一の地平に立つことになる。欧米諸国を前にして、日本は自らが東洋人であることを、強く意識しないわけにはいかない。西洋列強に文明国として認知される必要があった近代日本は、欧化を進めると同時に、西洋からのまなざしに合わせた形で自らを提示する必要に迫られる。このような中で、日本も朝鮮も等しくヨーロッパ人のオリエンタリズムの視線にさらされているのであり、唯一違いがあるとすれば、日本文化を代表するのがほかならぬ日本人自身であったのに対し、朝鮮を表象したのが、宗主国日本の画家であったということ以外にはない。

(同 214-215

 

「同質性の協調」という日本のオリエンタリズムの特質は、では、西洋の差異を強調するというオリエンタリズムとどのような問題点の違いがあるのか、という点については、論文では「同化しながら差別する」という日本の帝国主義の戦略に通じるものがあると指摘している。これは「大東亜共栄圏」などとも同じ、日本とアジアの共通性を指摘することで、逆に日本の帝国主義、植民地支配を正当化することになるのである。これは、西洋のオリエンタリズムとは全く違った戦略であると筆者は指摘する。

 

 一方で、誰が表象するのかという点こそ、実は問題の本質であるかも知れない。現実の国際関係において、植民地時代の朝鮮に一切の外交権はなく、日本が、とりわけ帝都東京が、西洋列強諸国に対して朝鮮を代表する権利を掌握していた。美術においても、フランスのサロンに朝鮮人画家は存在せず、残念ながら半島の画家に、洋画という舶来の技法を駆使して本場欧州で活躍するだけの力量はなかった。パリのサロンに児島虎次郎が《秋》を出品するという行為は、欧米諸国において日本が朝鮮半島を外交的に代表している現実と、遥かに平行した現象と言えよう。《秋》という一枚の絵の周辺には、同時代の政治力学の反射音が鳴り響いているのである。

(同 215

 

 

実際に存在する差別や支配や暴力をまるで「なかったこと」のように、加害者の立場であるものが描く、ということが、まさに日本のオリエンタリズムなのかもしれないと、この論文を読んで思った。

少なくとも、知ってほしいと思う。「オリエンタリズム」という言葉が、現在、もしくは過去において、一体どのような意味を持っていたのか。

日本人が日本のイメージを使い、まさに「自己オリエンタリズム」をする、というのはそれはそれでその現象について考える必要があるかと思うが、今私が話したいのは、「他者」を表象する、ということである。自分とは「違う」ものを、いかにして表すのか。共通性を強調することも、差異を強調することも、どちらも対象の「他者」の姿を歪め、自分の視線を自身に都合のよいものに変えてしまう。

日本のなかにあるアジアへの蔑視は全く終わっていない。むしろ強まりつつあるのではないかとさえ思う昨今である。そのなかで、「オリエンタリズム」という、他者を見るそこに立ち現れるものが、一体どのような意味なのか、その言葉を使うということはどういうことなのか、今一度、よく振り返りたいと思う。もちろん自分もである。誰も踏まないということはできない。できるのは、「自分は今何を踏んでいるのか」と、どれほど頻繁に、広く、考えることができるかだけである。

 

 

 

 

 

 

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働くことは難しい

くるくる

『この世にたやすい仕事はない』を読んだ。小説で、著者は津村記久子である。

 

津村記久子というと2009年に『ポトスライムの舟』芥川賞を受賞したので私は初めて名前を聞いたんですけども、当時大学生だった私は、「労働と雇用をめぐる問題と女性達の連帯の物語」みたいな評を見かけても「はあ」という感じで全然読もうという気にならなかった。
それがなんで読むことになったかというと、たまたま就職活動をしていた当時、文庫化されて書店にたくさん並んでいたのを見たからだった。今検索しても出てこないので帯ではなくて店頭のPOPだったのかもしれない(もしくは私の記憶の捏造…?)。
「年収163万円、それでも生きていける」みたいな文章を見たのだ。私はそれに大変心を動かされた。

 

私はとにかくふわふわとした人間なわりに強情なので、「志望動機?そんなもんねーよ」とかエントリーシートに悪態をついているうちに1年目の就活では落ちまくって就職できず、大学を留年してもう一度就活をしたのだがそれでもまったく内定は出ず、エントリーシートを書いては連絡来ず連絡来ず来たと思ったら1次面接で落ちみたいなことを繰り返して何十社という状態だった。サイレントお祈り一生許すまじ。
思えば大学に入った当時は研究者になりたいと思っていて大学院に進学しようと思っていたのだけども、大学で教授や先輩達や同期の姿をみたら私はあんなに頭もよくないし根性もないし何より外国語を勉強するのがつらく(私は今も昔も日本語しかできない)、英語の論文ひとつもろくに読めないし、とてもじゃないけど無理であった。かといって大企業に入ってバリバリ働きたいという気持ちは皆無。ちなみに今も皆無。要は「頑張らずにそれなりに生活したい」という希望だけが一貫しているんだが、そんなふわふわした希望はこの平成大不況ではもちろん勝ち抜けないのである。ていうかいつまでこの平成大不況やるつもりなんだろうか。私昭和62年生まれだけど気がついたときからもう延々と不況だよ。私が生きてるうちに景気がよくなることってあんのかな。

 

ちなみによく「東大なら就職とか余裕でしょ」と言われるし実際余裕なひともいるけど、少なくとも私の周囲は全然余裕じゃないひとも多かった、と思う。文学部だったからかもだが。エントリーシートを馬鹿にしつつ企業にそれを悟らせないエントリーシートを書くことができるくらいには器用でないと就職はできない。
「働く気はあまりないが働けないと困ります」という志望動機で何十社と落ち続け、このまま私本当に無職になるのかしら…と不安で不安で仕方なかった。毎日ふくろうのぬいぐるみを抱きしめてしくしく泣いていたし、駅のホームで突然しくしく泣いたりしていた。今思い返すとだいぶキていたなあと思う。


そんなときにたまたま買った『ポトスライムの舟』。
主人公のナガセは新卒で入った会社でパワハラを受けてうつ病になり退社、その後奈良の実家に撤退した。現在は雨漏りするほど古い実家に母親と二人暮らしで、近くの化粧品会社の工場でベルトコンベアーを流れてくる化粧品の品質検査(ボトルに傷が入ってないか、とかを目視で確認する作業)の仕事をしている。年収は手取りで163万円ほど。実家に住んでいるのでなんとかなっているような収入である。ある日大学時代の友人達と4人で久しぶりに集まろうというので集まってみると、卒業後すぐに結婚し子どももいる専業主婦のよし乃とは話が合わず、もうひとり結婚して専業主婦になっているりつ子は何事かを悩んでいる、ナガセの近所でカフェを切り盛りしているヨシカもまたお金がない。
それからほどなくして、突然りつ子が子どもを連れてナガセのもとへやってくる。モラハラ夫と離婚したいが、行く先がないというのであった。りつ子親子はナガセの古いが広さだけはある家に居候し、ヨシカやナガセの母親とも交流しながら、離婚調停と求職活動を行うことになる。


読んで最初に思ったのは、こうやってでもなんとかやっていけるんだ、ということだった。今思うと何言ってんだという話だが、とりあえず卒業時に仕事が決まってなくてもその瞬間には死なないんだなと分かった。そのときは私も焦っていたのだと思う。周囲が周囲なだけに「内定決まったよ」とかいう友人や先輩を見てもナンタラ商事だの外資コンサルだのあるいはメーカーとか色々言っていて「そんなとこで死ぬほど働くなんて絶対無理」と絶望していた。大学生であった私には「働く」ということがどういうことなのか、全然予想がついていなかった。完全に己を見失っていたけども、『ポトスライムの舟』を読んで、そういうところで働くだけが「仕事」ではない、とやっと気づけたのだった。

 

それからは就活用の真っ黒な鞄に、『ポトスライムの舟』を必ず入れていた。

 

大学生のころはいろんなことを知らなかったし、知らなかったので興味もなかったなあと今思う。だから、ポトスライムの舟が芥川賞を取った時も全然ピンと来なかったのだ。働くことの困難も、賃金の低さも、女同士の友達との連帯も、全てピンと来なかった。今ならそれらの重要さはあまりあるほど感じるのだけど、今にならないと感じることができなかった。労働問題とか全然よく知らなかったしそれなので興味が薄かった。世の中にブラック企業というのがあることは知っていたけど、自分の身に迫った問題ではなかった。私自身がそういうところでバイトせずに済んでいたせいが大きいし、当時には私の家族や親類も幸運なことに関わらずに済んでいた。

 

就職活動というもの自体が、私が初めてぶちあたった社会の理不尽だった。外資コンサルなんてものが存在することさえ就活するまで知らなかったんですけど、皆いつそんなもん知ったの? そしてそんなところの内定を取ってきたひとたちを見ながら、私は地元の、イオンで交通整理やってる同級生や老人ホームで看護師やってる同級生とかを思い出した。この世には恐ろしい格差があるのだと、背中が寒くなった。
なんで女だけ「ワークライフバランス」とかいちいち質問せんといかんのか、なんでこんな真冬にスカートストッキングで外に出んといかんのかも一切わからんかった。
大学の、教職のために教育学部で受けた講義で、格差や男女差別の問題に対して「この社会の理不尽!」と先生が激しく憤っていたことを思い出した。それから文学部のドイツ史の先生がジェンダー論をやっていたことも思い出した。文学部の進学説明会で上野千鶴子先生が女性差別について強い言葉で語っていたのを取り巻いていた冷たい空気についても。私はあれらをもっと正確に、受け取っておくべきだったのだ。


働き出してみると、働いていくということは本当に本当に難しい、ということがわかった。ポトスライムの舟は私の周囲で確実に現実になった。
私が新卒で就職した会社では、まず現場職員の給料の低さに驚いた。こんな金額では到底都内一人暮らしなど不可能というもので、こんな給料でよしとされている社会やばいと思ったし、宮崎では相当いいとこと言われているところに就職した地元の友達の手取り額聞いたら相当低くてびびったし(東京の3分の2くらいでは…?)、本社の残業の多さと女性社員の少なさは思った以上にインパクトがあった。
これが日本の「普通」なのかもしれないが、毎日夜10時まで働くなど狂気の沙汰ではないか?私は農村で生まれ育ったせいか、都会の「サラリーマン」というものを身近で見たことがなかったんだけども、まじでみんな10時とかまで働いてる?まじで??
それがどうも「まじ」らしい、ということが分かってきた。ありえない、と思った。夜帰ってくると子どもは既に寝ており…サラリーマンの悲哀…みたいなのをよくテレビで見かけてはいたけどそら子どもになど会えるわけがない。10時まで働いてたら。そして誰かと結婚したりても両方が同じように10時まで働いていたら、子どもなど育てられるわけがない。ということは、どちらかが辞めねばならない。当然女が辞めねばならない。

そんな馬鹿な、と思った。私は、正直なところ、結婚で仕事を辞めるひとなど今時いないんじゃないかと思っていた。大変浅はかだったが、そんな昭和みたいなこと今時ないと思っていたんですよ。あった。全然あった。今時でも全然あるわ。ていうか物理的に両方とも働くなんて無理だわ。
私はこんなところでは到底働けまい、と即座に思った。

 

大学を卒業してみんな働きだして以降、心身を壊して辞めるということが周囲のひとに次々起きた。
同年代の親戚の男子は1年で東京の仕事をやめて宮崎に戻った。地元の集落に帰ると、心身を壊して撤退してきたひとが結構いる。そんなひとばかりだ。大学のときの友達も、1年で仕事を辞めざるをえなかった。


こんなとこでは働けない、と思ってから私は即座に転職した。転職できたことに、私の「経歴のよさ」が一役どころでなくかっているのは自明である。
自分の経歴で、『ポトスライムの舟』に共感を抱くというのは「おこがましかった」のではないか、とも、思う。
ゆうても私、東大卒だし両親がいて普通に働いていたし特に家庭内不和とかもなかったし、しくしくしたりもしたけど結局いわゆる「大企業」の会社に新卒で就職できたし、今転職して中小だけど毎日定時で帰っている。
うつ病になって退職し現在手取り年収163万円という状況に、果たして共感する「資格」はあったのだろうか。

 

例えばなんですけど「うちも田舎で~」と聞く大抵の場合私の地元よりは街なので「それは田舎じゃねえよ!!」と言いたくなったりしてしまう。心が狭い。すみません。徒歩圏内に店があるうちはまだ街なのでは…?とか言いたくなったりする。公共交通機関に自力で乗ってどこかに行けるうちはまだまだよ…とか言いたくなる。そういう気持ちが、あることを私は知っている。


一方で、津村記久子の小説に出てくる人々というのは、大体大卒とかでそれなりに仕事をしていて、びっくりするような金持ちとかインテリとかはいないけどもびっくりするような不幸もない。それはそれで「ある程度の階層」の話であるとも言える。「大学に行ける」という階層のお話。大卒の人々が就いている職業お話。それにみんな「日本人」だ。出自による差別とかは、その話のなかには見えない。
これは、「そうじゃない人々」にとっては単なる切捨ての物語だろうかと思うと、つらくなる。

 

あと最新作はそうでもないと感じたけど、特に『ポトスライムの舟』なんか読むと、特に苦労もせず結婚できて専業主婦になって子どももいて経済的にも割合恵まれているというような大学の同級生「よし乃」への描写はキツい。なんだか「分かり合えない世界のひと」という感じで、主人公たちの身に迫った苦労や悩みや金銭的な苦しさに比べて「何フワフワしたこと言ってんだ」みたいな突き放したような冷たさを感じる。
TLに現れる、電車に乗っていたら「妊婦何様だコラ」とか嫌がらせを受けた、という話を思い出す。この世の「恵まれている」んじゃないか、と見なした人々への冷たい視線が、こんなところにも顔を出す。津村記久子は女同士の連帯を書くが、やはり社会に蔓延るミソジニーにひょっこりと腕を掴まれている。

 

この世にはとにかく山ほど差別や理不尽があって、私が知っているものは少なく、私が普段は関心の外に置いてしまっているものはとても多く、私が共感できるものはものすごく少ない。
自分が直面していない差別や理不尽に関心を払わないでおきながら、ふと目についた自分に直接降りかかってきた差別や理不尽にだけ抗議の声をあげるとしたら、随分都合のいい話だし説得力もないなと思う。

私の不幸は、「所詮その程度」の不幸でしかない。

 

しかし、それだからといって「お前は不幸ではない」というのも変な話だと思うのは私の不幸がやはり「所詮その程度」だからだけど、でも、「その程度」の不幸でも、私はそれよりは幸福になりたいと思うし、「その程度」の不幸でも私はそれが終わって幸福になってほしい、と友人たちに思う。

 

以前にこちらのブログでこの記事の翻訳を読んだ。

yk264.hatenablog.com


確かに、まあそう言いたくなることも、ある、と思う。
これは、なんというか、違うかもだが、例えば二時間電車に乗らないと都心に出られない、不便だ、とか言ってるひとに対しておい待ってくれよ私の地元なんてそもそも公共交通機関がゼロだぞとか言いたくなる気持ちに、似ているのかもしれない。いや、違うか…

なんかこう「そんなおかみのこと、こちとら関係なさすぎて」みたいなことはある。言いたくなる。それを無下にはできない。
お互いを思いやってお互いを応援していきたいが、それができないような卑屈な気持ちにさせるほどの苦しさやつらさに、どうやって打ち勝っていったらいいのだろうか。

 


今回、冒頭にあげた『この世にたやすい仕事はない』のほかに、『ポトスライムの舟』の5年後を描いた作品であるという『ポースケ』も読んだ。

ポトスのほうでは、何かお金を稼げることで時間を埋めておかないと不安になっていたナガセが、ポースケのほうではピアノを習っていた。月謝を払ってピアノを習う、ということができるようになっていて、本当によかったと思った。ヨシカのお店もうまくいっていたし、りつ子の子どもの恵奈はちゃんと育っていたし、前はちょっともう分かり合えないなという対象だったそよ乃が、子どもが不登校になって苦労していて、そんなに遠い世界の住人というわけでもなくなっていた。ポトスのときのヒリヒリした焦燥感やただ生きるということの困難さが薄れ、ポースケの世界は全体に丸く優しく暖かくなっているようで、よかったと思った。

 

一方で、今もまだポトスの世界にいて、つらい、苦しい、誰かを羨ましがらずにはいられないひとたちがいる。上を見たらキリがないけども、ひとりでも、ほんの少しでも、ポースケの世界に進んでいけたらいい、と思うが、それすら多分傲慢なのかもしれない。
たとえどんな仕事でも、本当にどんな仕事であっても、外資コンサルでも、イオンの交通整理であっても、「この世にたやすい仕事はない」と言いたい。
「所詮その程度」の私が言えるのは、それだけかもしれない。

 

「所詮その程度」の不幸であっても、乗り切るのがあまりにも難しいことがある。
ただ働いて、明日の家賃や携帯代金やお昼のコンビニ代を捻出する、それだけのことが、本当に困難で、それすら達成することが本当に難しい。


日曜にお墓参りに行った。晴れていて暑かった。
この世にたやすいことはひとつもない、と思う。私にとってたやすいことは誰かにとってはとても難しい。
難しいことが、死んだら全くないのだろうか。
そうならいいと本当に思うんだけど。

 

 

 

 

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